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なぜ、マグロ解体ショーなのか?

弊社は2006年にウエディング事業のコンサルティング会社としてスタートをしますが、翌年に出張マグロ解体ショーの事業を立ち上げます。

2007年初頭のある日、ウエディングの二次会場の提携の案件をいただき、私は和歌山市内の現地レストランへ向かいます。迎え入れてくれたのは、シェフと専務の2名。シェフは私と同い年で専務はその母とオーナー経営の会社でした。ご挨拶もそこそこに、会場の内覧を行っていきます。洋食メインのカジュアルレストランですが、1,2階とあり貸切パーティーもでき、パーティーとしては十分に成立するキャパシティでした。話は順調に進み終了するころに、専務から思いがけない言葉をかけられます。

「魚売らない?」

実はこの企業の本業は、魚の仲卸業者だったのです。

忘れもしませんが、専務はこの時、「通常私はこの時間にはいない。だけど今日は何故かいたほうがいい気がして打ち合わせに入ることにした」と、おっしゃいました。この時は正直、ご縁をいただけたなあというぐらいでした。専務は魚の良いところや、10%程度どうしても廃棄をしなくてはいけない魚もあって、それをなんとか売れないのか?とか、専務はビジネス人となって色々と話をしてくれました。

あまりに唐突の打診でしたが、私はすぐにNOといいたくない性格でもありましたので、「一度持ち帰らせてください」と月並みな言葉で一旦保留にしました。

その後、調べていくと日本人が一番好きな魚がマグロ、高単価のビジネスモデルの構築も可能だということがわかります。そして、何より直後マグロ解体ショーを見る機会があり、その時のお客様の反響といい、喜ぶ顔、インパクトに「これだ!」と思いました。ホテル時代にも何度か見たことはあったものの、その時はまったくピンと来ていませんでした。その数カ月後には商品化し販売を始めます。

新たに専務、社長、シェフともマグロでの取引も始まることになりましたが、その約1年後に、専務は腫瘍のため亡くなってしまいます。進行が進んでいたため、あまりに早く、あまりに突然の出来事でした。

その時、私はこのご縁がただのご縁ではなく、大きなチャンスをいただけたとても大切なご縁であることに気づかされます。専務がウエディングの打ち合わせに何故か入らないといけない、もしあの時打ち合わせに入っていなければ、今の私たちの活動も変わっていたかもしれません。今では主力商品となり、私たちの成長を支える事業となっていますので、日々感謝しながら、この事業を責任もって発展させていくことは一つの使命と考えています。

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