広島県観光連盟(HIT)では、2026年9月~約1か月間、フランスの大学からのインターン1名を受け入れました。インターンの方からみた観光地「広島」とHITの業務について、記事を書いていただきました。
インターンの方には、インターン中に記事を記載いただきましたので、記事の文章は10月2日時点のものとなります。予め、ご了承ください。
1―自己紹介
こんにちは、フランスから来たフィヤール・ファニーと申します。
私は4年生で、パリにあるフランス国立東洋言語文化学院で3年間日本語を専攻し、来年は国際関係の修士号を始めるところです。
昨年HITでインターンシップをした友人から、このインターンシップが仕事面でも個人的な面でも素晴らしい経験で、日本の文化や観光業界、広島県について多くのことを学んだと聞きました。自分自身は将来国際的な環境で働きたいと思っており、可能であればコミュニケーションに関わる仕事がしたいと考えています。
2-広島のイメージ
そんな中、2026年9月から1ヶ月間、 HITでインターンシップをすることとなりました。日本を訪れるのは今回で2回目ですが、広島に来たのは初めてです。国際関係を専攻する大学生として3年間日本語を勉強してきましたが、広島について知っていたのは1945年の原子爆弾投下だけだったので、インターンシップが始まる前に広島県の観光スポットについて少し調べて、情報を調べる間、「広島県って様々な魅力的なところがあるんだなあ」と思いました。
最初に広島へ来て街を歩いていたら、街がすぐに気に入りました。広島は、海と山に囲まれ、多くの川が流れ、大都市だが、日本の他の大都市ほど混んでいないといった点など、大都市でありながら住みやすく、雰囲気の良い場所だとすぐに感じました。
3-HITの印象
去年HITでインターンシップをした友人からHITの業務の一部について情報を得ましたが、HITは具体的にどうやって広島県の魅力を発信するのかをもっと知りたかったのです。
日本は2度目ですが、一人で2ヶ月間旅をすること、別の国で働くことも人生で初めてだったので、初日を迎えるまではとても緊張していました。
それで、インターンシップの一日目が始まりました。
初日からHITの皆様が私を受け入れ、気にかけてくれたおかげで、この自分とは無縁の国の中で、どこか自分の居場所があるかような気がしました。そのおかげで、HITのために全力を尽くしたいと思うようになりました。
HITの皆様が私のために資料とスケジュールを準備し、日本での観光産業や広島県などについての発表をしてくださり、正直に言って驚きました。
職場の雰囲気もよくて、全体的な労働環境が良かったと、自信を持って言えます。HITは欧米式の職場のような雰囲気だったので、私は不安を感じることはありませんでした。厳格な服装規定もなく、残業を強制されることもありませんでした。これは私が持っていた日本の職場のイメージとは異なっていましたが、HITは国際的な環境に関わる組織なので、それほど驚くことではありませんでした。
4―HITでの活動
インターンシップを通じて、託された仕事が主に二つありました。
一つ目は、フランスの有名なガイドブックのLe Routardのブログと、日本政府観光局(JNTO)のInstagramページで投稿される広島県の魅力をアピールする様々なテーマについての記事を書くことでした。
任された仕事の二つ目はHITが関わって作ったコンテンツの体験と訪問した場所についてのフィールドワーク・レポートを書くことでした。
私はアドバイスが非常に苦手で、私の意見が本当にHITの皆様の役に立つかどうか分からなくて、私にとってチャレンジでしたが、顧客体験とPRを改善するためにHITに具体的な意見を提供するように努力しました。その仕事を任されたので、HITは実際に観光客の立場から考えようとしていることが分かりました。
仕事で御手洗、尾道、神楽門前湯治村などへ行くことになり、本当は仕事ではなく旅をしている気がしました。仕事のためにこれほど頻繁に外に出ることになるとは思っていませんでした。HITで働く人たちは、本当に仕事に情熱を注いでおり、自分たちが推進している体験をより深く理解したいと考えていると感じました。そのため、必然的に現地調査も含まれてくるのです。
また、自由時間には外にも出かけてみました。例えば、ある週末に三瀧寺という場所に行きました。日本人にとってはそれほど特別な場所ではないと言われましたが、観光客にとっては、山の中にあり美しく静かな場所で、日本の文化を体感できるため、訪れる価値のあるスポットですから、外国人からの感想も貴重なものであると理解しました。
私のインターンシップはこれら2つの業務だけにとどまりませんでした。フランスの観光市場に関する会議にも参加し、そこで参加者がフランスの一般消費者や彼らが情報を得る方法などをより深く理解できるように、フランス人である自分の意見を伝えました。この地域の観光業界の関係者が、ターゲット層をより深く理解しようと真剣に取り組んでいる姿を見て、嬉しく思いました。また、HITのメンバーの一人に同行して「モニターツアー」に参加する機会もあり、旅行会社の期待がどのようなものなのかが分かりました。インターン期間中には、HITの公式Instagramアカウントに投稿された動画のモデルにもなったこともあります。
5-インターンシップ後の広島の印象
インターンシップ中に任された仕事や経験を通じて、広島県に対する私の見方が大きく変わりました。広島県は、ここを訪れるほとんどの人が想像している以上に多くの魅力が溢れている場所だと、宮島へ行った時に特に深く感じて、「だからこそ、そうした魅力を引き出すためにHITが行っている活動は欠かせないものなじゃないか」と思いました。
実際に訪問してみて、広島県は今、自分にとって「訪れる方が、ストレスを解消するアクティビティをしながら、リラックスできて、それぞれのペースで日本の歴史的な一面が知れる穏やかな場所だ」と感じます。地方の位置、景色、歴史のおかげで、広島県は観光客に様々な体験が提供できます。その上、新幹線に乗れば簡単にアクセスできるし、京都や大阪や東京と比べてそれほど観光客がいないので、日本的な体験がしたい人に価値のある観光スポットでしょう。
しかし、広島県に魅力が溢れていたからといって、全てが完璧で何も改善する必要がないわけでないので、HITの皆様の仕事に価値があることが、フィールドワーク・レポートを書いてる時に強く思いました。
一方、「広島県の特徴的なところは何か、広島ならでは、宮島や平和記念公園の他に、ここで体験しかできないことは何か。または、どうやってその魅力さをちゃんと伝えるか」HITの仕事の中心にある質問だと感じました。なぜなら、その答えこそが広島という観光地としての価値を形作るものであり、また、フランス人(そして多くの人々)は旅行中に「唯一の体験」と「美しさ」を求めていると自分が考えているからで、皆はそれを思いながら作業している気がしました。
全体を通して
アジア地域を勉強し、国際関係を専攻して、大学生の立場から、HITでインターンシップをしたことは、やりがいがある素晴らしい経験だと深く感じました。コミュニケーションや日本、そして観光産業についてより深く理解できました。インターンシップを通じて身につけたスキルは、今後、きっと役立つと確信しています。
また、フランス人観光客が日本を訪れる時の期待や、フランス人が情報を得る方法について、HITのチームがより深く理解できるよう、自分が貴重な情報を共有できたことを心から願っています。
最後に
この機会は間違いなく、一生に一度しかできない貴重な経験であり、私はこの経験を心から大切にしていきます。そのため、このインターンシップの機会をいただいたHITチームの皆様に対して、感謝の気持ちを伝えたいと思います。HITでインターンシップの機会をいただき、困った時に自分を支えてくださり、多くの時間を割いて丁寧に説明してくださったこと、そして何よりも、皆様の温かいお心遣いに心から感謝いたします。ここで出会った方々や、皆様の温かいお心は決して忘れません。