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【社員インタビュー Vol.17】エンジニアリングから事業まで分かる人材に。海外MBAホルダーのアダコテックでの挑戦とは

2022年1月に、BizDevのメンバーが1名入社しました!

◆渡辺悠人(わたなべ・ゆうと)
東北大学大学院を修了後、新卒で自動車メーカーにITエンジニアとして就職。3年半後、日本のIT開発会社からスピンアウトしたデジタルコンサルティング会社に転職。新製品の発売や開発、原価企画などのコンサルティングを担当。その後、社会にもっと大きなインパクトを与えたいという思いから、スペインIESEビジネススクールに進学、MBA取得。2019年より楽天グループにてドローン事業の事業/技術開発担当マネージャーとして、商用サービス開発とその事業化を推進した。2022年1月より株式会社アダコテックに参画。

エンジニアからキャリアをスタートし、MBA取得、事業開発とキャリアチェンジをされてきた渡辺さん。アダコテックでの新しい挑戦についてお聞きしました。

ーーーメーカーでのエンジニア、製造業のコンサルティング、そしてドローン事業開発と着実にステップアップされていますが、どのようなことを意識してキャリアを歩まれてこられたのでしょうか?

キャリアの初めから一貫しているのは「技術の実用化を通して世界を豊かにしたい」という想いです。

私は大学院に進学した直後に1年間休学し、ヨーロッパでインターンシップをしていました。その頃はまだスマートフォンもなく、ヨーロッパの携帯はSMSと通話のみ。日本のガラケーを見せたら現地の友人はその技術に驚いていました。ただ、帰国後すぐにiPhoneが発売になり、あっという間にガラケーは廃れていく訳ですが(笑)

携帯の例に限らず、この時の様々な経験から「(日本にある)良い技術を正しく世界に広げることができれば、人々の生活をもっと豊かにできるはず」と考えるようになりました。日本には良い技術は沢山ある、それを顧客価値につなげられる人材が必要とされているのでは?という仮説から、冒頭のようなキャリアを歩んできています。

ーーースペインでMBAを取得されたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?

「エンジニアリングから事業まで分かる人材」を目指そうと思いエンジニアからキャリアをスタートしたのですが、時間には限りがありました(笑) 大学院卒かつ1年休学していたので、コンサルティング業界に転職した時点で既に30歳が目の前。このペースで積み上げ式にキャリアを創っていたら何もできないままに老人になってしまう!と思いました。

技術を実用化するには技術、市場のニーズ、事業性など、様々なものを総合的に意思決定し、実行しなければいけません。その中で自分にはIT、オペレーション構築というキャリアの軸はできている、足すべき軸はビジネス側だろうと思いました。限られた時間で確実にそれを得たいと思った時に、MBAに行こうと決意しました。

ーーーものすごい行動力ですね!その後楽天ではどのようなことに取り組まれたのでしょうか?

所属していたのは楽天のドローン事業で、ドローンを用いた配送事業の社会実装を目指してビジネスサイド10人程度の組織のマネージャーをしていました。そのうちの多くのメンバーは現場のオペレーションを担当していましたので、私は事業計画の策定からメーカーとのアライアンスを通した技術開発、顧客へのプロジェクト提案や運用構築といった現場に近い作業まで何でもやりました。

取り組み始めて気づいたのは、ドローン配送事業というのは非常に複雑な事業だと言うことです。法規制、安全性に関わる技術、顧客UXに関わるソフトウェア、配送システムとの連携等、考慮しなければならないこととステークホルダーが多岐に渡ります。その中でユーザ接点を持つ自社は顧客の課題に向き合い有望なユースケースを提示することにまず注力すべきだと考え、山小屋への物資輸送という新たなプロジェクトを立ち上げました。このユースケースへの可能性を感じてくれたメーカーを始めとする関係者と協力関係を構築することで、1500mもの高低差を自律飛行で荷物を届けるという難易度の高いミッションを成功裏に完了することが出来ました。

ーーーそんな中、転職を考えたきっかけは何かあったのでしょうか?

