このストーリーでは、弊社が日本総代理店を務める眼鏡ブランドをご紹介します。
今回取り上げるのは、ドイツ発のアイウェアブランド GERNOT LINDNER (ゲルノット・リンドナー) です。
1990年にルノアを立ち上げたデザイナー、ゲルノット・リンドナー氏。ブランドのスタート当初から、その洗練されたエレガントなデザインは瞬く間に世界中で話題となり、以来、アイウェアにおけるクラシックデザインを牽引し続けてきました。
2010年を過ぎた頃から、ゲルノット氏は徐々にデザインの第一線から身を引き始め、一時は引退するのではないかとも思われていました。しかし、氏のデザインと眼鏡作りに対する情熱の火が消えることはありませんでした。
長年共に眼鏡作りに取り組んできた技術者、ヘルムート・ミッテルバウアー氏、そしてヘルムート氏の息子たちと共に研究を重ね、ついにスターリングシルバーのコレクションを実現させます。ゲルノット氏は故郷であるオーストリア・チロルの山岳地域にデザインのアトリエを構え、ドイツ・バイエルン地方に工場を持つヘルムート氏が製造を担っています。
劣化が少なく、金属アレルギーにも対応しやすい925スターリングシルバーは、その高い機能性や優位性だけでなく、素材ならではの美しい色味と光沢が魅力です。しかしこれまで、この金属に眼鏡製造に不可欠な十分な剛性とバネ性を持たせることは非常に困難とされてきました。多くのブランドが挑戦しながらも、高い品質を備えた眼鏡を完成させることはできなかったのです。
ゲルノット氏とヘルムート氏は、3年の歳月をかけて研究と実験を重ね、スターリングシルバーの質感を損なうことなく、眼鏡に必要なバネ性と剛性を実現することに成功しました。こうして完成したのが、ゲルノット・リンドナーのコレクションです。
渾身のコレクションであるからこそ、あえて自身の名前を冠しています。
ゲルノット氏は14歳の頃からアンティーク眼鏡の収集を始め、イタリアや日本の眼鏡博物館に、自身のコレクションから数多くのアンティーク眼鏡を寄贈してきました。その膨大なアンティーク眼鏡から得た、美しいディテールに関する知識は、彼自身のデザインにもふんだんに活かされています。
全体のプロポーションやバランス、細部の作り込みに至るまで、非常に完成度の高いコレクションとなっています。
ゲルノット・リンドナー氏は、「Gernot Lindner」という眼鏡史に残る美しいコレクションを生み出すと同時に、まったく新しい眼鏡のジャンルを創造しました。