東京を拠点に、音楽やアート、カルチャーで「楽しい」を創るSTARBASE。企業のブランディング、アーティストの楽曲プロデュースやエージェント、デジタルディストリビューション、ライブ制作、カルチャーショップの運営など、幅広い事業を展開しています。
スタッフインタビューVol.6に登場するのは、森三中の大島美幸さん、ガンバレルーヤのよしこさん、まひるさんによる音楽ユニット「MyM(マイムー)」の企画に携わる三原浩樹さん。仕事に向き合う姿勢、STARBASEでのやりがいについて話を聞きました。
演歌から、ヒップホップやR&Bの世界へ
──三原さんは2023年4月にSTARBASEに入社したそうです。前職ではどんな仕事をしていましたか?
音楽系の専門学校を卒業し、20歳で芸能・音楽事務所に入社しました。ロックバンドやビジュアル系バンドのマネージャーをしていましたが、組織改編でいきなり演歌歌手のチーフマネージャーを務めることに。その後、担当していたビジュアル系バンドが解散することになり、演歌歌手のマネジメントが主な仕事になりました。ただ、マネージャーと言っても楽曲制作やライブ制作から宣伝広報、人事まで、その会社ではいろいろな経験をさせてもらいましたね。すでに売れている歌手を、さらに売り伸ばすにはどうするかといった戦略も立てました。
──そこから、なぜSTARBASEに転職したのでしょうか。
43歳までその会社にいましたが、このまま同じ仕事を続けていてもキャリアアップは難しいと思うようになりました。そこで、BGMやヒーリングミュージックを制作する音楽作家事務所に転職したんです。ちょうどその頃コロナ禍になり、周りの芸能事務所やライブ制作会社は人員を削減するようになりました。そして、コロナ禍が収まると、今度は各社が人手不足になったんですね。私にもいろいろと声がかかり、転職を考え始めたところ、STARBASEに出会いました。
これまで芸能事務所や音楽作家の事務所にいましたが、ヒップホップやR&Bには関わったことがなかったんです。あえて違うジャンルに足を踏み入れてスキルアップしたいと思い、入社を志望しました。
──現在は、どんな業務を担当していますか?
森三中の大島美幸さん、ガンバレルーヤのよしこさん、まひるさんの音楽ユニットMyM、と金子みゆさんのA&Rを担当しています。他にも、STARBASEとエージェント契約を結んでいる音楽作家のマネジメントや楽曲制作も担当していますね。
──MyMのプロジェクトはどのようにして始まったのでしょうか。
大島さんのYouTubeチャンネル「大島本気チャンネル」で、メンバーがBE:FIRSTの曲をカバーしていたんですね。STARBASEではBE:FIRSTに楽曲提供しているMatt Cab、MATZとマネジメント契約しているのですが、彼らがたまたまその動画を観て興味を持ち、彼女たちに楽曲を提供することになったのがきっかけです。
──当時のYouTube動画を観ると、彼女たちはダンスが得意なわけではありませんでした。ゼロベースからのスタートですが、飛躍的に上達していますね。
これも偶然なのですが、STARBASEがよくお仕事をご一緒しているダンサー・コレオグラファーのKAITAさんがBE:FIRSTの振り付けも担当していて。そこで、MyMの振り付けもKAITAさんにお願いしたんです。
もともと3人はBE:FIRSTやBMSG(SKY-HIが主宰する彼らの事務所)に興味をもっていましたので、そこで一気にやる気のスイッチが入りました。ミュージックビデオも、BMSG関連の映像を制作しているクリエイターにお願いしたのですが、メンバーはその方のことも知っていて、またテンションが上がって。そうやって本気度がどんどん高まっていきました。
“お笑い芸人”ではなく“アーティスト”として世界を目指す
──MyMは「世界を目指す音楽ユニット」というコンセプトを掲げています。“お笑い芸人の音楽活動”ではなく、あくまでもアーティストとして本気で取り組んでいますよね。
そうですね。一番苦労したのは、お笑い芸人としての知名度はある一方で、アーティストとしての知名度はほぼゼロだったことです。「ノリで音楽をやってみました」みたいな芸人に見られないよう、僕もメンバーもそこはこだわりをもちました。そこで、結成当初から「バラエティ番組ではなく、音楽番組を主戦場にしよう」とみんなで話してコンセプトを固めていったんです。
メンバーのキャラクターも、普段とは違います。いつもはおしゃべりですが、アーティストとして表に出る時はあまりしゃべらない。わちゃわちゃせず、クールで生意気なくらいのスタンスでいくことにしたんです。その流れで、後に「超NAMAIKI」という楽曲も生まれました。
MyMという名前も本人たちが考えたものですし、「こういうスタイルでいこう」という方向性は、スタッフとメンバーで話し合いながら作ってきましたね。
──プロジェクトを進める中で、3人の本気度ややる気を感じたのはどんな時ですか?
