こんにちは、株式会社EMOLVAの榊󠄀原です。
私が主宰を務めるYouTube番組「人財版令和の虎」。
日々、多くの志願者が己の人生を賭けて、百戦錬磨の「虎」たちに挑んできます。
しかし、出演することがゴールではありません。
そこからどう人生を好転させ、どのような価値を社会に提供できるのか。
その「その後」こそが、この番組の真の価値だと私は考えています。
今回は、番組史上でも指折りの「傑作の会」となった、46歳の内装工・老田博幸(おいた ひろゆき)さんのその後を追い、私が裏側でモニタリングしながら感じた「人が変わる瞬間」についてお話ししたいと思います。
(1) 46歳、内装のプロが求めた「1ランク上の未来」
まずは、老田博幸さんという人物について振り返っておきましょう。
彼がスタジオに現れた時、我々虎たちが抱いた第一印象は「正直、かなり手強いな」というものでした。
【老田博幸さんのプロフィール】
- 年齢: 46歳
- 経歴: 建設業界で22年。内装施工管理の第一線で150店舗以上のドラッグストアや調剤薬局の立ち上げに携わってきた、いわば「現場の叩き上げ」。
- 応募理由: これまでの経験を活かしつつ、停滞している現状を打破し、新しい時代に適応できる自分になりたい。
- 希望条件: 正社員、年収600万円。
- キャッチコピー: 『新時代についていくために、1ランク上に這い上がりたい』
一見すると、熟練の技術を持つベテランの安定した転職活動に見えます。しかし、彼の願書にはこう書かれていました。
「私、性能が結構ピーキーですので……。お客さんによって好まれるか嫌われるか真っ二つに分かれるんですよ。中には出入り禁止になった現場も当然あります」
自らを「ピーキー(癖が強い)」と称し、過去の失敗も隠さない。
その飾らない人柄は魅力である反面、組織の中でうまくやっていけるのかという不安を虎たちに抱かせました。
収録当日、彼はスーツではなくカジュアルなジャケットにデニムという、令和の虎の歴史を考えれば「岩井主宰なら激怒しかねない」スタイルで現れました。
私も思わず、
「(岩井社長であれば、)最初からこの服はなんだって、多分いきなりぶち切れてると思うんですけど(笑)」
と口にしたほどです。
しかし、その場にいた「株式会社やまもとくん」の山本社長は、彼の眼の奥にある「何か」を見抜いていました。
結果、山本社長が手を挙げ、老田さんは見事、新たな人生の切符を掴み取ったのです。
(2) モニタリングで見えた、収録から1ヶ月後の「リアル」
さて、今回の本題はここからです。
収録から約1ヶ月。
私は、老田さんと山本社長の食事会をセッティングし、別室からその様子をモニタリングすることにしました。
カメラが回っていることを知らない二人の会話。
そこには、スタジオの緊張感の中では決して見ることのできない「変貌の兆し」が溢れていました。
画面越しに映る老田さんは、あの日よりもどこか表情が柔らかく、それでいて仕事に対する覚悟が座っているように見えました。
驚いたのは、彼がいまだに「令和の虎に出たことは、妻にまだ言ってません」と告白した瞬間です。
「(妻に)言ったら止められるなって……。うちの人は人間嫌いなので、有名になりすぎると多分嫌がると思うんです」(老田さん)
46歳という年齢での挑戦。
家族を想うからこその葛藤。
そんな泥臭い背景を抱えながら、彼は一人で虎の穴に飛び込んできたのです。
その覚悟の重さを改めて知り、私はモニターの前で胸が熱くなりました。
(3) 山本社長が明かす、採用の決め手と「あの日」の裏側
食事が進む中、山本社長から意外な事実が語られました。
「ぶっちゃけ、あの時(収録時)は2本目の収録で結構ハードだったんですよ。1本目が激しくて感情的になっていたので、正直疲れてました(笑)」(山本社長)
そんな状態だった山本社長の目に、老田さんはどう映ったのか。
「でも、見てるうちにあ、すげえ良さそうな人だなって。結構ストレートに物を言うというか、我慢できない族ですよね。その人柄がすごく魅力に感じて、終わりの方は『一緒に働きたいな』って戦闘モードになってました」(山本社長)
虎も人間です。完璧なコンディションではない中で、一人の志願者の熱量が虎を「戦闘モード」に変えた。これこそが「人財版」の醍醐味です。
一方の老田さんは、当時の心境をこう振り返ります。
「誰がパネルを上げてくれるか全く想像つかなかったです。逆に、上げてくれないなと思ったのは榊󠄀原さんと信塚さんですね(笑)」(老田さん)
