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【代表インタビュー】自分で仕事を取りに行く「ジョブハンティング」という思想の伝播と人材業界の不の解決を。HRテクノロジーズ代表が「バクテン」に込めた想いとは

求人紹介をせず、行きたい企業を自分で持ち込んでもらう転職支援サービス「バクテン」。バクテンを提供するHRテクノロジーズ代表の鈴木は、元々ドイツのブンデスリーガなどで活躍するプロサッカー選手でした。

プロサッカー選手を辞めたあと彼は、会社員やフリーランスとしてさまざまな企業の採用支援に携わります。そして、人材業界の課題に直面。その課題を解決するために立ち上げたのがバクテンというサービスでした。

今回は、鈴木代表になぜHRテクノロジーズを創業したのか、直面した人材業界の課題とは何か、バクテンに込めた想いなどを伺いしました。

鈴木啓祐 / 代表取締役

7歳からサッカーを始め、20歳でプロを目指しドイツへ。その後ポーランドやタイのチームでプレーする。23歳のときに、プロサッカー選手を辞め、エン・ジャパン株式会社へ入社。トップセールスを達成するも1年で退職し、採用コンサルタントとして独立。人材業界が抱える課題を解消するために、2019年10月にHRテクノロジーズを創業。転職業界の様々なタブーを打ち破る「バクテン」というサービスを提供している。

プロサッカー選手でも、エン・ジャパンでも完全燃焼できた

ーー元々、プロサッカー選手をされていたんですね。

はい。ドイツやポーランド、タイなど海外を舞台に、プロサッカー選手として活動していました。

「プロサッカー選手として、できることは全てやった」と完全燃焼した実感が持てたため、ビジネスマンの道に進むことにしました。プロサッカー選手時代の話は、noteで詳しく書いているので、読んでもらえたら嬉しいです。

元プロサッカー選手の僕が人財業界で起業する理由①|ジョブハンティングのリーディングカンパニー代表KSK|note
初noteです! 僕の気持ちをストレートに表現したいため、口語表現で書きたいと思う。 まず簡単に僕について自己紹介したい。 ・7歳からサッカーをはじめ、小中高大の全てをサッカーに捧げる。 ・大学在学中に海外(ドイツのマインツ→ポーランド→タイの計3カ国)でプロサッカー選手として生活。 ・サッカー選手として完全燃焼し、ビジネスマンとして人財業界へ。 ...
https://note.com/ksk0429/n/nb98597a3f8d4

ーープロサッカー選手を辞めてから、エン・ジャパンに入社されたと思いますが、どのようなことをされていたんですか?

中途求人メディア事業部にて、エン転職の媒体営業をしていました。1年目ではありましたが、売上は年間で3,000万円を達成。部署内トップの成績で社長賞、新人賞を獲得できました。

ただ入社して最初の3ヶ月は、全然成果が上げれなかったんですよ。周りの同期は成果が出せている中で、自分はアポイントすら取れず、焦っていましたね。それでとにかくあの手、この手と考えられることは全て行ったんです。

例えば、会社にお願いをして、特別に名刺に「元プロサッカー選手」という文言を入れてもらったり。営業先に行ったときに、名刺を渡して、それをフックにして話をしていたんです。

また正直に言えば、ここには書けないようなこともしていましたが、それぐらい命をかけて取り組んでいました。

ーーお話を聞いていると、上手くいっていたように感じます。辞めることになった経緯は何でしょうか?

プロサッカー選手を辞めたときと同様に、もうこの会社でできることはやりきったと言う実感があったんですよね。

あと、媒体営業に魅力を感じなくなっていたことも理由のひとつです。「ナビ媒体に求人を載せれば、求職者が集まります」と営業していたんですが、本当のところはわからないんですよ。求人広告は、水物なんですよね。

また、このままエン・ジャパンで働き続けて、チームリーダーや営業部長などの役職が付いたとしても、特段やることは変わらないことがわかっていました。

そのため、熱意を持ってお客様におすすめできないことを、これ以上続ける必要はないと思い、退職に至りました。

ーー転職ではなくフリーランスを選ばれたんですよね。フリーランスになってからはどのような活動をされていたんですか?

採用コンサルタントとして活動していましたね。

エン・ジャパンで営業をしていたときに「エン・ジャパンにというよりも、鈴木啓祐にお願いするね」という言葉をもらって、受注できることが何度かあったんです。

そのような会社とは個人的に関係性が構築できていたため、フリーになってからも仕事を依頼してもらえました。またお付き合いのあった会社からご紹介を頂くことも少なくなくて。例えば、スローガンさんやエアトリさん、アカツキさんなどです。

未経験ではありましたが、新卒のCA・RA、セミナー企画・登壇など、採用業務の戦略設計から実行まで関わらせてもらいましたね。独立したての僕にこのような有名な企業からお仕事を頂けたことは今でも忘れません。

クライアントファーストやエージェントファーストの人材業界を求職者ファーストに変えたい

ーーそこから創業されたのはどのようなきっかけがあったからですか?

エン・ジャパンやフリーランスとして、さまざまな企業と関わらせていただく中で、人材業界の課題を感じたからです。クライアントファーストやエージェントファーストばかりで、求職者ファーストになっていない業界なんですよね。

この課題を解決したいと思い、2019年10月7日にHRテクノロジーズを創業しました。

ーー人材業界の課題について詳しく伺いたいです。クライアントファーストというのは具体的にはどのような点でしょうか?

