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外資金融大手出身者が創業したFinTechスタートアップが"個人投資に一石を投じたいエンジニア"を募集中

近年勢いを増している個人投資の世界。NISA や iDeCo など、政府が後押しする金融商品や優遇制度も登場し、ロボアドバイザーなど FinTech に取り組む企業も増えました。しかし、国内の資産運用はいまだ貯蓄が主流で、個人の金融資産の半分以上が現金貯蓄されており、欧米に比べて投資による資産運用の比率は低いままとなっているのが現状です。

私たち、株式会社 susten キャピタル・マネジメントはこの状況に一石を投じるため、機械学習や金融理論に基づく数理モデルを用いた直販型ファンドラップを提供しています。今回はエンジニアの募集にあたり、取締役の中村翔と益子遼介に susten のカルチャーや開発体制をインタビューしました。

益子 遼介 取締役

2012年株式会社ディー・エヌ・エー入社。社内データ分析基盤の開発運用を担当、その後機械学習エンジニアとして、タクシー配車サービスなどプロダクト領域での分散処理基盤設計や、機械学習モデル開発運用などを担当。2019年7月、株式会社 susten キャピタル・マネジメント創業。取締役に就任し、システム開発全般を担当。東京大学大学院工学系研究科修了(修士)

中村 翔 取締役

2012年楽天株式会社入社。OSSを組み合わせた検索エンジンのプラットフォームの内製開発、機械学習および自然言語処理を用いた検索精度改善を担当の後、楽天技術研究所にて推薦システムの研究開発に従事。2019年7月、株式会社 susten キャピタル・マネジメント創業。取締役に就任し、システム開発全般を担当。東京大学大学院工学系研究科修了(修士)

■テクノロジーと金融理論の力で、「完全成果報酬型」の金融商品を提供する

−−はじめに事業内容やサービスの紹介をお願いします。

中村: sustenはFintechスタートアップで、「家族や友人にすすめられる投資サービスをつくる」というビジョンを掲げています。なぜかというと、金融市場には個人投資家へ安心してすすめられる金融商品が少ないからです。

−−なぜ、安心してすすめられる金融商品がないのでしょうか?

中村: これまで証券業界では、金融商品の売り買いや預かり残高に対して手数料をいただき、利益にしていました。個人投資家が利益を得ても得なくても手数料は発生するので、個人投資家の利益を損なっている側面があったのです。

一方で susten は、完全成果報酬型(プロフィットシェア)方式を採用しています。お客様が得た運用益の一部を成果報酬としていただき、過去最高評価額を更新していない月には報酬をいただいていません。お客様の利益と我々の利益が直結するため、質の高い運用実現できます。プロフィットシェアは従来、機関投資家に向けて行われていましたが、個人投資家に展開することでメリットを提供できると考えました。

さらに、お預かりした資産は独自運用する3つの投資信託に集約。世界最先端の投資理論やAIを用いて、世界中の株や債券、通貨などあらゆる金融商品に投資を行います。お客様のニーズに合わせて「レッド・ブルー・グリーン」の3種の投資信託を設定しました。


CIOの山口がゴールドマン・サックスで培ってきた最先端の投資手法とアルゴリズムによる自動運用を組み合わせることで、お客様に適したポートフォリオを提供しています。

−−なるほど、テクノロジーと金融理論の組み合わせで、従来と比べより顧客に合った金融商品を新しい費用体系で提供しているのですね。

■大学時代に交わした「起業の約束」を果たし、再結集した経営陣

−−次に、起業の経緯を教えてください。

中村: もともと代表取締役の岡野大と益子、そして私は、東京大学大学院工学系研究科の同じ研究室メンバーでした。当時は「卒業後はそれぞれの道で学んで、35歳くらいで一緒に起業できたらいいよね」と話していまして。大学院卒業後に岡野はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントへ、益子はディー・エヌ・エーへ、私は楽天へと入社しました。