これを聞いた私は苦笑いするしかありませんでしたが、老田さんの分析は正しかった。
彼はその厳しい視線さえも受け止め、自分に最適な場所へ辿り着いた。
その嗅覚こそが、彼が「1ランク上」へ行くための武器だったのでしょう。
(4) 「癖」が「武器」に変わる瞬間:SNS戦略という新たな挑戦
モニタリング中、最も私の目を引いたのは、老田さんの口から出た「会社への貢献心」でした。かつて「出禁になるほど癖が強い」と言っていた男が、今はこう語っているのです。
「やまもとくん(会社名)の名前をデカくしたいですよね。単純に。少しでもお手伝いできればなと思うし」(老田さん)
これこそが、私がこの記事で最も強調したい「変貌」です。
自分勝手に振る舞い、周囲と衝突していた「ピーキー」な個性が、山本社長という理解者を得たことで、「会社を有名にする」という共通の目的に向かうエネルギーへと昇華されたのです。
私は部屋に突入し、二人に提案しました。
老田さんの個性を活かし、現場のリアルを発信するSNSアカウントを作ろうと。
「現場のリアルをどんどん発信して、ショート動画も作って。老田さんならそれができる。そこは人財版の主宰として、僕も全力でフォローします」(榊󠄀原)
あの日、スタジオで「癖がありすぎる」と揶揄された男が、今や「会社のブランディングを担うインフルエンサー」としての第一歩を踏み出そうとしている。人は、環境と出会いによって、わずか1ヶ月でここまで瞳に光を宿すことができる。その事実に、私は主宰としての誇りを感じずにはいられませんでした。
(5) 「人財版令和の虎」の真価とは
老田博幸さんの挑戦を間近で見守り、改めて確信したことがあります。
「人財版令和の虎」は、単なる求人番組ではありません。
それは、「剥き出しの人間が、他者の視点という鏡を通じて自分を作り直す場所」です。
老田さんのように、40代を超えて自分のスタイルが固まってしまった人間にとって、自分を変えることは容易ではありません。しかし、虎たちからの厳しい追求、そして山本社長のような「志」を共にする者との出会いが、化学反応を起こします。
「リフォームといえばやまもとくん、と誰もが一番最初に想起できるような会社ブランドを作っていきたい」(山本社長)
「山本社長を、顔を見ただけで『あ、あの人だ』と言ってもらえるぐらいのブランドにできるように頑張りたい」(老田さん)
二人のこの言葉が、すべてを物語っています。
志願者が「採用されて終わり」ではなく、その会社の未来を自分事として捉え、共に歩み始める。この瞬間に立ち会うために、私はこの番組を続けているのです。
老田さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。
現場での実務、そして新たに始まるSNSでの発信。
46歳の「ピーキーな男」が、新時代に翻弄されるのではなく、新時代を自ら作っていく。その物語の続きを、ぜひ皆さんも見守ってください。
(6) EMOLVAで「人の可能性」をブランドに変える仲間へ
今回の老田さんのように、たった一つの出会いや、ほんの少しの視点の変化で、人の人生は劇的に変わります。そして、その変わる瞬間を可視化し、価値として世の中に届けていくのが、僕たち株式会社EMOLVAの使命です。
「人財版令和の虎」というプラットフォームを通じて私がやりたいのは、単なるマッチングではありません。エンターテインメントとマーケティングを掛け合わせ、個人の「熱」を「ブランド」へと昇華させること。そして、そのプロセスを通じて社会に新しい活力を注ぎ込むことです。
現在、EMOLVAでは、この熱狂を共に作り上げてくれる仲間を募集しています。
- 「人の人生が変わる瞬間」をプロデュースしたい
- SNSや動画の力で、まだ見ぬ才能を世の中に知らしめたい
- 既存の「採用」や「教育」の枠組みを壊し、新しい価値を創造したい
そんな野心を持った方と一緒に働きたいと思っています。
僕たちの仕事は、誰かの人生に深く踏み込み、その人の「最高の一歩」を演出することです。それは決して楽な仕事ではありませんが、モニター越しに老田さんのような変貌を目の当たりにした時の震えるような感動は、他では決して味わえません。
僕と一緒に、日本中の「人財」に光を当て、面白い未来を作っていきませんか? EMOLVAの門を叩いてくれるのを、心から待っています。
株式会社EMOLVA 代表取締役
人財版令和の虎 主宰
榊󠄀原 清一