目次
1.最優秀賞:プロンプト不要?「マニュアル不要の専門家AI」が教材チェックを変えた
2.優秀賞:非エンジニアのマーケターが、AIを「ペア」に開発を実現
3.優秀賞:受講生の「今すぐ知りたい!」に24時間応える。AI Botが変えたカスタマーサクセス
4.生成AIコンテストを受けて
アビタス・マーケティング担当の村田です。 アビタスには、いい意味で「お節介」で「改善好き」なメンバーが揃っています。 そんな社内の「これ、AIで解決できるんじゃない?」というポツリの一言から、熱いイベントが開催されました。それが、今回お伝えする「生成AI活用コンテスト」です。
蓋を開けてみれば、年次も役職も関係なく、現場の切実な課題をテクノロジーで鮮やかに解決する驚きの事例が続出しました。想像を遥かに超える、驚きの活用事例が集まった当日の様子をお届けします!
1.最優秀賞:プロンプト不要?「マニュアル不要の専門家AI」が教材チェックを変えた
栄えある最優秀賞に輝いたのは、教材開発部のプロジェクト。アビタスが扱う 米国公認会計士(USCPA)などの難関試験では、教材に誤字脱字が無いことは私たちの信頼の証。
そのため、一文字の誤字脱字、一つの表記揺れさえも許されないという、ピンと張り詰めた空気感が現場にはありました。
「人の頑張り」という限界への挑戦
これまでは、その品質を守るために、ベテランスタッフによる多重チェックという「人の頑張り」に依存をする形で行われていました。文字通り「血眼」になって紙面と向き合う作業。しかし、人間である以上、疲労もあれば集中力の波もあります。「絶対に見落とせない」というプレッシャーと、終わりの見えない膨大な作業。現場のスタッフは「疲弊」していました。
そこで開発されたのが、AIエージェント「校正くん(仮)」です。
「ハルシネーション(嘘)」を技術で封じ込める
生成AIの最大の弱点は、もっともらしい嘘をつくこと。しかし、教材校正において嘘は致命傷です。そこで、自社の専門用語集を直接AIに読み込ませる「ナレッジのアプリ化」を実現しました。
一般的な生成AIに投げるだけではなく、アビタス社内で長年蓄積してきた「専門用語集」や「独自の校正ルール」をAIに読み込ませる仕組を工夫。これにより、プロンプトを工夫しなくても、資料を投げるだけで「アビタス基準」の校正ができるツールが出来上がりました。
驚愕の成果: 1ページあたり30分かかっていた校正が、わずか数秒に。
本質的な変化: 「見落としの不安」から解放され、スタッフはより良い教材を作るための「企画・改訂」というクリエイティブな仕事に集中できるようになりました。
生成AIが得意なあらかじめ用意した用語集との突合とすることで、これまでの属人的な校正作業を、プロンプトを叩くだけで、品質にブレの無いでアウトプットが出来るようになりました。何より素晴らしかったのは、スタッフの目が「間違い探し」から「教材をより良くするための企画・改訂」という、人間にしかできないクリエイティブな仕事に向き始めたことです。
2.優秀賞:非エンジニアのマーケターが、AIを「ペア」に開発を実現
続いては、私が所属するマーケティング部の事例。マーケティングの世界では、いかに「データ」を正確に読み解き、次の1手を適切に打てるかが、とても大事です。日々の広告の成果やWebサイトの動向など、膨大な数字を分析して、次の打ち手を決めていきます。しかし、現実は、「分析」の前の「集計」に追われる日々でした。
コピペの山から抜け出したい
これまで各担当者が複数の管理画面を開き、数字をコピーしてスプレッドシートにペーストをするという「手作業」を行っていました。この「手作業」がミスを誘発し時間も奪っていました。
ここで立ち上がったのが、メンバーの鈴木さん。驚くことに彼はエンジニアではありません。プログラムの経験もほぼゼロ。しかし、彼はGeminiやClaudeといった生成AIを「開発パートナー(ペアプログラマー)」として起用したのです。
「コードはAIが書く、人間は微調整するだけ」
鈴木さんが行ったのは、Google Apps Script(GAS)を使ったツール開発。「〇〇のデータを取得して、スプレッドシートのこのセルに入れて」
AIにそう指示を出し、出力されたコードをスプレッドシートに埋め込んでいく。エラーが出れば、そのエラーメッセージをまたAIに投げて解決策を聞く。
