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【社長インタビュー】ClaN立ち上げ後「初めての上半期」を代表の大井が振り返ります!各プロジェクトの意図と今後の目標は…?

【プロフィール】
大井 基行/Motoyuki Oi

慶應義塾大学卒。2017年に日本テレビ放送網株式会社に入社。2018年に社内ベンチャーとしてVTuber事業「V-Clan」を立ち上げ、責任者として事業運営を行う他、「プロジェクトV」など多数の番組やイベントのプロデューサーも務める。2022年4月に日本テレビの新会社としてClaN Entertainment社を設立し、代表取締役に就任。座右の銘はSMAPの中居正広さんの言葉から、「成功は保証されていないが、成長は保証されている。」

2022年4月、日本テレビより初の試みとして立ちあがったClan Entertainment社。初の上半期を経た感想を、代表の大井に採用広報担当も務める関原がインタビューします!

関原:社内ベンチャーという形での新会社設立は日本テレビ初の試みでしたが、会社立ち上げを経験し、初めての上半期を終えて率直な感想はいかがでしょうか?

大井:会社の立ち上げは大変でしたが、まずは、ClaNとしてのカルチャーが出来上がってきたことを実感しています。会社設立当時に掲げた5つのバリュー(誠実さ・ユーザー目線・プロフェッショナル・チームワーク・熱狂)が浸透し、カルチャーが確立してきたことは良かったと思います。
加えて、短期間で複数の実績を残せたことも良かったです。ClaNという新しい会社は何をしていくのか、何を世の中に届けるのか、の問いに対して出来るだけ早く答えることが重要だと思っていました。半年以内という短い期間で複数のプロジェクトを成功させ、事業としても月間売上が約1.5億を達成するなど、良いスタートを切れたと思います。

関原:中でも上半期において1番痺れた瞬間はありましたか?

大井:「Summer Voyage!!」、「VCTEC2022」、「BPM」と3つの大きなイベントを、同時期に少ない人数で作り上げたことだと思います。ClaNとして初めて世の中に大きく打ち出す瞬間だったので、下手なものを出すわけにはいかないという緊張感もありました。反省点は沢山ありますが、高評価を頂き多くの人にも見て頂けたので、成功したと言えるラインに乗せることができたと思います。


関原:「Summer Voyage!!」で大切にしていたことは何でしょうか?

大井:「Summer Voyage!!」では、人気VTuberが集結して、地上波とも連動した形でVTuberの魅力を1人でも多くの人に届けられるイベントにしたいという想いで作りました。テーマは2つあって、一つは「音楽と笑いの融合」でした。これはイベントで楽曲を披露するだけではなく、いかに”プロジェクトVらしさ”という意味でバラエティ要素を入れられるか、ということを重視していました。これまでの放送回と連動した形で少しバラエティ寄りの企画を入れるなど、他のVTuberライブとは異なるエンターテイメントを提供できたのではないかと思っています。また、もう一つのテーマは「リアルとバーチャルの融合」で、中川翔子さん、May J.さん、乃木坂46伊藤理々杏さんなど、豪華な出演者の方々とのコラボレーションも実現することができたと思っています。コラボについてはお互いのファンの皆さんに楽しんでもらえて、しっかりと掛け算になることを意識していました。次回に向けての案も既に出ているので、バーチャルとリアルの垣根を超えた共演というのは今後も実現していきたいと思います。またイベントで最も大事なのはストーリー作りだと感じていて、これまで1年間やってきたことをいかにイベントに繋げられるかということを意識しました。番組が続けば続くほどストーリーは増えていくと思うので、今後はより大きなストーリーを描きながら、第2回の開催へ繋げていきたいですね。

関原:「プロジェクトV」や「Summer Voyage!!」では、「リアル✖️バーチャル」をテーマに、メタバース空間上にリアルな人を引き込む方法をとっていると思います。「V-Carnival」さんのようにリアルな世界にVTuberさんを登場させるのではなく、バーチャルな空間にリアルを引き込む方法をとったのはなぜでしょうか?

大井:「V-Carnival」さんのようにリアルな世界にVTuberさんを登場させる方法ももちろん好きですし、どちらも良いと思います。ただ、僕自身はメタバースの可能性を感じていて、バーチャルにこだわりたかった、バーチャル空間での新しい映像表現をしたかったというのが大きいです。仮想空間上のエンターテイメントは新しいジャンルになりうると5年ほど前から思っていたので、その可能性をテレビやイベントで体現したかったというのがありますね。

関原:また「Summer Voyage!!」では「プロジェクトV」に出演されていなかった、「ガリベンガーV」を主軸として活躍されている.LIVEさんの出演があったと思いますが、どのような背景で成立したのでしょうか?

大井:「バーチャルはテレビ局の垣根を超える」と私は個人的に思っているのですが、「ガリベンガーV」のスタッフさんとお話しさせて頂いた際に、目指しているところや番組にかける想いで共通点が多いことも分かり、協力関係を築いていこうというお話しをしたことがキッカケにになります。先日私がYouTubeチャンネルにも出演させていただきましたが、今後はさらに垣根を超えてファンや視聴者の皆さんが求めていることを実現していきたいと思っています。


関原:次に「VCTEC2022」で印象に残っていることはありますか?

大井:「VCTEC2022」はメタバースビジネスEXPOとインフルエンサーマーケティングEXPOの二本立てで行いましたが、特にミライ会議が印象的でした。メタバースやNFTが世間でも話題になっている中、各界のトップランナーの方にお越し頂き、エンタメの未来について語って頂きました。エンターテインメントとビジネスを掛け合わせたイベントを実施する構想は前からあったので、今回実現できて良かったと思っています。日テレで実施したこともあり反響も大きかったですし、メタバースやNFTなど新しい領域のビジネスへの関心の高さを生で実感しましたし、改めてこの業界の魅力や将来性を確信することもできました。

関原:「VCTEC2022」はビジネスイベントでありつつ、アフターパーティーのようにVTuberの生配信コンテンツを取り入れていたと思いますが、エンタメを掛け合わせた意図は何でしょうか?

