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Reelu社CEO今野の生い立ち、学生〜社会人〜起業までのリアルを公開

はじめまして、Reelu CEOの今野珠優です。こちらの内容は、2023年5月25日に行われた青山学院大学「アントレプレナー概論」で講義させていただいたものを一部修正したものです。

幼少期〜学生時代〜社会人時代〜独立以後をかんたんなストーリーでまとめたものなので、自己紹介として楽しんでご一読いただければ嬉しいです。

生まれは秋田県にかほ市で、本日時点時価総額が2.1兆円を超える、TDK 創業の地で生まれました。TDKは「フェライト」と言う材質(この画像真ん中にある磁石のようなもの)を使って事業を興されたのですが、子供の頃からフェライトを含む科学の情報や、齋藤憲三ものがたりという創業者の本にふれ合う機会が多かったため、漠然と「起業家」と職業は遠くない存在でした。また私の場合は、父親がフェライトを扱う会社を経営していたことも影響としては大きかったかと思います。

小学校〜中学校時代は文武両道で学級委員長や部活でリーダーを先生に任されることが多く、イヤイヤながら周りに迷惑かけまい!と一生懸命やってました。高校は地元の進学校に行ったのですが「頭では勝てない」と入学時点で悟り、ブログ投稿やHP作成に勤しみました。成績は280名中、下から10位くらいで、赤点取って補習なると面倒だからとギリギリの40点が取れる最低限の勉強をしました。とにかく自由人で他人軸や学校方針に捉われず好きなことを好きなだけやって高校生活を謳歌しました。

秋田県内の高校を卒業し、東京の大学に進学しました。4歳上の姉が英国に留学していたことから、いつか留学したいなとはずっと考えていました。とはいえ、20歳まで海外に行ったことはなく、海外に飛ぶこと自体、田舎育ちの自分にとって結構な挑戦でした。

塾講師のアルバイトで貯めた30万円をつかって、大学1年生の冬休みに初めての海外、しかも留学で4週間、常夏リゾートのフィジーに留学することに決めました。フィジーではインディアン宅にホームステイし、毎食カレー三昧(美味しい!)English Only Policyという学校の厳しい方針もあり、TOEICのスコアが515点→780点と4週間で伸びて英語話すの抵抗なくなりました。ラッキー。国民性も良かった。1週間目の授業で全然英語も話したこともないのに「大きな古時計を訳しながら1人で歌え!」って言われてw 訳せないし、訳せたところで歌うなんて恥ずかしいし。 Don't be shy~ :)♪ って宥められながら何とか遂行する感じ。日本じゃ無理だけど、フィジーだから行けた。フィジー最高。

ひとりでどこでも行けるじゃん!と自信をつけた私は、次の夏休みに英国1ヶ月、3年次にはまるっと1年、英国の大学に学部留学に行ってました。右側の写真ではロンドン三越で5.5ポンドで買った高級のりたまを日本人の友人と「うんま〜!」と噛みしめてます。この時は英語のプレゼンも、英語の論文も、結構な訓練量を積んだので抵抗なく実践できるようになっていました。大変だったけど頑張って良かった案件!

帰国してからは意外と真っ当に就活をしました。就活の軸は?ってよく面接とかで聞かれますが、私の場合は「アントレプレナーシップ」みたいなこと言ってました。平たくいうと、永遠ベンチャーみたいな会社でしょうか。そこで、平成の三大社長と言われていた、H.I.S.の澤田さん、ファーストリテイリングの柳井さん、楽天の三木谷さんの本を当時読み、この3社は受けようと決めました。

とても運よく内定を頂き、その中でも自分の好きな「海外」に接点を持てるH.I.S.に入社を即決しました。フィジー留学の時に留学会社の方に背中を押していただいたことが、私の中でかなり印象に残っていて、私も誰かの挑戦を後押しする存在でありたい!思ったことも大きな決め手でした。

就活は大学3年の3月で終え、残りの1年なにしよっかなー!という感じでした。結果的に、ベンチャー社長直下でのインターン(のようなもの)、ビジコン参加などして、スタートアップ的なものの風を少しでも感じられる場所にいました。と、その時、すごいニュースが舞い込んできたのです。

trippieceという学生発のベンチャーが2億円もの資金調達をしたというのです。今では数億円の資金調達も珍しくありませんが、2013年時点で、しかも学生で、この金額というのは当時の話題性がものすごいものでした。起業というものを漠然と思い描いていた私自身もめちゃくちゃ嫉妬しました。そして、私はこのまま就職していいんだろうか・・とちょっと悩むことになります。(結局これといった目的や解像度のビジョンを見出せず、新卒で前向きに入社をすることにはしました!)

