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テックコラム:設計の思い出「直ぐに壊れる金型を設計しろ!?」

こんにちは、株式会社O2の広報を担当しております田中です。

テックコラムでは、O2で活躍するコンサルタントの経験談、いま気になっていることをご紹介していきます。O2のコンサルタントが日々、何を考えいるのか?などを知っていただける機会になれば嬉しいです

一番の難題だった設計(コンサルタント:M)

「直ぐに壊れる金型を設計しろ」と上司に言われました。
当時は20代前半のヤングだったので、この人大丈夫か?と率直に思いました。

しかし実際に設計を進めると、なかなかどうして難しい内容でした。品質UPやコスト低減とは違い、何をどうすれば壊れてくれるのか手探り状態です。結果、金型のプレートを極限まで薄くして、製品仕様が満足できるギリギリの線を探しました。

でも、目標としていた100ショットで壊れたり、製品が取れなくなる金型は出来ませんでした。

30年経った今でも、材料を変えたり、金型構造を変えたりと案は出てきますが、それでも100ショットでは壊れそうにありません。

上司と同じ年になり今考えると、当時から設計は前の類似製品を複製して進める云わば流用設計が主流でした。その為、何でこの寸法、公差なのか分からず設計していた新人に、設計の考え方を学ばせたかったのかと思います。

おかげでそれから、自信を持って寸法や公差を決められる設計者になった気がします。

設計とは (コンサルタント:Y)

設計はCADで図面を作成すること、
特に2Dから3Dになり、3Dプリンターが登場したことで、更にそう考える技術者が増え、
むしろ、技術者でなくとも設計ができる時代になってきている気がします。

しかし、MMRCの藤本教授が言われているように、本来のものづくりは、設計情報に設計者の思いを作り込むこと、付加価値を設計情報に入れることが重要であり、
本当にそれができているのか?を客観的に見ることが必要です。

我々は標準化やモジュール化の活動を通じて、設計情報を体系的にとらえ、
本来の設計者の思いが設計の中に宿るよう微力ながら貢献していきます。

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いかがでしたでしょうか。O2のホームページではコンサルタントの「今気になっている技術、製造業界の動き」などを紹介しています!是非、他のコラムもご覧ください。

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