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COOの北畠さんにインタビューしてみました! ファーメンステーション参画の経緯とこれから

みなさん、こんにちは。ファーメンステーション酒井です。

今年の春から正式ジョインしたCOOの北畠さん。


(写真の一番右。今年の4月にみんなで陸前高田を訪ねた時です)

会社のメンバーからの絶大な信頼があり安定感がすごい。
こちらを読んでもわかると思いますが、非常に論理的で整理されていて、北畠さんが入ってからファーメンステーションもバージョンアップしています。

【経営チーム対談(前編)】「これまでとはギアを変えた成長を」大きな転換点にいるファーメンステーションでチャレンジする魅力とは



【経営チーム対談(後編)】「“ファーメンステーション入ってる”を実装する」多様な人材の知恵を融合して世界にチャレンジする

そんな北畠さんと私は、どこからどう見ても(見た目もですがw)、私と全然違うタイプ。
経営体制としても、お互いの強み、弱みを補完できる良い体制だと感じていて、
是非みなさまにも、ここに至った経緯や、これからのファーメンステーションを知っていただきたいなと思いました。

そんなわけで、今回は、私から北畠さんにインタビューをしてみました!

(オンラインで実施です)

まずは、北畠さんがどうしてファーメンステーションにジョインすることになったのか、そのあたりから、聞いてみました。


ファーメンステーションは名前を知ってるだけだった

酒井:ファーメンステーションのこと、知ってましたか?

北畠:同じリアルテック界隈にいるスタートアップとして名前は知ってました。

酒井:名前以外では?

北畠:いや、社名も正確に言えなかったですね。フォーメンステーションとかファーマンステーションとか、そういう感じ。
(実際、よくこんな風に間違えられます。一度、報道ステーション?って聞かれたことも。。。)

酒井:あ、そうですか。。。
ちなみに私は、北畠さんの存在は知っていて、すごく背が高くて、働き者っぽい人がいるな、と思ってました。

で、最初にお話したきっかけですが。

北畠:社会課題に向き合っている会社で今後やっていきたいな、と思っている中で、ファーメンステーションのことをたまたま聞いて、酒井さんに会うことになりましたよね。

最初に会った日は、ホームページに書いてある以上のことは知りませんでした。
酒井さんについては、元気な人だなって。あと、(北畠さんに会うという)用件知らずにきてたんで、用件知らずにアポ入れられる人なんだな、って思いました。

酒井:え?どういうことですか?

北畠:カジュアルにオープンに人に会う人だな、って。私だったら用件聞かないで誰かに会うとかないので。

酒井:あ、そうなんだ。。。
私は、北畠さんのこと、変なこと言わないし、感じのいい人だなって思いました。

もともと会社にも色々課題を感じていたし、経営メンバーが自分だけという体制に課題を感じていて、自分以外の人、同じような目線の人が必要だなと思っていたんです。そういう人になってくれるかわからないけど、相談のってくれたり、一時的でもいいからうちを見てくれたらいいな、と思いました。

北畠さんからのすごい量の質問で気がついた別の視点や考え方

酒井:初めてお話してから、北畠さんから質問がすごい大量にきました。コロナ禍だし、しょっちゅう会うわけでもないので、Facebookのメッセンジャーとか、手書きのメモとかで。あの質問がなぜうまれたのかな、って思って。あんなに質問する人にこれまで会ったことがなかったし。笑

(今回、どのくらいやりとりしたかな、と思って、メッセンジャーを遡ってみたんですが、どこまでいっても最初にたどり着かずに途中で諦めました。手が疲れた。そしてこの画像じゃ何もわからない笑)

北畠:関心があったので、自分なりに調べていたら、純粋に質問が出てきたんですよね。
何でも聞いてください、って言っていただいていたので、素直に聞きました。はぐらかずとか、そういう技術あると思うけど、全てに丁寧に答えを書いてくれましたよね。

酒井:そういう技術、もちあわせてないので。。。

北畠:笑 まじめに丁寧に答えてくれたので、仮説がブラッシュアップされていって、さらにループが回った感じですかね。
そういえば、なんで答えてくれたかっていうのは、聞いたことなかったですけど。だって、時間は有限じゃないですか。

