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設立趣意

「世界一ひとにやさしい現場を創る。」

これは、弊社のビジョンです。

私は 33 歳まで現場で鉄筋を組んでいました。夏季の炎天下の中で意識がもうろうとなりながら、また

冬季は悴む手をこすりながら必死で鉄筋工事と向き合ってまいりましたが、何よりつらかったのは先の見

えない単純な大量作業の繰り返しでした。

現状は、建設工事業界では高度な技術を必要とする作業と単純な作業を同じ職人がこなしており、鉄筋

工事では 1kg×〇円・型枠工事で言えば 1 m2×〇円と、すべての作業が均一化されて単純な量として評価

されています。それが、建設現場の仕事が高度な知識と技術を必要とする仕事なのに金銭的また社会的に

評価が低い理由であります。

職人たちがより高度な技術が必要な作業へ注力し、“職人力”を発揮できる環境を整え、その仕事が正当

な評価を得ることが出来るようにすること、そして辛い単純作業の反復から解放したい。

そんな思いで、協働型鉄筋結束ロボット「トモロボ」を開発する決意をしました。

トモロボとは、建設現場の生産性向上と作業者の負担軽減を目的とした、人とともに働き、土間・スラ

ブなどの単純な結束作業から職人を解放し、より高度な作業への注力を可能にする「職人力発揮ツール」

として現場を支える自走型協働ロボットです。トモロボを現場作業ごとにシリーズ化し、少数の熟練工が、

単純作業を担うロボットを使いこなすことで大幅な生産性向上を実現できます。それによって、市場は安

定的で安価に高品質の供給を受け、供給者は生産コストの減少と生産量の増加を達成し、職人の汗一粒の

価値を高めることで報酬・拘束時間・労働環境の改善という、三方良しの産業革命が実現するのです。

しかしその実現には、ロボットなどの開発だけでなく、生産性を高めるための“ロボ協働作業基本モデ

ル”、安全に運用するための“現場運用での安全管理基準”“世界標準を念頭とした現場作業ロボットの製

造・運用基準”の策定をはじめ、運用オペレータの育成など、一過性の流行ではなく真の生産革命を成す

ための基盤整備を行う事が重要です。

私は、トモロボという名前に込めた、ロボットと人がともに働く楽しい建設現場を実現し、生産性向上

と作業者の負担軽減を通じて、内需産業の雄である国内建設産業の健全な発展に寄与し、その技術を世界

における高齢化先進国である日本からのソリューションとして展開することを目標とし、「世界一ひとに

やさしい現場を創る」をビジョンに、これらの協働型省人化技術開発によって建設産業の未来に貢献する

ために人生を賭けて取り組んでまいります。

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