それぞれの会社で経験を積み、はじめに起業へ動き出したのは岡野でした。まず岡野は、現CIOの山口雅史をスカウトしています。山口はゴールドマン・サックス時代の先輩であり、ニューヨークにあるゴールドマン・サックスの本社で数兆円規模の顧客資産について資産配分の決定を担うポートフォリオマネージャーを務めていました。

益子: その後、私と中村は、岡野・山口から「一緒に起業しよう」と事業内容のプレゼンを受けたんです。事業計画にとても説得力があり、競合優位性もはっきりとしていたのでうまくいくだろうと思いました。

−−益子さんと中村さんは技術サイドの役員としてプロダクトの制作に携わっていますが、なぜ susten にジョインしようと思ったのでしょうか?

中村:経歴から話すと、私は2012年に楽天に入社しました。主に楽天市場の検索プラットフォームに携わり、機械学習を駆使して検索精度の最適化を担当。その後はドローンビジネスの立ち上げや技術研究所に在籍し、2019年に susten へジョインしています。

楽天での経験から、日頃から何らかのビジネスとテクノロジーが融合すると新しい価値が生み出せることを目の当たりにしていました。岡野の話を聞いてみて、「岡野の金融の経験や知識と、自分がやってきたテクノロジーが組み合わさると面白いことができるのではないか?」と感じ、一緒にやることを決めました。

益子: 私も経歴から話すと、2012年にデータやバックエンドのエンジニアとしてディー・エヌ・エーに入社しました。同社は様々な事業を展開しているので、データ基盤の集約や分析、利活用を担当。その後、機械学習の強化プロジェクトや、配車アプリ「GO」に用いるAIプロダクトにエンジニアリーダーとして参加しました。

学生時代から将来起業したいと言う岡野の話を聞いていたので、岡野・山口から起業を提案された時には心の準備ができていましたし、ディー・エヌ・エーでは同期も続々と起業していたので「いつか自分もチャレンジしたい」と考えていたんですね。私は学生時代から個人投資をしていて、金融を身近に感じていましたし、もっと金融を勉強したかった。「この年齢がリスクを取れる最後の年齢だ」と考えていたので、すごく良いタイミングだと感じて事業に参画しました。

■厳重なリスクヘッジを行い、ミスを起こさない開発体制を実現

−−sustenは2019年の7月に創業していますが、2021年はどのような開発フェーズに差し掛かっているのでしょうか?

益子: サービスは2021年の2月にローンチして、すでに半年以上運用しています。いまは「競合に追いつくこと」を目標に機能の拡充をすすめ、2021年中に足りない機能を揃えました。2022年は会社の強みを伸ばすフェーズに入り、マネーフォワード社を筆頭に、他領域のプレイヤーとの共同施策の開発計画なども進めています。

−−基盤は整い、これからブラッシュアップを重ねるフェーズに入っているのですね。社内の開発体制についても聞かせてください。

益子: お客様向けのシステムや投資信託用のアルゴリズム、トレード機能など、事業に関わるシステムはほぼ内製でつくっています。自分たちでソフトウェアを組み、GUIをつくり、機械学習の研究プラットフォームも開発しているので、ほぼフルスクラッチで開発を進めました。

中村: 開発の際に強く意識していたのは、金融庁のライセンスです。金融業界ではどうしても守らなければいけない法律がありますし、加入協会にはレギュレーションもあります。それらの規則に合わせて社内ルールも厳密に作らなければいけないので、一般的な web サービスに比べると縛りはあります。

しかし、法律やレギュレーションにはしっかりと意味があるんです。制約のなかでお客様の使い勝手が良くなるか工夫を凝らしものづくりを行い、どのように目的を果たすのか。パズルを解くような感覚があり、面白さを感じています。

益子: 扱うものが金融商品ですし、お客さんの人生設計にかかわるものなので、開発サイドにも責任感が求められます。その点においては、同じ toC の web サービスとは色が違うスタートアップですね。

