藍は気分屋、私は染屋
「今日の藍はやや不機嫌」
どうも、染色部寺嶋です。
染色工場には藍竈が二つあります。
染めをお客様に身近に感じてもらうという目的で染め体験などの際にメインで使用しています。11月の下旬に体験の予約が入っているのでせっせと藍竈の機嫌をとっている最中です。
藍を攪拌したり、温度を上げたり、藍の発酵を促す助剤を加えたりして「染め」ができる状態にしてやるのですが藍は非常にデリケート。攪拌しすぎても元気が無くなるし、温度や助剤を加えすぎてもダメ。
都度状態をチェックし藍が何を欲しているのかを探ります。
攪拌か、温度か、助剤か、それとも高級バックか。
手間はかかりますが、元気になった藍が見せる表情はとても綺麗です。
私自身、100%藍を理解している訳ではありません。知識、技術はまだまだ未熟。ですがそれは学ぶ事がまだまだたくさんあるという事。それが、ワクワクしてたまらないのです。
いつだって勉強で、いつだって半人前。それが職人という仕事の魅力で、それに魅了されたのが自分です。
さ、明日の藍はどんな感じかなと。