人材紹介事業は、求職者を企業に紹介して、企業側からフィーをもらうというビジネスモデルです。そのため、エージェントは高いフィーを払ってくれる企業に対して、優先的に求職者を紹介するんですよ。

またエージェントは求職者の希望とは関係なしに、内定が出やすそうな企業を紹介します。つまり求職者の要望は二の次にして、クライアント企業のターゲットに合うかどうかを優先しているんです。

ーーなるほど。ではエージェントファーストについてはいかがでしょうか?

CAに当たりはずれがあることですね。

就職や転職は、求職者からすれば一種の人生のターニングポイントですよね。それにもかかわらず、知識もなく、経験の浅い若手がCAを担当することがよくあるんですよ。なぜなら、人材業界は人手不足だからです。ベテランももちろんいますが、数は限られてしまっていますね。

あと、CAだけではなく、RAにも当たりはずれがあります。目先の利益しか考えてないRAも実際いました。

ーー目先の利益しか考えていないRA……?

実際にあった話ですが、例えば以前「御社の業界にはたくさん競合がいるので、前金を入れてくれないと、他の企業を優先します」と言ってきた担当者がいました。また内定を出すかどうか迷っているときに「うちの求職者を採用してくれないなら、今後一切紹介しません」と内定出しを強要してくるような担当者もいました。

企業のことを本当に考えてくれているRAなら、このようなことは言いませんよね。いい人を採用できるまで、全力でサポートしてくれるはずです。

また、このようなエージェントと企業とのやり取りを求職者は知るよしもないじゃないですか。全く求職者ファーストではありませんよね。

ーー逆に求職者ファーストだなと思ったこと経験はありますか?

プロサッカー選手時代のエージェントは、求職者ファーストが当たり前でしたよ。

プロサッカー選手が移籍を検討している場合、エージェントは選手の希望をまず第一に優先します。希望するチームに入れるように、全力でサポートしてくれるんですよ。

そのため人材業界に初めて関わったときは「どうして求職者ファーストじゃないんだ」と不思議でたまらなかったです。本来、就職や転職においても求職者が行きたい企業へ全力でキャリア支援、転職サポートするのがエージェントのあるべき姿だと考えていますので。

人材業界もそのような考えにするために、自分が変革を行っていこうと思い、会社を創業しました。

元プロサッカー選手の僕が人財業界で起業する理由②|ジョブハンティングのリーディングカンパニー代表KSK|note
大変お待たせしました!第二弾を公開します!今回が 僕の一番伝えたい内容です。少し長くなってしまいましたが、ぜひ読んでください! プロサッカー選手を卒業し、社会人デビューした自分であったが、待ち受けている 現実は厳しいものだった ...
https://note.com/ksk0429/n/n8238e40cee1f

「ジョブハンティング」という思想を広めていきたい

ーー「バクテン」について概要を教えてください。

一言で言うと求職者ファーストを実現しているサービスです。

求職者に行きたい企業を持ち込んでもらって、それに対してぼくらがセールスをかけるような形です。そのため求人紹介は基本的には行っていません。求職者から要望があれば紹介することもありますが。

報酬の仕組みは、これまでの人材紹介業と同様で企業側から頂き、求職者からはいただいていません。

むしろ、求職者へはキャッシュバックを行っています。

ーーキャッシュバック?

報酬の一部を、ユーザーに最大100万円まで還元しています。これは就職した後に自己投資に使ってもらい、より成長してほしいという思いからです。

現在はキャッシュバックという形をとっていますが、今後はコンテンツの提供も考えています。例えば、提携を結ばせてもらっている株式会社スパルタ英会話さんのサービスを無料で受けられるようにする。ぼくのつながりを活用してJリーグの試合を無料で見に行ける。各職種のスキルアップセミナーを無料で受講できるようにする。などです。

それ以外でも、ユーザーが求めているコンテンツであれば、どんどん用意していきたいですね。

元プロサッカー選手の僕が人財業界で起業する理由③|ジョブハンティングのリーディングカンパニー代表KSK|note
note第三弾!ついに、圧倒的なユーザーファーストなサービスをリリースします。 これまでの想いは、note第一弾と第二弾をご覧ください。 ・ 元プロサッカー選手の僕が人財業界で起業する理由① ・ 元プロサッカー選手の僕が人財業界で起業する理由② 圧倒的なユーザーファーストな転職支援サービス爆誕! ...
https://note.com/ksk0429/n/n3531af57b2b6

ーーバクテンというサービスを通して、人材業界をどのように変革していきたいですか?

「ジョブハンティング」という言葉に集約されますね。これは転職の際の「転職先の選択は自分で行う」という考え方もそうですが、今行っている仕事に対しても同じで、「やりたい仕事は自分で取りに行く」という"スタンス"についても指しています。これが人材業界、ひいては"働く"のスタンダードになるようにしていきたいです。

HRテクノロジーズで働くメンバーにも、ジョブハンティングという思想を大事にしてもらってます。これは受け身の姿勢で働くのではなく、自分たちで何かムーブメントを起こし、主体的に仕事を動かすということです。

ーー主体的に活動できる人がHRテクノロジーズには合いそうですね。他にもどんな人ならHRテクノロジーズにマッチすると思いますか?

今の人材業界に課題を感じている人や自分が今いる業界で頭打ちしている人ですかね。あと、先が見えてしまい未来のキャリアにワクワクしていない人。

いずれにしろ、何かしらにモヤモヤ感を抱えているなら、環境は用意するのでその鬱憤をHRテクノロジーズで爆発させてほしいですね。

事業拡大に伴い採用を強化しているので、お気軽にエントリー頂ければ幸いです。

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