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【積算パートナーインタビューvol.2】「同じ方向を向いて互いに高め合っていける」フリーランスとして活動する僕がCORDERに関わろうと思った理由

今回お話を伺ったのは、年間売上高100億円規模のゼネコンを退職後、フリーランスとして独立された佐々木さん。CORDERには2021年11月から、積算パートナー(積算代行業務を担う外注)として関わっていただいています。

ゼネコン時代は、施工領域や設計領域の業務を中心に活躍されていたのだそう。なぜフリーランスとして独立し、積算代行業務に取り組むことにしたのか、詳しくお話を伺いしました。

CRASBASE 佐々木さん / 積算パートナー(業務委託)

高校卒業後、年間売上高100億円規模のゼネコンに就職。幼稚園や老人ホームなどの小規模な現場からマンションや病院などの大規模な現場の施工管理を経験。2019年に退職し、フリーランスとして設計、施工図作成、積算業務の3つを軸に活動している。「2級建築士」「1級建築施工管理技士」「1級土木施工管理技士」「宅建」の4つの資格を保有。2021年11月からCORDERに積算パートナーとしてジョイン。

ゼネコンにて総計売上高100億円相当の現場を経験。BIMや建築士など様々な資格も取得。

ーーゼネコンへ就職された理由を教えてください。

建築士になりたいという思いが小さい頃からあって、工業高校に通っていました。そして高校側に選ばれて、あるゼネコンへの推薦入社のお話をいただいて。進学するかどうかで迷っていましたが、そのゼネコンへの推薦はぼくが通っていた学校では10数年ぶりで、周りからも強く勧められたんです。

また親戚に設計を行っている方がいて「建築士になるなら、早めに現場に出たほうがいい」というアドバイスをもらっていました。そのため、進学せずにゼネコンへの入社を決めました。

ーーゼネコンでの業務内容はどのようなものでしたか?

入社したばかりの頃は施工管理を行っており、マンションや病院など主に大規模な現場の担当でした。その後は、幼稚園や老人ホームなどの中規模の現場も任されるようになりました。

それから住宅やホテルの設計を行わせてもらったり、現場監督の仕事をしたりもしましたね。8年間総計で100億円ぐらいの現場を担当してきたと思います。

ーーゼネコンで住宅・改修設計の業務を行う人は珍しいのではないでしょうか?

そうですね。珍しいと思います。建築物をコンピューター上の3D空間で構築し、設計や施工に関する情報を一元化できるBIMという手法があるのですが、それを独学で勉強していて、仕事の中でもそれを活かしていたんです。また一級建築施工管理技士や一級土木施工管理技士、二級建築士、宅地建物取引士の資格などさまざまな資格も取得していました。

その様子を見た会社側から住宅・改修設計の仕事を任せてもらえるようになって。会社としては設計の仕事はあまり受注していませんでしたが、得意先からたまに依頼されることがあったようで、ぼくに白羽の矢が立ったんです(笑)。

あとは実家の設計も行いましたね。

ーー独学でさまざまなことを学ばれていたんですね。

設計から施工まで全部1人でできるようになりたかったので。あと建築に絞らず、土木もやっていきたいと思っていました。設計と施工、それに建築と土木4つの資格を持っている人は業界の中でも珍しいので、身につけておけば自分の市場価値が高まるだろうなと。

「業界を自らの手で変えていきたい」よりスキルアップするためにフリーランスとして独立

ーーゼネコンで働いたことで得られた経験や知識などは何でしょうか?

一番は人脈です。ゼネコンは設計事務所や工事業者、お客様など現場1つを担当するだけでも、ものすごい人と付き合います。現在フリーランスとして活動していますが、何か困った時に相談できる相手がたくさんいることは非常にありがたいです。

例えば、家を建てるときには「この業者とこの業者にお願いすればいい」とすぐに決められるので、1から業者探しをする必要がありません。また案件の依頼で声をかけてもらうこともあります。

あとはマンションや市役所、病院、老人ホーム、幼稚園、ゴミ処理場、給食センター、学校など幅広い建物を担当させてもらえたことも現在に活きています。フリーランスで案件を受注していてもほとんどの建物を経験してきているので、困ることがあまりありません。

ーー退職されて、フリーランスとして独立されたのはどのような理由からですか?

もっと成長できる環境があるのではと思ったからです。さらに自分のスキルを伸ばすためには、自分の力だけで勝負する環境に身をおいたほうがいいだろうと考え、独立を決意しました。あとは自分の手で業界を変えていきたいという気持ちが強かったことも理由のひとつです。

ーー業界を変えていきたい?