デビュー曲「ASOBOZE」は、「『これが話題にならなければ次はない』という覚悟で、本気でやりましょう」とメンバーや事務所と話していました。SNS動画の撮影も頑張ってくれましたし、キャラクター作りも本気で考えてくれました。
そうやって積み重ねていく中で、SNSでも少しずつ反応が出はじめて。決定打になったのが、KOMOREBIとのコラボ動画です。KOMOREBIもSTARBASEがレーベル契約しているヒップホップユニットで、「Giri Giri」という楽曲がTikTokでバズっていました。そこでMyMとのコラボ動画を作ったところ、再生回数1000万回を突破。MyMを知らなかった層にも一気に届きましたし、相乗効果でKOMOREBIの知名度もさらに広がったと思います。
メンバーのやる気を引き出すコミュニケーション
──メンバーが所属する吉本興業とは、どのような連携を取っていますか?音楽制作はSTARBASE、マネジメントやライブ制作は吉本興業という分担でしょうか。
事務所にはマネジメントをお願いしており、楽曲制作、ライブ制作、ファンクラブ運営、グッズ制作などすべてをSTARBASEが担当しています。
お忙しいメンバーですから、当初はスケジュールを確保するのも大変でしたが、デビューに向けてYouTubeチャンネルで動画を公開したり、SNSを作り込んだりする中で、再生数やフォロワー数も増えていって。そのあたりから自然と、月に1、2回はMyMの活動のために時間を取っていただけるようになりました。
──客観的に見ていると、三原さんとメンバーの間には強い信頼関係が築かれているように感じます。「信頼を得られた」と感じた瞬間はありましたか?
普通にイジられてるだけですけどね(笑)。
でも、信頼関係が生まれたのは結果論だと思っています。自分はとにかく「MyMをヒットさせたい」という思いで、壁を作らず「こうしたら面白くないですか?」「こういうSNS動画を撮ってみませんか?」と提案してきました。例えばデビュー曲「ASOBOZE」に関連して「夏休み、みんなで遊ぼうぜ」というコメント動画を撮る時にも、自宅から子どもの浮き輪や虫かごを持って行き「これを使って撮りません?」と提案したり、ハロウィンの時には雑貨店で仮装用のコスチュームを買ってきて「これを着てコメントを撮ってもらえませんか?」とお願いしたり。
最初は「やらされてる感」もあったかもしれませんが、こちらの真剣さが伝わり「私たちも本気でやらなきゃ」という空気になっていきましたね。今では逆に「こういうことやりたい」「こんな企画どうですか?」と、メンバーから意見を出してくれるようになりました。
結局、大事なのはこうしたコミュニケーションの積み重ねです。「これがきっかけでチームがひとつになった」という明確な瞬間があるわけではなく、一緒に考えて、一緒に動き続けた結果、今の関係性があるのだと思います。
会社が求める仕事だけでなく、自分の長所を生かして働く
──三原さんが、お仕事をするうえで大切にしていることは?
コミュニケーションとバランスですね。自分の意見をきちんと伝えつつ、相手の意見にもしっかり耳を傾ける。さらに、周りの人たちの意見も聞く。MyMのプロジェクトも、何でも自分ひとりで決めてしまうのは違うし、かといってメンバーの意見だけで突っ走るわけにもいきません。コミュニケーションを取りながら、その都度バランスを取ることが、プロジェクトを円滑に進める秘訣かもしれません。
──MyMの今後の展望をお聞かせください。
2024年のデビュー当時から、世界を目指しています。たとえば、アメフトのハーフタイムショー。レディ・ガガのような世界のトップスターでなければ立てない場所ですが、そういった大舞台にMyMを立たせたいという夢があります。メンバーも「せっかくなら世界を目指そう」とやる気を見せています。
──STARBASEの採用に応募した方が、MyMのプロジェクトに関わる可能性はありますか?
自分に最終的な決定権があるわけではありませんが、十分あり得ます。MyMを大きくするためにはいろいろな方の力が必要です。年齢・性別問わず、新しい力を求めています。
──STARBASEは、MyMプロジェクトのような新しい企画を立てた場合、ゴーサインを出してくれる社風でしょうか。
そうですね。面白そうな企画であれば、どんどん後押ししてくれる社風です。もちろん大きな赤字になりそうな企画は別ですが(笑)。MyMに限らず、「それ、やってみたら?」という空気のある会社だと思います。
──最後に、入社を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
会社が求めることだけをするのではなく、自分の長所を生かして仕事をしてほしいですね。私の場合、23年間芸能事務所で働き、演歌・歌謡曲に関する人脈を培ってきました。STARBASEはトレンドの楽曲制作を得意としますが、私が入社してからなぜか演歌・歌謡曲の制作依頼をいただくことも。演歌は難しいですが、歌謡曲を作れる作家と制作しました。
STARBASEでこうしたジャンルの楽曲を制作したことは今までなかったと思います。でも、自分が入社したことで、そういう仕事ができるようになった。自分の経験により、会社に新しい選択肢を持ち込めたということだと思っています。
そこでカッコつけて「うちはそういう曲は作らないので」と断るのではなく「やります」と言ったほうが、会社にもプラスになりますよね。入社を志望する方も、ぜひ自分のスキルや経験を生かして活躍していただけたらと思います。
<プロフィール>
三原 浩樹
2023年入社 コンテンツ事業部 副部長