【代表インタビュー】大切な存在を亡くした想いを胸に。「健康社会の実装」に挑み、世界を目指す | メンバー
ウェルヘルスは、労災保険を活用した二次健康診断の導入支援を通じ、脳血管や心臓疾患による労災事故の防止に取り組んでいます。創業から1年半で300社以上に導入され、80,000名以上の健康データを蓄...
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株式会社ウェルヘルスは、労災保険を活用した「二次健康診断導入支援サービス」を通じて、企業の健康経営と従業員の疾病予防を支援してきました。そんな当社が、新たに医療ショートドラマ事業『NARRIVE(ナライブ)〜健康な未来へのトビラ〜』をスタートさせました。
健康診断の数値だけでは行動変容に至らなかった層に対し、ドラマを通じて感情に訴えかけ、健康への”自分事化”を促すこの挑戦。ウェルヘルス代表の土井に、事業の背景、初作品の詳細、そしてこの事業で描く未来について、熱い想いを語ってもらいました。
土井 久生馬 / 代表取締役
1999年生まれ、大阪府茨木市出身。K-POPイベント事業で起業後、2023年にウェルヘルス株式会社を設立。労災保険を活用した二次健康診断の導入支援を通じ、設立から1年半で300社以上に導入、80,000名以上の健康データを蓄積する実績を持つ。2024年2月、『U-30 KANSAI PITCH CONTEST』最優秀賞、ニコニコ超会議学生ピッチ甲子園全国大会最終グランプリなど複数のピッチ大会で入賞、4月よりソフトバンクアカデミア15期生として活動を開始。「健康社会の実装」を掲げ、予防医療を身近にする挑戦を続けている。
▼ウェルヘルス代表・土井のストーリーもぜひご覧ください!
私たちの主力事業は、労災保険を活用した「二次健康診断」の導入支援です。これは、会社の健康診断で出た数値をそのままにした場合、業務中に脳血管・心臓疾患(サイレントキラー:前兆がない疾患)により重大な事故へ発展する可能性がある方を対象とした予防健診です。ご自身の現状を精密に把握し、生活改善を促すことで事故の発生を未然に防ぐことを目的としています。しかし、こうした医師による個別指導や丁寧な情報提供だけでは、なかなかご本人の行動を変えるのが難しいケースも少なくないのです。
どうすれば、より多くの方に健康の大切さを”自分事化”して、具体的な行動に移していただけるのか。それを模索する中で、ふと思い出したのが、かつて大ヒットしたドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」でした。
恋愛を主軸としながらも、ヒロインが白血病を患い、当たり前の日常が失われていく物語は、私自身の原体験と強く重なりました。実は私の弟も白血病と診断され、抗がん剤や放射線など、壮絶な治療と最後まで闘い抜いたのです。
ドラマのストーリーを通して、辛い治療に耐えていた弟の姿や、彼を支えた家族の記憶がリアルに蘇り、「健康でいられる日常」がいかに尊いものかを改めて突きつけられました。この時、人の心を強く揺さぶる「物語の力」こそが、健康への意識を変える鍵になるのではないかと確信したんです。
▼以下の記事で、「二次健康診断導入支援サービス」について詳しく紹介しています!
そうなんです。病気の詳細なメカニズムや危険性を理解していなくても、ドラマを通じて大切な人を失う悲しみや、今ある日常が当たり前ではないと気づかされる瞬間。そういった経験は、たとえ一時的であっても、人の心を強く動かしていたのではないかと。 今の二次健康診断の延長線上で医学的なアウトプットの質を追求するだけでは、リーチできない層がいる。ならば、全く異なる角度から、人の感情に直接訴えかけるコンテンツを提供することで、健康改善への動機を生み出せるのではないか。そう考えたのが、この医療ショートドラマ事業構想の出発点です。
先ほども少し触れましたが、私自身、闘病の末に最愛の弟を亡くした経験があります。病気がもたらす本当の怖さ、そして失ってからでは取り返しがつかないという現実を、身をもって痛感しました。
だからこそ、この事業が目指すのは、皆さんに私と同じようなつらい経験をせずとも、その状況を「疑似体験」していただくことです。ドラマを通じて、命の危機や大切な人を失う悲しみに触れることで、ご自身はもちろん、周りの大切な人々の健康へ意識を向けてもらい、具体的なアクションを起こしてもらう。そういった良い循環を生み出すことを目指しています。
▼土井の原体験については、以下の記事で詳しく紹介しています!