「プログラミングをゼロから学習する必要も、制作中に他の仕事が止まることもない」
そんな、これまでの常識を覆すスタイルで、彼は「レポート集計の自動化」を自作してしまったのです。
Googleスプレッドシートに、GAS(Google Apps Script)を使ったコード(コードの記述は生成AIが担当)を埋め込むことで、指定の期間の数値を、専用ツールより取得し、スプレッドシートの決められたセルへ自動的に反映するということが実現。
本件のさらに凄いところは、ツールと事業の組み合わせを変えることで、横展開が可能(スケールする)ことです。実際にスタートは、1つの講座で運用を開始しましたが、有益だったために、他講座にも展開が進んでいます。
週次レポートは、40分/週→10分/週、月次のレポートは50分/月→15分/月へ作業時間の削減と、手作業では実現できない正確性を得ることが可能に。
スケールする改善の輪
圧倒的タイパ: 週次レポート作成が40分→10分に短縮。
横展開の加速: 1つの講座で始めたこの仕組みは、瞬く間に全講座へ波及。
空いた時間は、もちろん「次の戦略を練る時間」へ。AIを道具として使いこなすことで、非エンジニアであっても「仕組みを作る側」に回れることを証明してくれました。
3.優秀賞:受講生の「今すぐ知りたい!」に24時間応える。AI Botが変えたカスタマーサクセス
もう一つの優秀賞は、USCPA事業部。受講生の皆さんが利用するマイページには、日々膨大な問い合わせが寄せられます。
「事務的な質問」こそ、スピードが命
問い合わせの内容は多岐にわたりますが、中には「住所変更の方法は?」「領収書の発行はどうするの?」といった、マニュアルを見れば解決する事務的なものも多く含まれます。
こうした質問に対し、スタッフの手が空くまで待たせるのは、受講生にとってもストレスです。
そこで、受講生が「事務的な質問」で足を止めないように、タイムリーな回答(即時レスポンス)を提供することを目的に、「AIチャットボット」をマイページに導入するプロジェクトが始動します。
既存資産をそのまま活かす「賢い導入」
このプロジェクトのポイントは、「これまでのFAQやPDF資料をそのまま学習用データとして活用したこと」です。新しい資料を作るコストを抑えつつ、精度の高い回答を実現しました。
ここでも課題となったのは「AIの嘘」。
チームはプロンプトに「資料にないことは答えない」「不明な点は有人フォームへ誘導する」という指示を組み込み、信頼性を担保しました。
年間3,200件削減のインパクト
導入後、有人での対応が必要だった問い合わせが月間で約250件削減。年間換算で約3,200件分ものリソースが浮いた計算になります。その分、スタッフは、「新企画推進」、「複雑な相談対応」など、より受講生に沿った対応に集中ができるようになりました。
4.生成AIコンテストを受けて
いかがでしたでしょうか?ここで紹介したのはほんの一部。入選プロジェクト以外にもコンテストには多数の応募がありました。
「面談ログの完全自動生成」
「フォーム送信の自動化」
「AIを活用したネイティブアプリ開発」
など、現場発のユニークなアイデアが溢れていました。
アビタスが大切にしていること
このコンテストを通じて確信したのは、「改善の種は、現場の違和感の中にしかない」ということです。「昔からこうだったから」、「今のままでも、頑張ればなんとかなるから」
そんな慣習を、テクノロジーの力で疑ってみる。そして、まずはやってみる。アビタスには、そんなチャレンジを「面白いね!」と背中を押す文化があります。
私たちと一緒に、新しいツールや新しい思考を導入して未来の「働き方」を創りませんか?
自分たちの働き方を、そして受講生に提供する価値を、どんどんアップデートしていきたい。
「もっと効率化できるはず」と、つい考えてしまう方
新しいテクノロジーを触るのが大好きな方
自分のアイデアで、周りの人を笑顔にしたい方
そんな方にとって、今のアビタスは最高に刺激的な環境だと思います。
もし、この記事を読んで「ちょっと面白そうだな」と思ってくださったなら。
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あなたの「ポツリの一言」が、次のアビタスを変えるかもしれません。
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