建設業はやはり課題がものすごい多い業界です。3Kや新3Kと言われていて「きつい、汚い、危険」「厳しい、帰れない、給料が安い」というイメージが蔓延っています。そのため人材不足に陥っていて、さらに環境は悪化してしまう恐れがあります。そのようなイメージを払拭させ、新しいイメージを広めるためにも、会社にいるよりは自分で動いた方がいいと思いました。

ーーすごく業界課題ドリブンな考え方ですね、、、。そのような思いをもったきっかけは何だったのでしょうか?

父親がゼネコンで働いていて、子供の頃からその背中を見て育ってきました。土日も働きに出ており、他の家族より出かける回数が少ないとか、部活の試合をあまり見に来てくれないとか、そういう歯がゆさを抱えていました。それに父親自身も毎日つらそうにしていたんですよね。

一方でインフラに関わり、社会に貢献できる素晴らしい職業だとも感じていて、その良い部分をもっと広めていけたらと思っていました。それで起業意欲も中学生の頃から持っていたんです。

起業するために、スキルを磨いたり、人脈を築いてきたりしていて、現在は設計から施工までのすべての工程をBIMで一括管理できるようにスキルを磨いています。レガシー産業である建設業界の企業の多くは、BIMのような新しい技術に手を出したがりません。自分ができるようになり、広げていければと思っています。フリーランスになって3年目なので、もう少しスキルを高めて起業できたらなと。

設計・施工・積算の3つを軸に。まだ広まっていないBIMで一括管理をし、業務の効率化を。

ーーフリーランスとして独立してからの業務内容を教えてください。

住宅設計と施工図作成、積算の3つの業務を主軸にしています。この3つの業務をBIMで一元管理しようというのがフリーランスとしての最終目標です。住宅設計に関しては、土地選びから家が立つまで一連の業務を担当しているので、受けても1年に1件ぐらいです。あとの2つはゼネコン時代のつながりからの紹介やクラウドソーシングサービスなどを利用して、案件を受けています。

ーーCORDERを知ったきっかけは何だったのでしょうか?

Webで募集を見たのがきっかけです。会社員のときにも積算業務を行うことがありましたが、1年に1回程度で、圧倒的に経験が足りないと感じていました。

積算業務は図面を見て、数量や必要な材料を拾い出していくため、設計や施工の知識も必要です。設計・施工・積算の3つの領域の知識が必要な仕事で、かつBIMとの相関性も高いため、積算業務を行えるところを探していました。

ーーCORDERで実際に働かれてみて、積算領域のスキルは伸びていると感じていますか?

序盤はかなり苦労しましたが、CORDERで積算業務を行うようになって、初めて知ったことがたくさんあります。様々な建物の積算依頼がくるため、かなり勉強になっていますね。

あとはBIMをどう取り入れるかテスト的に実践できています。基本的に積算業務を行う人は積算ソフトを使うので、BIMを活用したやり方には前例がありません。仮説検証を繰り返し、うまく活用できるようになれればと思っています。

同じ方向を向いて互いに高めあっていける関係性。スキルを伸ばし、業界に変革を。

ーー順調にスキルを伸ばせていると感じられているんですね。

そうですね。積算に深く関わったことがないため、幅を広げていけると感じています。また「業界の不を解決したい」という自分の思いと同じ方向をCORDERは見ています。そのような役員2人と一緒に仕事をしていると「自分ももっと頑張らないと」と身が引き締まる思いです。

フリーランスは一人で活動することも多く、高め合える存在がいないと感じる人も少なくないと思いますが、そういう意味では刺激をもらえて、すごくいい環境で働けているなと感謝しています。

ーー他の案件に支障をきたすことはありませんか?

他の案件と納期が被らないように調整してもらえるため、基本的にはありません。相談すれば柔軟に対応してもらえますので、納期さえきちんと守る人であれば、問題なく働けると思います。

ーー積算代行サービスは今後業界にどのような影響を与えると思いますか?

自分が建設業の会社を経営しているとしたら、依頼したくなるような魅力的なサービスだと思います。積算業務は会社の利益に直結する重要な業務ではありますが、やりたがる人があまりいません。積算で拾い上げた数量が間違っていれば赤字になってしまうこともあるほど責任重大なポジションだからです。

その上専門的な知識が必要で、会社内で人材を育てるのにも時間がかかります。都市部の企業では積算部という部署がある企業や積算事務所に依頼をする企業もあると思いますが、地方では施工管理担当者が兼任する場合がほとんどです。そのため人手不足であり、外注したいと思う企業が多いでしょう。このようにニーズはものすごくあるので、今後伸びていく可能性は十分あると思います。

ーー今後の目標を教えてください。

BIMを活用した積算のやり方を自分が思い描くレベルまで上げていきたいです。またそれがCORDERの1つの武器になれるぐらいになれたらと思っています。CORDERが業界を変革する一助になれれば嬉しいです。

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