はい。第一弾作品はすでに各SNSで公開しており、先日開催された関西万博(2025年6月17日〜27日)の出展ブースでも上映し、多くの方にご覧いただきました。
▼YouTube
TikTok:https://www.tiktok.com/@narrivedrama
Instagram:https://www.instagram.com/narrivedrama/
テーマは「健康を失って初めて気づく、家族との当たり前の日常の大切さ」になります。 物語は、娘さんの誕生日パーティーのシーンから始まります。「来年の誕生日は遊園地に行きたいな」と娘にねだられ、お父さんは「よし、行こう!」と約束します。その後、オフィスのシーンでは、同僚と「遊園地の約束しちゃったから、仕事頑張らないとな」なんて会話を交わしています。
しかしその夜、家での団欒中、奥さんが健康診断の再検査通知を見つけ、「この数値、高すぎない?大丈夫なの?」と心配するんです。お父さんは、まだ自覚症状もないため、軽く受け流してしまう。 そして1年後、約束の遊園地に行く誕生日が目前に迫ったある日、お父さんはオフィスで一度倒れてしまいます。同僚に助けられて帰宅し、「もうすぐ誕生日なんだから、早く元気になってね」と声をかけられるのですが、娘誕生日当日、家の中で再び倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう……というストーリーです。
はい。健康診断の結果を放置することの怖さ、そしてそれが引き起こす悲劇を、ストレートに伝えたいと考えています。 また、この物語にリアリティと深みを与えるため、主演である父親役には「テラスハウス」にも出演されていた宮城大樹さんをはじめ、母親役には横田美紀さん、娘役には琴羽さん、父親の同僚役には 阿國元気さんという、素晴らしいキャスト陣をお迎えしました。
撮影現場では、宮城大樹さんが家族を想いながらも病の兆候から目を背けてしまう演技や、父親が倒れてしまったシーンでは、妻役の横田美紀さんの取り乱しながらも夫を支えようとする懸命な姿や、娘役の琴羽さんの幼いながらも父親の異変を察して悲しむ表情がに、スタッフ一同が息を呑む場面もありました。家族の愛と、取り返しのつかない悲しみがひしひしと伝わる作品に仕上がったと自負しています。
今後の配信チャネルとしては、YouTube、TikTok、Instagramを考えています。今回の初作品は、まず多くの方に見ていただきたいので、基本的には無料で継続的に公開する予定です。
その先の展開としては、もっと長編のドラマシリーズを制作していきたいと考えています。例えば、1話あたり2分程度のショートドラマを20話から30話くらい制作し、トータルで40分から1時間程度の作品群にしていくイメージです。1作品ごとに本格的な制作チームを組み、脚本からキャスティング、映像の細部に至るまで、一切妥協のないハイクオリティな作品を目指します。
長編シリーズの場合、最初の例えば10話程度は無料公開し、視聴者の方に作品の世界観にのめり込んでもらう期間を設けます。そして、リリースから一定期間(例えば1週間)は全話無料とし、その後、後半の物語については有料コンテンツへと切り替えていくようなモデルを考えています。
マネタイズの柱としては、YouTubeやTikTok、Instagramなどでの広告収益と、コンテンツの有料課金による収益ですね。そして、これはまだ調整段階ですが、私たちの既存事業である二次健康診断サービスとの連携も深めていきたいと考えています。例えば、二次健康診断を実際に受けていただいた方や、導入企業の従業員の方々には、何らかの形でポイントを付与し、有料のドラマ作品を1作品分無料で視聴できるといった特典を提供できないかと。
まず、現時点で「医療ドラマ」に特化した制作会社やプラットフォームというのは、私の知る限りまだありません。ですので、この領域に特化するだけでも、十分に勝ち筋はあると考えています。