大井:幅広い方々に楽しみながら知ってもらうことは大事にしていた要素でした。最近ではYouTubeやTikTokでビジネス系のチャンネルも数多くありますが、エンターテインメント性があることは一つのキッカケや入口になり得ると思います。メタバースやNFTなどいわゆるWEB3.0と言われるジャンルは一部の人だけで盛り上がるものではなく、誰にでも楽しんでもらえるものだということを伝えていきたいと思っています。


関原:最後に「VTuber Fes. BPM」ではどのようなことを意識していましたか?

大井:「VTuber Fes. BPM」では、無料で視聴できる中でどれだけ質の高いコンテンツを制作できるかにこだわりました。テーマとしては、いわゆるVTuberよりもバーチャルアーティストのライブをイメージして、音楽性やアーティストとしての一面を見せることを大切にしていました。また日本テレビの音楽特番「THE MUSIC DAY」と連携するなど日テレグループならではの企画を実施できたことは弊社の強みを活かせたとも思います。ロート製薬さんという誰もが知っている企業とVTuberライブを実現できたことは業界的にも意味があったと思いますし、何より多くの視聴者さんに楽しんでもらえたことが嬉しかったです。

関原:これまで挙がったコンテンツの他に、VTuberの音声コンテンツをSpotifyさんで配信したことも印象的だったと思います。

大井:ポッドキャスト番組である「魔法のリムジン」では、Spotifyさんという世界的なエンタメ企業と、「VTuber×音声コンテンツ」の組み合わせを生かして、いわゆるラジオではなくロケの形式でこれまで無かった企画を実現できたことはとても良かったなと思っています。
例えば「VTuberが音声コンテンツでバンジージャンプをする」は最初聞いた人の頭の中にはたくさんのはてなマークが出ると思います笑。それを「面白い!」と言って頂いたSpotifyさんには本当に感謝していますし、ファンの皆さんにも喜んでいただけて嬉しかったです。


関原:これまで話してきたように様々な取り組みを実施してきましたが、この数ヶ月で見えてきた”ClaNらしさ”は何でしょうか?

大井:コンテンツ面では「テレビとネットを掛け合わせる」ことができる集団というのは他社と比較しても大きな特徴だと思います。ClaNはVTuberというネット発のコンテンツに対して、配信コンテンツを中心としながら地上波番組も手がけているという、他にはない立ち位置にいます。ネットコンテンツのみを扱う企業にはできないアプローチでモノ作りができていると思いますし、メンバーのキャリアとしてもテレビの要素とネット要素が混ざっていて、まさに「テレビ×ネット」で新しいカルチャーが生まれつつあるなという手応えはあります。
またメンバーにどんな人が多いかという視点では、ClaNの企業ロゴの赤色からもイメージできるような、熱量が高い人が集まっていると思います。これまでのキャリアも様々で1人1人の強みは異なりますが、そう言った中でも目指すべきところや志はしっかりと共有できていると思うので、この熱量をベースに前に進み続けていきたいと思います。

関原:これからもメンバーを拡大していく予定ですが、新メンバーには何を期待しますか?

大井:ClaNは現在急成長中で、ありがたいことに毎日のように様々な会社様からお話を頂いており、全ポジションで積極採用中です。VTuberやメタバースなど業界自体が新しいので、業界経験についてはあまり重視していません。大切なのは、もちろんビジョンやミッション、バリューに共感してもらうこともありますが、常に変化していく状況を楽しむことができるか、そしてClaNが手がける事業やプロジェクトにどれだけ愛情が持てるかどうかだと思います。一言で言うとやはり熱量を持って仕事に取り組んで頂ける方に入って頂きたいですね!

関原:僕もその点は非常に強く感じています・・・!
   現在採用に力を入れている中で、どのようなポジションを強く求めていますか?

大井:VTuberを起点に、番組やイベント、音楽、キャラクターなど、新しいエンターテイメントを共に作り上げていく仲間を募集しています。具体的にプロデューサーやディレクターをはじめとして、セールス・マーケティング職の方も絶賛募集中です。セールスといっても決まったものを営業するのではなく、プロデューサーと同じ目線で自分で商品・企画を考えて、それを企業さんと実現できるように動いていくようなイメージです。また、先日リリースもさせて頂いたMCNというクリエイターの活動をサポートするネットワークの拡大や運営にも力を入れているので、VTuberやインフルエンサーの方々やそのコミュニティーをマネジメント、運営してくださる方も募集中です!

関原:新たなメンバーを迎えつつ、会社の1期目として、下半期はどんな取り組みをしていきたいですか?

大井:現在も複数の大型プロジェクトを並行して仕込んでいて、下半期にはいくつか世に出していけるかと思います。そういった一つ一つのプロジェクトをしっかりと成功させていくこと、また会社全体としては、これまでお話ししてきたような新しいエンターテイメントを創り出していくために、社員一人一人がやりたいことを実現できるような環境を最大限整えていきたいと思います。組織としてはメンバーの数を増やして会社としての体力もつけながら、質の高い形で組織を大きくしていくかが重要だと思っています。ClaNの将来性や成長性は確信しているので、1期目は「飛躍のための土台作り」をテーマに、企業スローガンである「人生を変える、エンターテイメント」を1人でも多くの人にお届けしていきたいです!

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