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日本外食新聞に取材に来ていただき、「ナチュラストア」が記事になりました!

写真だと見にくいと思いますので抜粋してここに載せますね。
お時間あればぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

〜以下、記事より〜

飲食店の店舗を使ってマルシェをやろうと考えたのは、コロナ報道がエスカレートするなか、嘘の情報によりトイレットペーパーや納豆が小売店の店頭から消える状況が起きた2月下旬のこと。

自身の店舗も営業自粛の選択を迫られる中、「生活のインフラを整える必要がある」と考えたのだった。
河合さんは、地元である武蔵小杉で13年間商売をしてきた。仕入れ業者も8割が地元だ。
そうした「相棒」ともいえる業者一軒一軒に電話をかけた河合さんに「こんな状況が1ヶ月も続いたら食材ロスがものすごく出る」との声のほか、青果卸からは「すでに市場が壊れつつある」といった衝撃的な言葉が返ってきた。

飲食店が営業を自粛すれば街から灯りが消える。そうなれば人々は不安になる。その不安は我々が解決しよう。河合さんはそう考えた。

そこで①賞味期限間近な商品②飲食店の営業自粛の影響でだぶつき、市場で値崩れを起こしている野菜
をなんとかしようと考えた。
そのため、野菜はルッコラやホワイトアスパラなど飲食店ではよく使うが「スーパーでは売れないもの」が河合さんの取り扱い基準となった。
「街の八百屋さんやスーパーと戦うつもりもなければ、潰す気でやっているわけではない。メーカーや市場が売れなくて困っているもので惣菜やスイーツを作って売る。野菜などは食べ方、調理方法を説明して売れば、家庭では不慣れな野菜も売れるはず」
食べるシーンが想像できれば消費者は不慣れな野菜でも買ってくれるという。

河合さんが目指したのは「料理人とサービスマンの居るストア」であり、「日替わりメニューのストア版」だ。
スタッフに「商売の原点を教えることができる。このストアをいやる意味と意義をスタッフにしっかり伝えているので、始めたことによって会社がひとつになれた」という。

惣菜メニューに関しても、週に1回は保健所と打ち合わせをして、取り扱いの是非を常に相談している。
「もし問題を起こしたら全飲食店が悪く見られてしまい、頑張っている人が馬鹿をみる」と、細心の注意を払って店を回す。

この「ナチュラストア」は毎朝すべてが始まる。
市場の人間がセリで余ったものを持ち込んでくるので一緒に値付けをし、続いて乾物店、鮮魚店…と、毎日どんな食材が入ってくるかわからない。料理人がいるからできるワザだ。
ある乳業メーカーから「1営業所で1日に70ℓもの生クリームを廃棄している」と聞いた河合さんは余剰が出るとすべて買い取り、パンナコッタにして1個100円で売りさばいた。もちろん菓子製造業の許可が店舗にあるからできる。
「原価は60%〜70%かかるが、食に関わる者として食品ロスをできる限りなくさないと共倒れになる」

市場で買い叩くと農家にしわ寄せがいくため、なるべく高く買い取り、薄利で売る。
賞味期限が近いものは安く買い取り安く売る。
「捨てるのにもお金がかかるので『利益はいらないから食材ロスをなくしたい』とメーカーに言われ、我々はフリーターなどのバイトやパートさんの雇用を守ることができる。地方から出てきて働かないと生活が立ちゆかないバイト・パートさんは沢山いる。
ここが合致して生まれたのが『ナチュラストア』です。結果お客様にとってもいい、三方よしなのです。余っているものを買ってやるというのではなく、お互いの助け合いがあってこそ成り立つもの。

そしてもう一つ、河合さんが注意しているのは「価格」だ。
飲食店の設定である原価率30%で設定すると、夕飯代としてはすごく高くなってしまう。
「ここでお客様の信用を失ったら、いままで13年間積み上げてきたものを全て失うことになる。だからうちは売上のことはあまり言わないようにしている」
「みんな先行きが不安な中で、そう豪華な料理は食べない。人によってさまざまとはいえ、外食とは違い1回の夕飯に1人1500円出せる人はそう多くないはず。
なので『惣菜+野菜』でなるべく高くならないようにポーションで調整している。
ただむやみに安売りしているわけではなく、適正な利益は取らないとバーゲンハンターみたいなお客様ばかりついても困る。
いままでより薄利でも利益が出たら雇用に回すと言う考えだ」

リーマンショック、東日本大震災、台風19号、そして今回のコロナ。
13年間で4回の大きなショックを経験してきた河合さんだが、いずれも業者と力を合わせて乗り越えてきた。
その業者の「困った」を助けることからごく自然に始まった「ナチュラストア」全ては同社の経営理念「ナチュラに関わる全ての人に幸せを」に繋がる行動だ。

#日本外食新聞
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