H.I.S.では六本木ヒルズの配属になりました。ビジネスクラス手配や外国人顧客の対応が多く、バイリンガル社員ばかりでした。新卒が配属されるのは初めてだそうで、先輩方や支店長にはすごく良くしていただきました。「うちの新人を1位にさせたい」という考えて積極的なフォローをくださったので、営業成績は同期600名中、毎週Top5には名前が入っていて、社内報に取り上げてもらっては皆で喜ぶという。配属ガチャ大当たり、私が凄かったというよりもフォローが手厚く上司に恵まれたばかりでした。

非常に恵まれた環境でしたが、入社6ヶ月でH.I.S.は退職することに決めました。理由はスライドに答えがあるんですが、在職中にあの「すごい同世代」が気になってしまい。実は「一緒に働かせてもらえませんか!」というメールを社長直々にお送りさせていただいたところ、面談をさせていただけました。私が総合旅行業務取扱管理者という国家資格を持っていたことが採用の決め手になったみたいで、ITスキルなど何も持ち合わせていない新卒ペーペーの自分が、ITスタートアップに転職できることになりました。8人目の社員でした。30000人以上の会社から、8人規模へ。凄い人たちの中に紛れて、何とか価値を発揮しないとな、と背筋が伸びました。

そこから3ヶ月後、なんと会社を退職して、個人事業主になりました。この年はairbnbが日本に上陸し、いわゆる「シェアリングエコノミー」が謳われ始めたのです。私もそれに影響され、好きな時に、好きな場所で、好きなことをしながら暮らす、というものに憧れ、23歳でリスクや所得がまだ低く、失うものがない今だからこそ好きなことをしよう、という思想に染まってました。シェアハウスに住み、コワーキングで仕事をし、人との交流やシェアリングを楽しみながら仕事をほどほどにしていました。(しかし半年待たずしてこの生活には満足してしまいました。)

好きなことを好きな場所で〜、に満足し飽きてしまった私は夢中になれることを探していました。来年の今頃を創造できるのはなんか嫌で、これまで想像もし得なかったようなワクワクで満たしたいというか。そこで出逢ったのがFun Group という旅行×ITの会社でした。元々は月100時間くらい、業務委託で関わりますね、というところから、やればやるほど事業が伸びることに夢中になり、気付けば昼夜コミット、1号目の社員になってました。

代表の三木さん はAsiaのForbes 30 under 30にも選出されてる起業家なのですが、彼から「少なくとも時価総額1000億円の企業を創りたいんだよね」って聞かされてたんです。時価総額1000億円って、当時は全然感覚がなくて、資本市場のゲームルールも正直全然わかってなくて、でも「10人を幸せにするより10億人を幸せにする方が楽しそう」と思い、その規模性に次第にロマンを抱くようになりました。

その後は順調に事業が伸び、1億、2億と増える売上、倍々の人員計画、オフィスの増床、資金調達などを経験しました。こちらの画像はプレスリリースからの引用ですが、武井壮さんにCEO(Chief Earth Pioneering Officer)に就任いただいたり、影響の輪がどんどん大きくなることを実感していました。

「地球開拓」を目的に毎月、本当に毎月、リゾートを渡り歩きました。私のお気に入りは東京〜沖縄〜台湾〜セブを1週間以内で周遊する出張コースです。単純往復するよりもはるかに航空券が安く、気候も似てるので荷造りの効率も良い。ベンチャーなので、コスパとタイパを最大化し、目的意識で動く、移動中はなるべく寝る(健康第一)という感じで健全に地球開拓をしておりました。一見、すごく楽しそうで眩しいですが「会社の代表として出張に行くからには結果を残さねば」とプレッシャーはすごいです。

地球開拓とは何かというと、地球上の観光資源を開拓し、それを世界中の観光客の皆さんがアクセスできる状態にすることです。具体的には観光資源の視察、海外子会社の設立、現地会社のM&Aを実施してました。この頃には利用者国籍数が80を超え、ガバナンス強化が必至でした。また累計資金調達額は20億円を超え、公器としての覚悟を持った経営力が問われるフェーズに突入しました。

そんななか、プライベートでは2020年11月に子どもを出産したこともあり、ライフステージとしては1つの節目を迎えました。これまでは「地球開拓」と称する海外出張とそれに付随するウェットなbiz devやアライアンスで貢献を果たしていたところから、そのような場面力の問われる貢献は難しくなることを自覚していました。2022年3月に7年以上関わったFun Groupの取締役を退任することに決めました。

そして2022年4月1日、株式会社Reeluを設立し起業したというような流れです。

以上の画像はこちらのメディアより引用させていただきました。キャリアの学びとして、夢を描くことは本当に大切、でも初めから大きくて立派な夢を描くことなんて難しくて、土台の部分からしっかり固めて自分を肯定していく中で、初めて上流にある自己実現欲求や「人類や社会をもっと良くしたい」という自己超越欲求が湧いてくることを実感しています。

だから、はじめは「お金を稼ぎたい」とか「好きな場所で好きなことをしたい」とか「誰かに認められたい」とかそういう欲求でよくて、ただ、それをしっかり(なるべく早く)満たしてあげることが大切だったりするんじゃないかなと思ってます。その後に公器としてのビジョンを掲げられるといいなと。あと「好奇心」というものには賞味期限があるので、今の自発的な「やりたい」を本当に大事にするべきだなって思ってます。1つ1つの「やりたい」を大なり小なり叶えていくことは意識してます。

そういえばつい2週間ほど前に、長期インターンシップの専門サイトを学生向けに公開しました!私は大学4年生で初めてインターン(たるもの)を経験したけど、1.2年次に経験できていたならば、職業観がもっと早く形成されたのに・・と思ってて、そんな機会広げたいなと思い、着想から2週間くらいで社内のメンバーが爆速で開発しました。1年生から、そして海外留学中の方まで、何らか機会が転がっていると思うので、ぜひのぞいてみてください。

それでは!

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