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ビジネスとテクノロジーの融合を目指して | CloudFit 創業エントリ

はじめに

こんにちは、株式会社CloudFitという会社を創業した瀬沼といいます。
以前からチャレンジしたいと思っていた「ビジネスとテクノロジーの融合」というビジョンを実現するため、4月23日に法人を設立しました。
創業エントリとして、創業に至ったきっかけ、サービスを通してやろうとしていることを書きたいと思います。

少し長文にはなりますが、ぜひ最後までご一読いただけると嬉しいです。

クラウドサービスの急速な普及

僕はリーマンショック直後の2009年に、Databaseで有名なOracleに新卒で入社しました。その頃はまだまだオンプレミスのシステムが全盛期で、現場でクラウドサービスというワードが登場することもほとんどありませんでした。
余談ですが、OracleのCEO(現在はCTO)であるラリー・エリソンも当時はクラウドなんてただの宣伝文句だと痛烈に批判していたことをよく覚えています。

コンピュータ業界は、女性ファッション業界よりも流行志向が強い唯一の業界だ。わたしがバカなのかもしれないが、みんなが何を言っているのか理解できない。いったい何のことなのか、まったくわけが分からない。このバカ騒ぎはいつ終わるのだろうか。当社もクラウドコンピューティングの発表を行うだろう。わたしはこういったことに抵抗するつもりはない。しかしクラウドコンピューティングという点について言えば、当社の宣伝文句のほかに何が変わるのか理解できない。以上がわたしの考えだ」
- Larry Ellison

それから10年以上の歳月が経過し、状況は一変しました。
クラウドサービスが当たり前に使われるようになり、今ではAmazon、Google、Salesforceというクラウドのビックベンダーが市場を席巻しています(ここにMicroSoftが食い込んでいることは本当に凄い)

テクノロジーを”作る”から”使う”へのシフト

クラウドサービスが普及した結果、いま起こりつつあるのがテクノロジーを”作る”から”使う”へのシフトです。

■従来のシステム構築(How to build)
・企業の業務要件にシステムを寄せることが前提
・要件に最適化させた機能をどのように作るかが重要
・個別性が高いため高コスト化・導入期間の長期化が起きやすい

■クラウドベースのシステム構築(How to use)
・システム(クラウドサービス)に業務を寄せることが前提
・要件を満たすために機能をどのように使いこなすかが重要
・共通化された機能を使うため、低コスト・短期間での導入が実現しやすい

特に、セールス・マーケティング・CSといったどのサービスでも必要になる業務は共通化がしやすいため、SaaSという形で日々多くのサービスが生まれており、今後もますますこの傾向が進んで行くと思われます。

進化するテクノロジー、進化に追いつけない人

クラウドサービスという形で機能が集約された結果、プロダクトは多くのフィードバックが得られるようになり、テクノロジーが進化するスピードも飛躍的に向上しました。
この状況は非常に喜ばしいことではありますが、進化のスピードが早いあまり、使い手である人側が進化に追いつけていない状態が生まれつつあると感じています。特に日本ではテクノロジーそのものではなく、組織内にそれを扱える人材がいない・ノウハウがないことがビジネスのデジタル化を妨げる要因になっていることが様々な調査で明らかになっています。

CloudFitで解決したいこと

僕がCloudFitを通して解決したいことは、まさにこの人とテクノロジーのギャップです。

「そんなクラウドサービスがあるなんて知らなかった」
「クラウド導入したけどあんまり使われていない」
「クラウドサービスを運用・保守する人がおらず宙に浮いている」

色々な企業の方とお話しする中で、こういった声を聞くことが少なくありません。
クラウドサービスを使いこなせば、短期間かつ低コストで業務の生産性を大きく改善できるシステムを構築することができます。しかし。実態としてはそこに至るまでのステップが超えられていない企業が大半なのです。

そこで、CloudFitは「クラウドの力を最大限に引き出し、あらゆるビジネスを加速させる」をミッションに掲げて、クラウドサービスを使いこなすために必要な人的リソースとノウハウを提供することで、日本社会におけるビジネスのデジタル化を支援したいと考えています。

具体的には、 クラウドサービスの選定、業務設計・オンボーディング、継続的な運用改善というクラウド活用に求められる一連のプロセスをワンストップで支援します。

CloudFitの提供サービス

インテグレーションと業務構築にフォーカス

CloudFitは自社でプロダクトを持たず、世の中に存在する優れたクラウドサービスをインテグレーションして業務システムを構築することにフォーカスしています。日々進化するクラウドサービスに対して、中立的な立場を取り、顧客に対してその時々で最も良いサービスを提案したいと考えているからです。

そして我々は何よりも重要視しているのが業務構築です。どんなに優れたクラウドサービスを導入したとしても、それはあくまでも機能であり、そこにどんな業務を乗せるかがクラウドを使いこなすための最大の鍵だからです。
CloudFitではクラウドサービスによって推進される業務の設計、エンドユーザーとなる従業員に対するオンボーディング、運用フェーズでの継続的な改善活動を支援することで、ビジネス・業務視点でのクラウド活用を支援します。

Business Process as a Serviceになる未来

CloudFitの初期スコープでは業務はあくまでもクライアントとなる企業側にあることを前提にしていますが、数年先の未来には業務プロセスそのものがサービスとして提供される、いわばBusiness Process as a Serviceが登場する可能性があると思っています。

合理的に考えるのであれば、既存のクラウドサービス同様、共通化が可能かつ事業のコアバリューでは業務は集約した方が効率的なのは間違いありません。また、先に述べたデジタル人材の不足も短期的に解消することが難しいため、デジタル人材のシェアリングが広まっていくことは自然の流れのように思えます。
もしこのような未来が訪れた時に求められるものは「個の力」と「プロジェクト型の働き方」だと思っています。ビジネスからシステムまで幅広くカバーできる個の力を持つプロフェッショナル達が、時々のニーズに合わせて集まっては解散するプロジェクト型の働き方ができてこそ、デジタル人材のシェアリングは成功するはずです。日本ではまだまだこういった働き方に適用できいない企業や個人が多いと思いますが、CloudFitは来るべき未来に備えて今から準備することで、未来のアタリマエを創っていきます。

さいごに

昨今、DX(Digital Transformation)という言葉が巷でも多く使われるようになってきました。この状況は10年前のクラウドサービスと近いものを感じています。いまはDXという言葉が一人歩きして、それが”何者なのか”が定まっていないと思いますが、ここから10年が経った2030年にはDXという概念が確立され、当たり前化していると考えています。
かなり前からビジネスのデジタル化が叫ばれていましたが、アフターコロナの世界ではいままで以上にデジタル化が進むことは間違いなく、その波を乗り切れるか否かが中長期的な事業成長を実現するための1つの大きな要因になるはずです。
我々はCloudFitを通して、様々なビジネスのデジタル化をサポートして、「ビジネスとテクノロジーの融合」を実現できる未来を創っていきたいと思います。

長文にも関わらず、最後までお付き合い頂きありがとうございました!


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