1つは私がやりたかったことは「技術を通した価値創造」だということを再認識した事です。ドローン配送の事業化を推進するにあたっての最重要技術はドローンの航続距離や安全性など、ドローンというハードウェアに関する技術でした。この経験から顧客に価値を提供する上で「強い技術」を持つ重要性を感じるとともに、それを実用化することで価値を提供することが自分が人生を通して成し遂げたいことなんだと再認識しました。

ーーー10名規模のスタートアップは渡辺さんにとって新鮮だったのではと思いますが、決め手はどんなところでしたか?

率直に言って、アダコテックのメンバーに惹かれたことです。アダコテックとは知人の伝手で繋がったのですが、正直当時はまだ転職する気がありませんでした。しかし、初回の面談で代表の河邑と話したらものすごく話が盛り上がり、1週間に3回も面接をしていただきまして(笑) このチームで「技術を通した価値創造」に取り組みたいと純粋に思えたことで、前倒しして転職することを決めました。

事業のフェーズとしてもまだPMFしていない段階の、10人程度のスタートアップということも魅力的でした。このくらいの組織なら私のような幅広い事柄を考慮しながら事業開発ができる人材が求められているはずだと理解していましたし、スタートアップであれば価値創造により集中できるだろうとも考えました。

ーーーベストマッチなポジションだったんですね!今はどのようなミッションに取り組んでいるのでしょうか?

入社してからは本当に多岐に渡る経験をさせてもらっていますが、目下の最大の取組テーマは次のフェーズの成長を実現する市場の特定です。アダコテックは今年の4月にシリーズBの資金調達を実施したので、今後求められる成長を実現するために最も重要な課題に有難くも取り組ませてもらっています。

市場調査と言うと3C、4Pなど様々なフレームワーク、資料を分析する等のスマートな仕事のイメージがあるかもしれませんが、アダコテックのそれは全く違います。顧客の言葉から真の課題を特定した上で、それが自社の技術で実現できるものか検討し、そのミクロな情報を市場規模にまで落としこみます。この結果を週次で評価し調査継続Go/NoGoを判断するスピード感は前職でもなかったスピード感で、非常に刺激的な毎日を過ごしています。

議論の中で常にメンバーから異なる視点での指摘やアドバイスを貰うことができるのも素晴らしいです。調査や計画のフェーズにも関わらず営業はその市場の顧客とのリレーション構築に先んじて取り組んでいたりと、全社が一体となって事業成長に向けて動いていますので、状況を的確に伝える重要性も感じています。

ーーーアダコテックに入社してから、意外だったことや、感じたギャップはありますか?

カルチャーや求められる役割についてはほとんどギャップはありませんでした。アダコテックでは面接を選考というよりはお互いを理解する場として捉えているため、面接したメンバーそれぞれが私に何を期待しているのか理解できました。またその期待は大筋では一貫しており、社内で密にコミュニケーションが取れていることが感じられました。
(参考:https://note.com/yutowatanabeiese/n/nd0b1d3fd9a7b

入社して想像以上だったのは、お客様の課題に非常に深く向き合っていることです。お客様との面談では製造工程や現状の検査を理解した上で、課題を解像度高く理解することに主眼を置いています。その結果既存の技術で解決できるとなれば、それをお客様に伝えることもあります。常にお客様の課題解決を起点に考えているからこそ、製造業の現場の方々の信頼を勝ち得ているのだと思います。

ーーー今後のアダコテックで成し遂げたいことや自身のキャリアの目標などはありますか?

これまでのキャリアでIT、コンサル、事業開発の経験を積んできました。それを活かして「技術の実用化を通して世界を豊かに」すること、この軸は変わりません。

一方で、アダコテックの事業は私の想像を超える速さで成長していくものと思います。プロダクトやサービスも変わり、私に求められる役割も刻一刻と変わるでしょう。その中でお客様、技術、事業の視点で課題と解決策を提案し続けたいと思います。

ーーー今後、どんな方にアダコテックにジョインしてほしいですか?

とにかくお客様の課題、コトに向き合える方は弊社で活躍できるものと思います。人によって得意な領域は異なりますが、それぞれの強みを活かして意見を出し解決策を導き出せる土壌がアダコテックにはあります。簡単に答えが出せる事業ではありませんが、その困難を一緒に楽しみながら成長していける方をもっと増やしていきたいです。

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