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【読書記録 武士道シックスティーン】 足して2で割るより掛けて倍に


人生で20年も生きていたら、自分と性格や考え方が正反対な人と1人くらいは出会うんじゃないかと思うんですよね。

ただ、正反対といっても全く尊敬できない考え方のことではなくて、自覚がなくてもきがついたら良いなと思っている人とかが当てはまるんじゃないですかね。

例えば、自分の思ったことを素直に伝える人とそうでない人。自分の思ったことをとにかく人に伝えるAさんは、嘘は言わない人と思われる一方で相手に自分の意図していたことと違う解釈をされてしまうことがありました。自分の思ったことをあまり言わないBさんは、周りの空気を読んで立ち回るのが上手いことで信頼を得ましたが、本心が見えないことが逆に回りを不安にしてしまうこともありました。

私は、この2人を足して2で割ったら丁度良くなるのではないかと思いました。

最近図書館に行くようになって、ある1冊の本を読んだんです。その本が、武士道シックスティーンでした。武士道シックスティーンは誉田哲也さんが書かれた剣道に奮闘する少女2人による青春物語です。考え方の正反対な2人が自分の弱さを認めた上、ありのままの自分で互いに向き合っていく姿を描いています。。足して2で割って欠点を埋めようとするのではなく、長所を吸収することによって成長していくというストーリーです。

私自身も、自分と考え方の正反対な人と出会ったことがあります。彼女は私に、「あなたみたいになりたい」と言いましたが、私はその当時、というか今でもずっと彼女みたいになりたいと思っていました。ないものねだりとは少し違うんですよね。私には出来ないことを日常的にしているというか、単純にすごいな、いいなと思ってしまいます。

私達って誰しも少なからず、あの人みたいになりたいなと無意識でも感じていると思うんです。でも、そうはなれないことも知っています。武士道シックスティーンを読んでから、私は「足して2で割る」よりもそれぞれがもとからもっているものに掛け算して成長していけたら最高だなと思うようになりました。武士道シックスティーンでも、2人のうちどちらかが相手の性格や実力に嫉妬したり自分の良さを完全に見失ってしまったら足し算にすらならなかったと思います。何も自分の良さを消してまで、理想に近づこうとすることはないということです。誰かの短所は誰かの長所になり得るんですよね。

この本が私に「人生の掛け算」を教えてくれました。これから先のPLAYでも、人生の掛け算が少しでも多く起これば良いな、なんて思っています。人生は支え合い!

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