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アクプランタ、農水省SBIRフェーズ3基金に採択

世界の気候変動を生き抜く「シン・緑の革命」事業

アクプランタ株式会社(CEO:金鍾明、本社・東京都文京区)が提案した「世界の気候変動を生き抜く『シン・緑の革命』事業」が、農林水産省の中小企業イノベーション創出推進事業(以下SBIR)のフェーズ3基金に採択されたことをお知らせいたします。気候変動で栽培条件が悪化しても作物の生産性を担保するため、「酢酸バイオスティミュラント」を活用した農業技術の確率を目指します。


SBIR(Small Business Innovation Research:SBIR)とは

日本のスタートアップ企業などの先端技術の社会実装促進を図るのが目的の事業で、関係省庁が設けた基金を活用し、社会実装につながる大規模技術実証を実施することができます。基金は技術の開発段階に応じ、フェーズ1〜3があります。弊社の事業は2023年度までの2年間、農林水産省のSBIRフェーズ2基金で採択され、このたび2024年度以降の実証実験に向け、フェーズ3基金に応募、採択の運びとなりました。

農林水産省SBIRのリリースはこちら


採択までの経緯と展望

気候変動による極度な乾燥と高温、そして土壌条件の劣化に伴う農業生産力低下が深刻化し、作物の生産性を担保する栽培技術の高度化が急務となっています。弊社が開発したバイオスティミュラント製剤「スキーポン」を用いた国内外の実証実験では、収量や生存率などの向上が確認されてきました。(下図参照)。このたびの事業採択を受け、超乾燥・高温の状況でも、複数の作物栽培において、継続的な生産性担保と減肥料栽培を実現する技術の確立を目指します。ひいては世界的な異常気象が一層深刻になる中、安定した食料確保と環境改善に直結する事業を展開してまいります。


バイオスティミュラント製剤「スキーポン」


バイオスティミュラントは、「生物」(バイオ)と「stimulant」(刺激剤)を組み合わせた呼称で、農薬、肥料、土壌改良資材など、従来の農業対策に次ぐ技術です。植物が本来持つ作用を刺激することで、気候や土壌からのストレスやダメージへの耐性を高めます。「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用したバイオスティミュラント資材です。酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水につなげます。


アクプランタ株式会社について


創業者・CEO代表取締役社長の金鍾明が、理化学研究所の研究員だった2017年、学術誌「Nature Plants」に発表した、植物の乾燥耐性を高める酢酸の作用を活用したバイオスティミュラント資材「スキーポン」を開発したアグリバイオスタートアップです。気候変動や減農薬・減化学肥料の需要の高まりを背景に、国外では米国やウガンダなど14カ国以上で、スキーポンによる高温・乾燥対策の実証実験に取り組んでいます。国内ではJAふじ伊豆(静岡県)、群馬、愛知、和歌山の各県農業試験場、全国各地の農家、農業グループ、企業などと取り組んでいます。第6回 アグリテックグランプリ最優秀賞/第1回JAアクセラレーター優秀賞/AgriFood SBIRピッチ2023ビジネス構想最優秀賞、日本経済新聞社主催「超DXサミット インパクトピッチ」日経賞など、受賞多数。

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