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【後編】技術顧問 大谷祐司さん&プロダクト開発部 福森 / 対談インタビュー

2022年11月1日、弊社の技術顧問に元サーキュレーション取締役CTO(Chief Technology Officer)の大谷祐司さんが就任しました。
エンジニア組織の拡大と新規サービスの開発に力を注ぐアールナインが目指している方向性、そして今必要とされる力とは。

2021年に新卒入社し、エンジニアチームのリーダーとして活躍する福森との対談形式(後編)をお届けします。

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【プロフィール】

*大谷 祐司(Yuji Otani)氏
サイバーエージェントのネット広告部門で開発組織を立ち上げたのち、2013年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。マーケティング部門のDXを推進したのち、3つの新規サービス立ち上げを行う。
その後2018年よりサーキュレーション社に参画し、取締役CTOを務める。
2022年に独立し、アールナインの技術顧問に就任。

*福森 賢(Ken Fukumori)
2021年新卒でR09に入社。
インターン時代からR09の基幹システムの改修に関わり、現在はエンジニアチームのリーダーとして活躍。クライアントのシステム構築を経て、現在はR09初となる新規サービスの開発に向け、プロジェクトリーダーとしてチームをまとめている。

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変革期の今だからこそ得られるものがある

福森:大谷さんの原動力についてぜひ聞かせてください。

大谷さん:私は技術者なので、テクノロジーの力を信じたい。そして、テクノロジーを活用した方がより良い未来があると信じています。それが私の原動力です。

福森:同じエンジニアとして、ぐっと心に響きます…!
大谷さんはあえて高い壁がある環境に飛び込んでいらっしゃる印象を受けます。
それはなぜなのでしょうか。

大谷さん:ゼロから新しいものを作るのが好きなんです。
以前在籍したサイバーエージェントでも、400人の広告営業がいる部署に1人目のエンジニアとして入社しました。そこで業務の基幹システムを一人で作って、組織に大きな変革をもたらしました。
本当にワクワクする、とても大きなチャレンジをさせてもらえました。ゼロイチの環境だと一人で何でもやらなければいけないので、大きな成長機会もそこにはあると感じています。

福森:自分でいかようにも幅を広げて仕事ができるということですね。
ちなみに、大事な仲間となるエンジニアの採用活動はどのように進めたのですか?

大谷さん:まずは自分でアクションしました。
求人票を書いて、何がアピールできるポイントなのかを整理して、人材会社に足を運んでポジションの魅力を説明します。技術広報も自分でやって。Webメディアに取材の依頼なんかもしていましたね。
大変なことも多いですが、その分自分のキャパシティを広げることができました。

福森:人材エージェントに対してひたすら説明をする…。トップエンジニアの大谷さんにもそのような時代が…!
その行動力、僕自身も見習っていかないと、と思います。自分の行動を変えていかないと組織は変わらないということですね。

自身の強みについて

大谷さん:テクノロジーの観点だと、100名近いエンジニア組織でCTOを経験していること。技術も、プロダクトも、マネジメントの仕組みづくりも一通り経験したことが、大きな強みになっていると思います。
その一方で、現役で手も動かせて、技術の「勘所」が分かっていることも、自分自身の強みだと認識しています。
そして今は、何かを成し遂げようとする人のサポート、これまでの経験を活かして企業が変革することのサポートに多くの時間を使っています。

福森:リクルートで事業を立ち上げたご経験が、そのルーツになっている部分もあるのでしょうか。

大谷さん:はい、リクルートでの経験が自分のルーツになっています。リクルートに入社するまでは、ビジネス自体にあまり興味がなかったんです。エンジニアとして技術だけやっていければ楽しかったですし、事業を作るということにも興味がありませんでした。
しかし長井さんに出会いリクルートで働いて、「サービスを作る」「事業を作る」ということの面白さを味わうことができました。

再現性をもったものづくりチームになるために

福森:アールナインがパートナー2万人計画を推進する中で、人が介在する価値を大事にしつつもITやシステムの力を活用することはマストだと思います。「得意分野をやる」「強みを活かして戦う」という文化をシステムで補うことでその世界観を広げ、社員だけでなくパートナーの皆さんにも活躍していただける土俵を作れたらいいなと思っています。
その未来に共感してくれる多くの仲間を迎えるために、「アールナインだったら、こういうことが実現できる」と熱量高く語れる状況を作っていきたいです。
そして、今回大谷さんにもお力添えいただいている新規サービスへの挑戦を経て、今後社内に新規事業企画を広げる役割も担いたいとも思っています。

大谷さん:新しいサービスを作るということは、2つの意味で価値があると考えます。
1つ目は、自分達の力で、世の中に新しい価値を提供できるという点。2つ目は、社内の開発チームが自分たちでサービスを作れるようになるという点。もしも立ち上げたサービスがうまくいかなったとしても、自分達で再現性をもって新しいサービスを作れるようになっているんですよね。
事業に再現性を持って何度も立ち上げるのはすごく難しいと思うのですが、優れたものづくりができるエンジニアチームというのは、再現性をもってプロダクト開発をしていけるんですよね。
優れたエンジニアチームが社内にあると、大きなチャレンジがどんどんできると思っています。
その一方で、すぐれたエンジニアチームは、ものをつくるだけではなくて、どうしたらそれが売れるのか、価値になるのかということをしっかり考えられる。
そして、データをもとに考えてチームで動いて、もっとプロダクトの価値を高めるという動きが取れるようになっていきます。
データをもとに判断する文化を作れると、新規事業に取り組んだ価値は全社的にも大きいと考えます。

