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海外VC、戦略コンサル、メガバンクを経験したCEOの経営論を徹底解剖!

こんにちは。Fyneatで学生インターンをしている松木です。

今回は「海外VC、戦略コンサル、メガバンクを経験したCEOの経営論を徹底解剖!」と称しまして、FyneatのCEOである河野さんにご自身の組織経営論を語っていただこうと思っております!

<編集者:松木山雄>

松木山雄(2024卒/3年生):現在カナダの大学に留学をしている3年生。フルリモートの環境で働ける環境がほしくFyneatをwantedlyの中から探し出した。CEOの河野さんとの面談が楽しかったので入社。日々精進!

<CEO:河野真伍>

一橋大学を卒業後、三菱UFJ銀行のニューヨーク支店で財務戦略策定、ボストンコンサルティンググループと多くの企業を渡り歩く傍らで個人での長年に渡る会社経営経験を持つ金融と経営のエキスパート。

経営者が持つべき考え方:愛情

松木:本日はお時間ありがとうございます。早速ですが、河野さんの経営論を教えてください。

河野:前提として、会社の理想は全員で同じ方向に歩くことです。

そのゴールには合理的な実現可能性を抜きにした社長の情熱と願望があり、それに向かってゆっくり時間をかけてみんなで実現をすることが経営の在り方だと思います。

そのうえで、社長に忘れてほしくないことが、抽象的に物事を考え、その中で実際に自分の譲れない信念を反映した具体的な事業を考案、それを皆に上澄みだけでなくきちんと浸透させる努力です。社員一人一人が進む方向を正しく共有することは、社長が意識的に行わなければならないことです。

経営者は、抽象的な視点を理解させたうえで、いかに社員たちを計画通りに動かすかが大事になってきます。つまりは脳のような役割を意識的に果たすことが大事であり、事業を実際に回すようなことは、経営に脳のリソースをめちゃくちゃ使うのであれば現場の責任者である執行役員とかに投げてしまっても構わないと思っています。

社長がすべきことは、自分の茫洋とした望みを現実に反映し、それに向かって社員たちが動きやすいように事業、組織を設計、構築すること、そしてそこを歩く社員を信頼することが大事だと思います。いい社長であればあるほど、このプロセスを大事にします。自身の会社を機械的に冷徹に俯瞰するのでなく、体の一部として愛することです。

会社の仕組みを作るときに社員の環境や状況を慮れば慮るほどにそこには思いやりという愛情の要素が増えるようになるので、会社作りというものは社員を大事に思うことを抜きにしてはいけないと思っています。

この話の中で一番勘違いをしてほしくないところは、仕組みというのはただ業務を自動化することではないということです。

紋切り型のマニュアル化を行うと、市場の変革や人の入れ替わりなどで古いマニュアルが使い物にならなくなって仕事が回らなくなることが多々あります。社長のやるべきことは、業務内容を単純にマニュアルにして社員に押し付けることではなく、社員それぞれに期待と愛情を持って自分の社内での役割を認識させることです。

そのうえで、共有された事業の概観から、回ってくるさまざまな要求に対してアプローチを取りやすいような環境を整えてあげることが大事なのです。ここまでが必要なことです。

過剰に聞こえるかもしれませんが、社長が社員が通る道筋を作ったうえで社員の中から問題が報告されることがあれば、それを重要視して改善に取り組むことも絶対に必要なことです。オートマ化するよりも複雑で思いやりの必要な仕事だと思いませんか?

経営者が持つべき素養

松木:含蓄に富んだお話ありがとうございます。河野さんを見ていたら、経営者の方が思いやりが必要があるということを目の当たりにしていると思いました。続けて、経営者に必要な素養やスキルを教えていただいてもよろしいですか?

河野:先ほどの項目でもお話した通り、経営者はビジョンやそういったものを考える職業です。なので、抽象的なものを理解し、守れる能力、それを具体化して人に伝えられる能力というのは必要だと思いますし、逆にそれができる人は経営者に向いていると思います。

こういった社長の願いというものは現時点での社会環境に依存します。つまり、何か社会に対して貢献をしてそこから価値を創造する計画が社長の抽象思考の正体でもあります。そして、この思考の土台となるものは社会であり、それは常に変化をし続けるものでもあります。

故に、思考を止めないことや環境の変化に敏感であり、常に社会のニーズをキャッチするアンテナを張り続けることは必須であるともいえます。

魚のいない海域で漁をし続けることが適切な漁業ではないように、変化することが常態化したこのような社会では、経営は常に需要を探すということ、もしくは仮に厳しい環境下に置かれても死なないような強固な地盤をつくること、この能力は社長として欠かすことのできないことでしょう。

ここまで話したことをまとめると、社長とは会社という自分の体と、社会というアンコントローラブルなものの間に立って、社会に起因する価値貢献の願いを事業として社会に届けるために社員を通じて社会に届ける役割です。これを行うためには社員への愛情は欠かせないよね、という話でもあります。

最後に:大丈夫?経営者忙しすぎない?

松木:貴重すぎるお話ありがとうございました。一つだけ気になった点がありまして、話を聞く限り、経営者の方って休む暇がなさそうなのですが...

河野:経営者が忙しいのは当たり前だと思っています。そのうえで、忙しすぎて死んでしまうことのないために、やるべきことが二つあります。

1. これは取捨選択です。経営者はやはり特殊な職業で、やることがとても多い以上、やらないことを決める必要があります。そして切り捨てる範囲というものは自分のマルチタスクの能力にもよるのです。なので、自分の並行処理能力を知ったうえで、何を捨てるかという優先順位をつけることはやらなければならないことです。

2. 他には頼れる人を探すことです。必要なことは理論上、社長にとっても大事なことでしかないので、全て自分でやりたいと思うんです。ですが、社長としてパンクしないためにも、どこかで自分が一切関与しなくても何かしらのプロジェクトにおいて意思決定までを託せるような仲間作り、これも欠かせませんね。

松木:ありがとうございました。お話を聞いていて勉強になるだけでなくとても楽しかったです。

【編集後記】

いかがでしたでしょうか?

今回は経営をするうえで我が社の社長が大事にしていることを、赤裸々語っていただきました!社長の方は人格者が多そうだなという風に漠然と思っていたことが言語化されたようでとてもスッキリしています。

この記事で弊社の代表・河野さんの考え方に少しでも興味を持っていただけたらうれしいです!

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