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株式会社lucoには、さまざまな面白い社員が所属しており、そのような人たちと一緒に働くことができるのが大きな魅力の一つです。Wantedlyでは、lucoの一風変わった社員をシリーズで紹介していきます。

今回は、株式会社lucoの代表取締役、”あずさん”こと呂文軒さんが、これまでどのような経験をしてきて、どのような思いを持っているのかをご紹介します！

プロフィール

株式会社lucoの代表取締役。高校生の時にVTuberの沼にハマり、趣味でbilibili上の中国版切り抜きチャンネルを運営。その後、bilibili生放送部で日本VTuberマネジメント担当を2年半経験するなど、複数のVTuberに関する会社で経験を積んだあと、lucoを立ち上げ、2021年10月からブラウザ上で動作する配信画面デザインサービス「スコラボ」を開発・運営。

個人のライブ配信を技術面から手助け

ーまず、ブラウザ上で動作する配信画面デザインサービス「スコラボ」に関する思いを教えてください！

ライブ配信をするにあたって、技術面でやりたいことを諦めてほしくないという思いが根本にあります。

どんなに高価な配信機材があっても、ソフトウェアやツールがないことには企画が成立しないということは、bilibili生放送部で配信を手伝っていた時に痛感しました。例えば、描いた絵を遠くの画面上に表示すること、クイズ番組のパネルを表示すること、ルーレットを回すこと……すべて企画でよくある要素に聞こえるかもしれませんが、使いやすいツールがなく、イベントの都度に開発することもありました。

だから、企画を思いついても準備作業が大変かつ非効率だったんです。準備が間に合わないためや技術的な制限で諦めた企画案もたくさん見てきました。

このような経験をして、全部ウェブベースで、なんでもできる配信ツールがあったらいいなと思うようになりました。個人のライブ配信って、ちょっとでも丁寧につくれば、他のコンテンツを圧倒できるぐらい魅力的なコンテンツになれるはずだと思っているので、その手助けをしたいなと。

ーbilibili生放送部で業務を経験されたというお話がありましたが、どのような経緯でライブ配信に携わるようになったんですか？

高校生の時からVTuberをよく見るようになって、2018年から趣味で、bilibili上でにじさんじのVTuberの非公式切り抜きチャンネルを運営していました。

そして2019年から、bilibili向けにコンテンツを展開したいVTuber事務所から、bilibiliチャンネル運営の依頼を正式に受けるようになりました。この時期から、配信に携わることが自分の仕事になるかもしれない、と思うようになったと思います。

ー実際に起業するという行動を起こそうと思ったのはなぜですか？

bilibili日本支社での業務の一環として、Web上のシステムで生配信に字幕を合成するツールを構築し、運用していたんです。生配信はリアルタイムでないと楽しめない、という実態を踏まえて、海外の人がリアルタイムで配信を楽しむために必要な字幕ツールをつくったことが、一つ大きなヒントになったと思います。

その後、Skyland Venturesさんの起業家向けミーティングでアイディアを固めていって、起業するに至りました。

広告市場への進出で配信業界を盛り上げる

ーあずさんのlucoでの仕事内容を教えてください！

誰もが楽しいライブ配信をできる世界を目指して、その目標と現実の間を埋めるために必要なステップを考え、事業計画を立て、それをlucoに関わるメンバーや投資家の人たちに伝えることが仕事です。

あと、エンタメ業界全体を俯瞰して、人を惹きつけるコンテンツとは何かを探っています。アイドル、ソシャゲ、バンド、など、さまざまな業界に注目していますね。特に注目しているのは、お客さんを”沼らせる”のが得意なメイドカフェ業界です。他の界隈で見つけたことを、VTuber業界や自社サービスに還元していきたいと思っています。

ーlucoとしての今後の展望を教えてください！

現状リリースされている範囲で話すと、「スコラボ」の機能をより強化し、会社として売上を上げて成長していくことです。

例えば、まずは広告市場への進出を目指しています。テレビ番組みたいに、配信者個人に対してスポンサーがついたら、配信者の活動の大きな手助けになると思っているんです。まずはライブ配信における広告経済圏という、新しいエンタメ経済圏をlucoがつくっていきたいです。

ーありがとうございました！