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グロースマインドセットとブリコラージュ

こんにちは!日本語プログラム事業責任者の新徳雅隆です。

ブリコラージュ!六本木ヒルズのすぐそこにあるとても美味しいお店です。僕はこのお店のランチのハンバーガーが大好きです。おすすめなのでぜひ。

さてなんでブリコラージュなのか

六本木ヒルズのブリコラージュがどういう由来なのかはわからないのですが、ブリコラージュとはクロード・レヴィ=ストロースというフランスの文化人類学者・民族学者が提示した言葉です。南米の先住民たちがジャングルの中で歩いていて何かを見つけると、その時点では何に役立つかはわからないけどとりあえず取っておいて実際にそれがクリティカルな危機を救うことがあるという事例を見たことを通して、よくわからないものを”とりあえず”収集しておいて、いざというときに役立てる能力のことをブリコラージュと命名しました。(引用:武器になる哲学 Loc 3610 of 4059)

まさにこれは私たちコードクリサリスのプログラムの中でグロースマインドセットを伝えるときの真髄そのもので、先ほど引用した武器になる哲学を読んでいるときにアハ体験をしました。これこそコードクリサリスがグロースマインドセットを教えている理由だと。日本語イマーシブのプログラムについて言及したブログにこう書きました。

ハングリー精神旺盛というのはある特定の分野だけに特化することではないと考えます。全く関係ない分野でも試してみたら自分のためになったというのはよくある話です。特にソフトウェアエンジニアはあらゆる業界で必要とされるため、あらゆる知識が必要となります。それなのに「これは私に必要ない」というふるい分けをしてしまうのは機会損失以外の何物でもありません。私たちはどんな機会でも活かせる人を育成します。
逆に言えば、コードクリサリスのイマーシブでは「本当にこれ必要なの?」と思わせられる冗談みたいなプログラムもあります。でもそれこそ "Stay Foolish." で、楽しみながらもそこには学びがありました。
そしてこうやってなんでも自分のものにできる人が、世の中がどんなふうに変わっても対応できる人となります。なぜか。その時代において必要なものをトライしてみて自分のものとするからです。コードクリサリスではプログラミングを教えることは手段で、人生における選択肢をより多く持ってもらうことがミッションであると再掲しますが、あなたの人生において確実に豊かなリターンを生み出す投資であることをお約束します。

まさに”とりあえず”チャレンジ

してみるのです。そこからなにか得られるものがあるかもしれません。それが自分の人生を切り開くものになるかもしれません。めぐりめぐってあなたが直面した壁を乗り越える鍵になるかもしれません。

一つコードクリサリスでの事例を紹介します。

期によって私たちはカリキュラムをテーラリングしているので変わるのですが、僕が所属していたCC3では野菜になりきるゲームをやりました。なにかというと司会者に突然野菜を指定されて僕だけに伝えられ、それになりきる。それを見ているクラスメイトにその野菜を当ててもらうというゲームです。

・・・は?と思う人はあなただけではありません。僕もでした。

僕はどちらかというと楽観的な性格もあって、は?とは一瞬思いましたし超絶に恥ずかしいとも思いましたが、とりあえずやりました。中にはこんなのなんの意味があるの?と口にするクラスメイトも僕が覚えている限りいたと思います。

さて、なにが起こったでしょうか?

プレゼンテーションにおいて本番に強くなりました。もう突然の無茶振りがあろうが、なにかアクシデントがあろうが、とりあえずその場を乗り切ってやるぜという気になりました。実際僕がワークショップなりプレゼンテーションをするなりするときは手に汗いつも握っていますが、周りの人からするとめちゃくちゃナチュラルに楽しんでライブをやっているように見ていただけるそうです。僕は内心かなりビビっていますが、でもそのように見ていただけるということはブリコラージュがきっと機能しているのだと思っています。

ちなみにこのブログの写真もCC3でもやりました。まったくプログラミングは関係ないゲームですが、これはチームダイナミクスを肌で味わうゲームです。チームで何かを組み立てるときに何が必要なのかを味わってもらうゲームですが、これも毎回大盛況になります。

ブリコラージュは過度な合理主義と対立してしまう

さてここで「こんなもの本当に必要なの?」と思う方は、自分に必要なものの領域の線を明確に引いていると考えます。そしてこれはその領域の外側には目もくれない=機会損失を起こすことを意味します。自分に必要な領域を定めるときに用いている根拠は、自分の経験に基づくものになるでしょうが、ではその経験は自分の人生をすべて俯瞰した上で指針を定めるときの参考にしてよいのかは、極めて不確かです。

特にあらゆる進化と変化がスピーディーなこの時代にあって、「今までAだったからB」とか「自分の人生を通して必要なものはCだからC」という姿勢は、人生における選択肢をどんどん削る大きな原因になるのではないかと思います。なんでも試してみる。それで自分の好きなものだったり直観したものだったりをどんどん深堀りしてみる。これこそがこの変化の時代にあって豊かに生きる道だと考えています。

そしてこれこそがグロースマインドセットです。

私はこのグロースマインドセットこそ皆さんにいろいろな選択肢を持ってもらえる根源になると信じていますし、ソフトウェアエンジニアになるうえで必要な姿勢であると信じています。

なぜならソフトウェアエンジニアこそいろいろと自分の仕事に関係ない技術も試して技術を獲得する必要があるでしょう。そうして技術にキャッチアップしながら開発する/しているプロダクトにフィットしているかどうかをジャッジしていきます。

またソフトウェアエンジニアは様々な業界に従事します。ITはもはやあらゆる業界の根底をなすからです。であれば様々な知見が必要であることもまた事実です。知らなくても要件定義があれば開発できるでしょ?みたいなウォーターフォールな考え方では開発の失敗確率は高まるでしょう(これはまた別途アジャイルの原則についてブログを書きます)。

プログラミングはもちろんできるようにサポートしますし、僕もできるようになりました。卒業生も全ての卒業生がフルスタックソフトウェアエンジニアとして働いたり、この知識を生かしてプロダクトマネジメントをしたりしています。ですが、それだけでは差別化されない。自走して一生豊かに生きることができるのはなんでも学べる力です。

コードクリサリスにご興味ある方はぜひ遊びに来てください。プログラミング初心者の方も歓迎で、ファウンデーションズというコースを用意しています。そこからイマーシブを卒業すればフルスタックソフトウェアエンジニアです。人生の選択肢、もっと可能性を広げませんか?

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