映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は、興行収入173.5億円で邦画実写版の歴代一位を22年間守り続けてきました。ところが、今年公開された映画『国宝』が12月7日時点で177億円に達し、一位に躍り出ました。
5月にフランス・カンヌで上映され、スタンディングオベーションを受けてから、SNSなどの口コミで広まり、観客が増えていきました。12月9日にはCNNが「Kabuki film ‘Kokuho’ is a box office hit aiming for the Oscars.」と報じています。もしアカデミー賞を受賞すれば、2024年の『ゴジラ-1.0』以来2年ぶりとなり、日本のみならず世界中の人々を魅了することになるでしょう。
スポーツ界に目を向けると、大谷翔平選手・山本由伸選手・佐々木朗希選手のドジャーズトリオがそろって活躍し、ワールドシリーズを連覇して米球界を魅了しました。サッカーでも、10月14日(月)に日本代表がブラジル代表から初勝利。しかも、0-2で先制されていたにもかかわらず、後半に3点を奪って見事な逆転勝利。日本中が魅了されました。
こうしたエンタメやスポーツの成功を目にして、私はこう思いました。
「当社は今年、お客様を魅了できたのだろうか?」
魅了できたか1:アルビレックス新潟と
表紙の写真は昨年のルヴァンカップ決勝戦、新潟のサポーター席の様子です。最多65,217人を記録した超満員の国立競技場での応援は迫力がありました。この時の新潟サポーターの応援は記事やSNSでも話題となり、FOOTBALL ZONEでは『国立競技場に響く応援歌に「本当に震えた」歴史に残る大激戦彩る「アイシテイル」の大合唱』というタイトルで記事が掲載されました。新潟の人々が全国の多くの人を魅了したのではないでしょうか。
我々も負けてはいられません。先月、11月30日(土)、アルビレックス新潟のホーム最終戦(対柏レイソル)の試合前に、ビッグスワン競技場で当社のブースを出し、2つのイベントを開催しました。
1)VR PK体験ゲーム「アルビ君に挑戦」
ヘッドマウントディスプレイを装着すると、そこはビッグスワン競技場のゴール前。アルビレックス新潟のマスコット「アルビ君」が蹴るPKを止めるというゲームです。「観客の声援が聞こえる」「本当にビッグスワンにいるみたい」「アルビ君のシュート、速っ!」という声が聞こえ、大盛り上がりでした。
2)選手と撮れるARフォト
スマートフォンでQRコードを読み込むと、舞行龍ジェームス選手・田代琉我選手が現れ、好きな場所で一緒に写真を撮ることができます。大きさや向きを自由に変えられるので、舞行龍選手をビッグスワンと同じくらいに巨大化させて撮影する方もいました。撮影した画像はキヤノンのフォトプリンター「SELPHY」でシール写真にしてプレゼント。ヴァーチャル選手とのツーショットに笑顔があふれていました。
イベントは大好評で、120名を超える方にご来場いただきました。この様子は12月16日(火)11:50からのテレビ新潟の『Oh!すすめTeNY』で放映されました。
魅了できたか2:技術展示イベント
その2週間前、11月11日(火)~15日(土)には、新潟最大の統合型イノベーションイベント「LAST NIIGATA」の一環として、当社の技術展示イベント「NIIGATA INNOVATION EXPO by Canon Imaging Systems」を開催しました。『AR』『映像解析ソリューション』『AI』などの技術展示を行い、約160名の方にご来場いただきました。
アンケートでは、満足度が5段階評価で平均4.60、説明員の対応が平均4.62と、とても高評価。「最先端技術に触れられて刺激になった」「VR体験が良かった」「次回も参加したい」などの声をいただきました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。
魅了できたか3:メディアと
また、テレビ新潟の番組「新潟一番サンデープラス」のコーナー企画『松本亜美の自転車に乗りたい!』に、自転車に乗るイメージづくりで協力しました。キヤノン製カメラEOSに3D VR映像を撮影する左右二眼レンズを取り付け、自転車こぎのシミュレーション動画を撮影。松本アナウンサーにヘッドマウントディスプレイを装着してもらい、サイクリングのイメージトレーニングをしてもらいました。番組の後半で「あなたのイメージをお創りするキヤノンイメージングシステムズ」と、少し宣伝もさせていただきました。
魅了できたか4:ソフトウェア品質
本業のソフトウェア開発も、特に品質面で高い評価をいただいています。ハードウェアが世界最高峰にあるキヤノン製品のソフトウェア開発を通じて、当社の品質力は鍛えられてきました。「いつも品質面でお世話になっています」と顧客の方から声をかけられることが増えています。多少の社交辞令はあるものの、『品質コンサルティング』の引き合いが増えてきているので、認められつつあるのかなという実感があります。今後は開発プロセスを含めたトータルな品質を提供していきたいと思います
本日が年内最後の月曜日となりますので、本コラムは来週スキップし、年明けの1月5日(月)から再開します。今年の冬休みは長く、1週間あります。正月までの5日間で大掃除の時間も十分取れそうです。私はKärcherを使って玄関やベランダ、車などを洗おうと思っています。水圧で汚れを落とすのですが、水の力は恐るべし、瞬く間に新築のころの輝きが取り戻せます。一見すると水遊びのようですが、楽しめて結果が出るのであれば、それが一番です。
アルビレックス新潟のイベント、当社のEXPO、松本亜美さんのVRなど、社員が楽しそうに取り組んでいる姿を見かけました。自分たちの作ったものでお客様が実際に楽しんでいるところを見ると、モチベーションも上がるのでしょう。仕事も楽しめて成果が出るのであれば、それが一番です。
タイトルの『魅了できたか?』という問いには、YESと言いたいですが、まだまだ満足していません。冒頭で、映画やスポーツの話題を持ち出してしまい、大風呂敷を広げてしまいましたが、一歩一歩、自分たち自身が楽しみながら、上を目指して切磋琢磨していきたいと思います。
『魅了できたか?』という問いに心の底からYESと言える日を夢見て。
※次号は1月5日(月)リリース予定です