中村: 加えて、法律だけでなくセキュリティも担保しなければいけません。ミスや脆弱性があったらお客様からお預かりしている資産にも影響を及ぼしかねません。対策として創業当初から社内レギュレーションを引き、社内チェックを何重にも重ね、リリース当初からセキュリティ診断を行なって開発を続けてきました。

−−かなり厳重にリスクヘッジをしているんですね。

益子: そうですね。開発サイドが独断で進めることはほとんどなくて、監査役や弁護士、コンプライアンスの担当者と確認しあいながら開発を進めています。内製体制を敷いているので伝達ミスも少ないです。

中村: 何重にもチェックして、火が起きそうな時にすぐ消しに行ける体制を構築しているんです。

■目指すのは「全員で議論を重ねられるチーム」

−−話は変わりますが、金融システムの開発ではウォーターフォール型が主流だと思います。susten も同様の開発手法を採用しているのですか?

中村: 金融システムではあるものの、私と益子は web 企業の出身ですし、スタートアップ特有の方針変更や環境変化がありますから、アジャイル開発を取り入れつつ柔軟に進めています。この点はチャレンジングだと思っていて、ガチガチのウォーターフォールで、仕様を決める人がいて、テスト部隊が100人いて、という「層に分かれたチーム」はつくりたくないんです。新しい技術を取り入れつつ、一体感を持ちながら動けるチームをつくりたいですね。

益子: 代表の岡野・山口は前職が外資金融、中村と私はweb企業とそれぞれ金融とテクノロジーでバックグラウンドは異なりますが、4人全員が理系大学院出身であり、テクノロジードリブンで物事を解決したいという考え方を持っています。金融業界特有の堅い雰囲気にはしたくなくて、楽しくコミュニケーションを重ねながら、問題があれば指摘し合うチームにしていきたいですね。私や中村はメガベンチャーで開発してきましたが、同様に楽しく切磋琢磨するチームをつくりたいと思っています。

■金融領域の事業会社でフルスクラッチ開発を行う、日本では稀有な環境

−−働くなかで感じる開発者としてのやりがいはありますか?

中村: 私は自分の人生とスキルを共に高められることに魅力を感じています。私たちはこれから資産を形成する世代です。同世代のなかには「いつかは資産運用を始めなければ」と思っている人が多いと思います。業務を通して金融を学び、自身の資産形成を考えながら会社の成長に貢献できることがやりがいになっています。

益子: FinTechスタートアップは国内でも無数にありますが、独立系の資産運用会社はほとんどありません。ライセンスなども参入障壁の高さに繋がっています。そんな稀有な存在でありながら、さらに弊社は自社のシステムをほとんど内製しています。時には自分たちで銀行など他金融機関のAPI仕様書を読み解いて開発する必要もありますが、日本の金融インフラの一端に携わりながら開発をすることはとても良い経験になっています。

中村: 付け加えると、金融工学へタッチできることも面白いです。同様の開発は外資の金融機関でしか聞いたことがありません。「スタートアップで国内の企業」という条件では、ユニークな機会に恵まれていると思います。

益子: 同じ機械学習の領域でも、他社では受託に専任する企業が多く、事業会社は少ないと思います。中村が言った通り、金融領域かつ事業会社で、さらにシステムを内製している企業はほとんど存在しないのではないでしょうか。

−−金融領域の事業会社で、内製で開発している、という点がエンジニアへのアピールになりそうですね。

益子: それらの要素が全て揃っている企業は国内にはほぼ存在しないと思います。技術者にとっては刺激的な環境ではないでしょうか。

■求めているのは金融に興味があり、リスクに敏感な人

−−ここからは、susten がどのような人を求めているかを聞かせてください。

益子: まずは金融や投資に興味がある人ですね。私たちのビジョンは「家族や友人にすすめられる投資運用サービスをつくる」です。金融に興味を持ち、共にビジョンを実現できる人を求めています。マインド面では金融業界の会社なので、イケイケのスタートアップより、大手やメガベンチャーでしっかりモノづくりをしてきた人がマッチすると思います。