福森:今回の挑戦は、再現性をもったものづくりチームになるための一歩でもある、ということですね。

大谷さん:はい。そして今のフェーズで大事にしたいのは、技術視点だけではなく、事業視点をいかに持てるか、だと思います。
新規事業の立ち上げなので、たとえるならベンチャーを作っているのと一緒の感覚です。
ビジネスを成功させるために、まずはプロダクトをしっかりと立ち上げる。そして成果を出して「テクノロジーで成果を出せるチーム」の存在を証明することが求められるフェーズです。

福森:今必要なのは「事業視点」ですね。僕も少し前までは「つくる」ことにフォーカスしていて、「売る」ということまで考えてなかった自分がいました。
しかし、最終的に「作ること」での貢献ではなくて、クライアントにとって高い価値がある成果物でないと、使われないものになってしまうのだと気づきました。

大谷さん:そうですね。エンジニアチームにとっては、やりたいことよりも、やるべきことに注力するフェーズでもあると思います。
ただその一方で、技術的にチャレンジできないとエンジニアは離れていってしまいます。うまくバランスをとり、技術的なチャレンジを絡めながら、やるべきことを進めていける体制作りが必要ではないかと思います。そのためには、チャレンジのタイミングやサービスをリリースしてお客様の反応を見るフェーズなど、メリハリをつけてミッションを組み立てていくことが大切です。

サービス価値を最短で最大化させるための改善を繰り返す

福森:組織づくり、という観点で大事にしていくべきことはどのようなことなのでしょうか。

大谷さん:「プロダクトを開発することで解決したい課題、実現したい世界」。これをチームで共有することがいいプロダクトづくりに必要だと思っています。
みんなが同じ方向を向くことで、サービスの成功率を上げることができると信じています。
サービスリリース当初から、100%満足するものは作れない。世の中にある優れた製品も、出した当初から完璧ではありません。改善を重ねながら、より良いプロダクトに育っていく。
そのために「やるべきこと」「捨てること」を明確にして、サービス価値を最短で最大化させるための改善を繰り返していくことが重要です。

福森:最短で最大化させるための改善、ですね。
僕の場合、つい時間をかけて完璧を求めがちなところがありました。ここ数カ月は、最低限どこの部分が決定すれば先に進めるか、と早いスパンでの意思決定を意識するようにしています。

大谷さん:その考え方は大事です。失敗するなら早いほうが良いので。1万人のユーザに対して失敗するよりも30人の段階で失敗するほうがダメージが少ない。
どれだけ早く仮説検証するタイミングを作れるかが、最短で良いプロダクトを出すためのポイントになってくると思います。

自分次第で加速度的に成長できる環境がある

福森:大谷さんの客観的な視点からお話いただきたいのですが、アールナインに入社するメリットというのはどのような点にあると思われますか?

大谷さん:今は組織として立ち上げフェーズなので、例えば100人いる組織よりもフットワークが軽く、技術者として取り組める範囲が圧倒的に多いと思います。
アールナインは手を挙げると任せてくれる文化があるので、チャレンジを通じて成長することが可能です。

福森:裁量権の大きさは私自身も強く実感しています。

大谷さん:加えて、既存事業でしっかりと収益を上げている会社なので、安心して働くことができます。
多くの社員やクライアントがいるので、一緒にサービスを考えながら形にしていけるのは新規事業ならではの魅力です。

福森:お客様の声を聞ける環境がある、というのは大きいですね。加えて、自由度が高い、ということも言えるのではないでしょうか。

大谷さん:そうですね。株主から出資を受けているような企業だと、例えベンチャーであっても追うべき利益目標や、期日やタスクに関してかなり強めの指示を受けている企業も多くあります。
アールナインは、本当の意味で自由度高く業務に取り組める環境があると言えますね。

福森:魅力で言うと、もう一つあります。僕の場合は新卒2年目ですが、大谷さんのようなトップエンジニアの方と働けるチャンスが巡ってきたこと、本当に贅沢で貴重な経験だと感謝しています。
仕事の進め方からコーディングまで、間近で見て学べる機会があるので、解決までのプロセスや思考も勉強させていただいています。システムトラブルが起きた時にも、心理面でのフォローをしてくださるので本当に心強く思っています。

大谷さん:開発チームのメンバーには「困ったら何でも相談してください」と言ってます。
私はこれまで営業組織の変革や、社内システム開発も多く手掛けてきました。システムの相談だけでなく、それで解決したい組織課題、事業課題にも相談に乗ることができます。
この経験を、アールナインさんの事業立ち上げにぜひ役立てていただきたいと思います。

チームワークを大事にする環境で働きたい方へ

福森:アールナインは、どのようなエンジニアにおススメでしょうか。

大谷さん:新規サービスの立ち上げを行うチームなので、自分達のアイディアがシステムに反映できます。責任は大きいですが、その分やりがいのある環境です。チームでディスカッションすることも多く、チームワークやコミュニケーションスキルが求められます。
自由な発想でシステム開発したいと思って入社したけれど、ただ決められたことをやるだけの役割になってしまった人。巨大システムの一部を開発しているが利用者の顔が見えず、もっとユーザ視点でものづくりしたい人には、特にオススメしたいです。

福森:組織としてもどんどん変化していくので、変わりゆくフェーズを前向きにとらえて楽しんでいただける方だと嬉しいですね。

大谷さん、福森さん、ありがとうございました。

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(2022年11月4日最終更新)

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