中村 康佑。ラ・バーン大学大学院にてMBA取得後、大手オフィス家具メーカーのコクヨに入社し、東京オリンピックパラリンピック関連施設の空間提案プロジェクト、国家機関専門チームでの働き方改革プロジェクトに従事。日本の魅力をもっと世界に伝えたいという想いを胸に、1月からアダコテックにジョイン。
これまでの経験や、入社理由について本人から話を聞きました。
アメリカで感じた、日本のプレゼンスの変化
MBA卒業後は外資コンサルや投資銀行に進む仲間が多い中、私は日系企業を志望しました。理由は、大学院で感じた日本のプレゼンスの低下です。大学時代の交換留学後、2年ぶりにアメリカを訪れると日本製の家電は影を潜め、MBAの授業で先進事例として紹介された企業は100社以上あるうち、日系企業は2,3社程度で、台頭するアジアの企業が多数紹介されていました。
そんな中で、日本の良さをもっと広めたいという思いが強く芽生え、日系企業で働くことを志すようになりました。
キャリアの土台としてリアルな事業経験を重視
ーー2度の海外生活を経験したからこそ、芽生えた感情ですね。コクヨさんに入社するまでの経緯もお聞きしていいですか?
きっかけはMBA在学中に参加したコクヨの経営企画部での長期インターンです。国内シェアは高い一方で海外での認知度がまだ低いところに興味を持ち、インターンを通じて知ったコクヨの人のモノづくりへの熱さに惹かれて入社を決意しました。
ただ、入社する際は経営企画部ではなく、営業部を志望しました。MBA在学中は優れた経営戦略を立案することに価値があると考えていたのですが、インターンを通じて考えが変わりました。多くの現場の方と接する中で、現場の重要性に気付きました。事業経験のある先輩を見て「現場のリアリティがあってこそ、説得力が生まれ、経営の本質にも迫れるのだな…」と。一度も現場経験がない中で経営企画をするのは限界がすぐに来ると感じたため、営業を志願しました。
オリンピック・国家機関営業で徹底的に磨かれた”現場志向”
ーーコクヨで印象に残っている仕事についても聞かせてください
新卒では希望通り新規開拓営業を担当しました。オリンピックプロジェクトチームで、チーム構成は部長、課長、私の3人。任された仕事は2020年の大会に向けて数億円の売上を立てることでした。
都知事交代に伴う予算カットや契約撤回などの試練が続き、とても鍛えられました。最終的に自分の武器になったのは、徹底的にお客様に向き合い、お客様の課題を誰よりも解像度高く理解する力です。地道で粘り腰での営業を続けて予算を達成、新国立競技場の案件ではトップレベルのシェアをいただきました。新国立競技場のスタジアムチェアはコクヨのイスが採用されています!
その他にも、新設された中央省庁向けの営業部隊のチームリーダーとして、国家機関の働き方改革にも従事しました。6年間の仕事を振り返ると、オリンピックも中央省庁向け営業も家具を販売するという事業活動は共通していますが、市場環境や乗り越えるべき課題は様々で、課題解決の糸口は現場にしか無いことを学んだ気がします。事業全体のラストワンマイルを担う営業の責任と醍醐味は非常に大きく、MBAと経営企画で培った大局観を持って現場に入り込めたことは大きな意味がありました。
日本の存在感を取り戻したい。アダコテックとの出会い。
ーー転職を考えられたきっかけを教えてください
もっと直接的に日本に貢献したいという思いが強くなり、転職を考え始めました。そんな中、先輩から教えてもらったのがアダコテックでした。特許に基づいた日本発の技術を駆使し、日本のモノづくりを支えようとしている点が、自分の考えとマッチしました。日本の老舗企業で営業をしていた身からすると、製品の高い品質基準はお客様に安全・安心を届けるものであり、不具合があれば信頼の失墜につながりうる必要不可欠なものです。一方、工場では品質を維持するために多くの人が検査に従事していることも知っていて、アダコテックが挑んでいる課題は日本社会にとって大きな意味があると思いました。
ーー実際面談してみてどうでしたか?入社前後のギャップなどあれば教えてください。
印象に残っているのは、エンジン部品を取り出して現場の課題を熱心に語る河邑さんの姿です。この姿が、現場(営業)を大切にする私の価値観に刺さりました。また、アダコテックはメンバー全員が、その道のプロフェッショナルなんですが、個のパフォーマンスだけではなく、“チームで仕事を進める”ことを大切にしていたことにも魅力を感じ、入社を決意しました。
アダコテックは全員と面談した上で採用が決まるので、ネガティブなギャップはありませんでした。一方で、ポジティブなギャップとして印象的だったのは、想像していた以上に情報がオープンだったことです。
ビジネスサイドとエンジニアサイドは隔たり無く情報を共有していますし、経営に関する情報も基本的にオープンです。これは前職では考えられないことでした。自分の気持ち次第で会社の重要な意思決定にも深く関わることができるのは大きな魅力だと思います。
日本の技術で、日本の製造現場を救う
ーー中村さんがアダコテックで担うミッションについても教えて頂けますか。
アダコテックの技術を検査の現場に広めることがミッションですが、今後の事業成長のために必要なことはなんでもやる所存です。アダコテックは優れた技術を持っている一方で、まだまだ知られていないのが現状なので、どうしたら課題を抱えているお客様にサービスを届けることができるのか考える日々です。
製造業における検査は熟練の匠の技に支えられています。担い手不足による技能承継が課題になっていますが、テクノロジーの力で、匠の技術を持続可能な形で残していきたいと考えています。これは、単純に人を減らすということではなく、単純作業は自動化する一方で、今までその業務に携わってこられた匠が、若手育成や製品開発、生産現場の改善といった業務に深く入っていただけるような環境づくりを意味します。匠の力をさらに解放することで、モノづくりの現場はより良くなっていくと信じています。
ーー中村さんの、今後成し遂げたいことについて、お聞きしてもいいですか?
アダコテックの技術を通じて、日本のモノづくりの進化を支えたいです。製品リリースと修正を高速でまわすことが重要になる分野がある一方で、1つの欠陥が重大な事故につながるような、緻密さが求められる分野も存在します。高い安全性と品質に定評のある日本のモノづくりを持続可能なものにして、そこに関わる人達がもっと楽しいモノづくりに従事できる世界をつくりたいと考えています。
ーー最後に、こんな人と働きたいなどあれば教えてください!
職種で言えばエンジニアを求めています!パーソナリティで言うと、チームメイトに愛を持ってポジティブにフィードバックができる人に入っていただきたいなと思っています。
みんなプロ意識が強いので気を遣いあって丸く収める感じではなく、お互いが成長できるような関係を望んでいます。
実際、年に2回オフサイトミーティングを開催しており、相互フィードバックを行う機会があります。ここでは、良いところも悪いところも愛を持って伝え合います。そういうマインドがある人だとフィットすると思います。
日本のモノづくりに貢献したいという思いがある人は、興味を持っていただけると思います。一緒に日本のモノづくり、そして世界のモノづくりを良くして行きましょう!
皆さんのご応募をお待ちしております!
株式会社アダコテックでは一緒に働く仲間を募集しています