そして、より本質的なところで言うと、私たちは単にドラマを制作して収益を上げていくことを最終ゴールとはしていません。このドラマ事業をきっかけに、より多くの方に私たちウェルヘルスの想いや活動に興味を持っていただきたいのです。そうして生まれた皆様との繋がりが、今後私たちが展開する様々なサービスを知って、利用していただくための大切な接点になると考えています。この点にこそ、事業の持つ本当の価値があるのです。
将来的には、ToC向けの健康管理サービスなどを展開していくことも視野に入れていますが、その際に、このドラマ事業で構築したユーザー接点が、非常に強力な訴求チャネルになると考えています。これが、この事業の最も重要な肝となる部分です。
基本的には「病気ごと」というのが一つの軸になります。そしてもう一つは「訴求ポイント」です。 例えば、健康診断の結果でよく見られるような疾患をテーマに、ドラマ内の登場人物が示す数値とご自身の数値を照らし合わせて、「これは他人事ではないな」と危険を感じていただく。あるいは、スポンサーとなっていただく企業様の訴求したい内容に合わせてドラマを制作することも考えています。
例えば、検診会社様がスポンサーであれば「人間ドックに行きましょう」「がん検診を受けましょう」といった受診勧奨のメッセージを込めたドラマ。生命保険会社様であれば、万が一の時の保障の重要性を伝えるために、遺された家族がどのような道を辿るのかを描き、「保険に入っていればこの治療が受けられたかもしれない」といった気づきを与えるようなドラマ、といった具合です。
基本的には「全ての方」ですね。特に、まだ具体的に病院にかかる手前の段階にいらっしゃる方々、健康診断で数値は気になるけれど、まだ自覚症状がないために放置してしまっているような方々。そういった方々にこそ見ていただきたいです。 ご自身の健康状態に照らし合わせて「このままでは危ない」と感じていただくのはもちろんですが、もう一つの重要な視点が「家族の目線」です。ご自身ではなく、例えばご自身のパートナーや親御さんの健康診断の結果を見て、「うちの家族も、もしかしたら…」と気づき、病院へ行くよう促したり、「私たちのために、健康でいてね」といった想いを伝えたりする。そういった、家族を想う気持ちからの行動変容も促せたらと考えています。
まず直近で必要になってくるのは「スポンサー営業」の役割です。ドラマ制作には資金が必要ですから、私たちの想いに共感し、協賛してくださる企業様を見つけてくる。そして、その企業様がドラマを通じて何を訴求したいのかを丁寧にヒアリングし、それを企画に落とし込んでいく。この一連の流れを担える方が必要です。
もちろんです!むしろ、企画の部分は私たち自身がかなり主体的に関わっているところですので、今後ジョインしていただく方にも、ぜひ積極的にアイデアを出し、企画から深く関わっていただきたいと考えています。 ドラマの内容、伝えたいメッセージ、どうすれば人の心が動くのか。そういったことを一緒に考え、形にしていく。非常にクリエイティブで、やりがいのある仕事だと思います。
私たちがこのドラマでこだわっているのは、単に「感動した」「悲しかった」で終わらせないことです。「なぜこの登場人物は病気になったのか」「どの数値を放置したから、このような結果に至ったのか」そして「だからこそ、私たちはどうすべきなのか」。その病気と感動の間の“導線設計”を非常に意識しています。今回の初作品も、短い尺の中にそのエッセンスを凝縮できたのではないかと感じています。
この医療ショートドラマ事業は、まだ始まったばかりの挑戦です。二次健康診断事業で培ってきた知見やネットワークを活かしつつも、全く新しいアプローチで「健康社会の実装」という私たちのビジョンに貢献していきたい。この想いに共感し、エンターテイメントの力で社会課題の解決に一緒に取り組んでくれる仲間と出会えることを、心から楽しみにしています。