中村: スタートアップで開発に従事するメンバーとしては意外かもしれませんが、心配性でリスクに敏感な人こそ向いている環境かなと私は思います。先ほどお話ししたように、金融業界では情報流出が起きてはいけません。万が一の事態を防ぐために、私たちはプロダクトのコードレビューを入念に行っています。毎回様々な意見が出ますが、「次は指摘されないように」と考えて、改善ポイントを見つけて手を動かせる人が向いていると思います。

−−たとえば、メガベンチャーから転職した人材も馴染める環境なのでしょうか?

中村: 金融知識は入ってから学んでもらいますが、開発スタイルはメガベンチャーに近いので違和感なく馴染んでいただけると思います。また、2019年創業のスタートアップですので、人事制度や就業体制は古くからの慣習などによる理不尽な部分はないと思っています。一方で、あくまでスタートアップなので組織の規模などに合わせて、これから入社する方と一緒に整備していける環境でもあると思います。

■活躍するメンバーはほとんどがメガベンチャー、web企業の出身者。現在は金融出身者も募集しています

−−ちなみに、現在働いている開発メンバーはどのようなキャリアを持っているのでしょうか?

中村: メンバーはメガベンチャーなどの、web系企業出身者が多く、金融出身の人はほぼいません。大手web系企業出身が3名で、ほかはスタートアップ出身です。

−−金融業界出身者がいないということですが、募集はしていないのでしょうか?

中村: そんなことはなくて、金融出身のエンジニアはちょうど探している人材です。あらかじめ金融システムのリスクが分かっているので、このフェーズなら何をやっても影響力を発揮できると思います。

益子: たとえば FinTechの競合や大手のキャッシュレス決済を開発していた人、買収などを経て以前とはカルチャーが変わってしまった人、ほかには金融サービスの専任Slerなどで経験を積まれてきた方などとも、ぜひお話しさせていただきたいです。十分経験を積んで「そろそろ次の会社に」と考えている30〜40代でもいいですし、逆にもっと若くて会社の色に染まってない人でも活躍できると思います。

機械学習は若い人ほど活躍できる領域です。どんどん新しい技術が出てきますし、若い人が作ったモデルが経験者のモデルに勝つ場合もあります。現に、sustenのインターンの学生さんもメキメキ活躍していますから。

−−経験豊富なベテランでも良いし、伸び代が大きい若手でも良い環境なのですね。

■個人投資が注目を集めるいま、最先端の領域で働く意味

−−最後に転職者に向けてメッセージやアピールしたいことはありますか?

中村: 転職することで得られるものはたくさんあります、と伝えたいですね。私も楽天でできることはたくさんありましたが、sustenではまた違ったスキルや知見を得ています。もしスタートアップが馴染まなくても、今の時代であればもとの会社に戻ることもできますし、他社に出て得た知見は生涯使えるものになると思います。

益子: 私からは環境の希少性を推したいです。先ほど述べたように。金融領域の事業会社で、フルスクラッチで開発しているスタートアップは国内にほぼありません。障壁が高いので、FinTechに参入する企業も年に2〜3社です。このような環境のスタートアップはすごく貴重な機会ですし、今同じ経験ができるのは sustenだけだと思います。

金融業界の現状を見ると、日本には個人資産が約2千兆円ありますが個人投資は普及していません。今後、日本にもインフレの波がやってくるので、個人資産の2千兆円は貯蓄するだけでは価値も目減りしていくでしょう。おそらく個人投資は長期的に大きなトレンドになっていくと思います。sustenはそのトレンドの真ん中で事業を進める企業です。将来有望な領域ですので、興味があればぜひ話を聞きにきていただけたら嬉しいです。

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