酒井:これは最優先って思ってました。
ちょうど資金調達のDDの真っ最中だったのですが(その後、無事に調達)、いただいた質問がどれも面白かったんですよね。これまで仕事をしてきて、楽しかったなー、と思う瞬間の一つでした。
投資家の方の質問とも違うし、なんか言ってやろう、って言うスタンスじゃないし。
さらに、一つ伝えると、それに関連する市場やビジネスについて北畠さんがリサーチをして、ベースとなる知識も付けてくれて、聞いてくることが常時レベルアップされるのもすごかった。

このやりとりの中で、考えきれてないことがあることに気がついたり、別の視点をいただいて、超楽しい!と思ったんですよね。これはファウンダーにとってすごく幸せなことだ、と思いました。

こういうのを繰り返すと、自分に足りないことがあると気がつくとか、事業が伸びるきっかけになるんじゃないかと思いました。

(質問は、会社設立の経緯、技術や事業それぞれ、国内外の市場、私たちのプロダクトの超細かい中身、売り場、どんなメディアを読むといいのか、これまでのファーメンステーションの歴史、関係者のみなさん、とか事業に関連することから、お互いの好きな本とか、キャリア、これまでのあらゆる仕事の中身、その過程で考えてきたこと、志向などあらゆることのやり取りがあったように思います)

そんなやりとりを経て、実際に仕事もして欲しいなと思って、最初は、業務委託という形でお時間をいただきました。

とはいえ、ちょっと不安もありました。どうぞいい人でありますように、と思ってた 笑。

実際に入ってみて。。。

酒井:で、実際にファーメンステーションの中で、数ヶ月仕事をしていただいて、どうでしたか?

北畠:色々やりとりする中で、酒井さんにはファウンダーとしての熱量、こだわりがありつつも、オープンさ、柔軟さの両方を持っているな、という印象を持っていました。事業についても、可能性、面白さがあるなという新鮮さを感じていました。

実際入ってみても、表裏はなかったですね。

事業については、当然課題もあるし、やるべきことは色々あるなと思って、一緒に取り組んでいきました。

酒井:入ってみて、えーって思うこと、色々あると思うのですが、そういうことにも、「一体なにやってんですか」とか言われることもなくて、うんうん、って言って、どんどん取り組んでいただけているのが、ありがたかったです。

あと、こんなに仕事する人いるんだ!って思いました。
北畠さん、めちゃくちゃ仕事しますよね。

北畠:ええ、酒井さんもするじゃないですか。

酒井:いや、まあそうなんですけど。笑

気合からの脱却と、「耳の痛いことも言ってくれる人」

酒井:でも、人が入ると、2倍じゃなくて、2倍以上になるんだな、組織って伸びるんだなって感じました。あと、現実的な問題として、スタートアップとして、組織として舵を切りましたよね。

なんとなくこれまで私が気合でやっていた運営からの脱却。とりあえず私が把握していればいい、みたいなところもありました。北畠さんが入って、目に見えて会社が変わって、色々なことが仕組み化されていると感じます。

北畠:実感として会社の目指している先、やっている一つ一つの事業の内容は、根本から変えるようなことはないな、と思ったんですよね。
そこに酒井さんがバリューを持っているので、私がやるべきことは、事業としてこれからギアを変えていくときに、どうやってテコを効かせられるか、メンバーが1人増えた時に、例えば5の力を出せるようにする。
今は、そういう仕組みづくりをするべきだと感じて、それを自分の役割として徹した方がいいかなと思っていました。

酒井:あと、北畠さんに言われて気が付いた反省点もあります。
これまでの私はものをすぐに決められていなかった、とか、自分の時間を使い方に気をつける、テコを効かせることを意識するべき、とか。経営者としてあるべき姿をもっと意識するようになりました。

北畠:耳の痛いことを言ってくれる人がいるのはいいな、って言ってましたよね。

酒井:そうなんですよね。これからも大事なことだと思ってます。

「自分がリーダーだと思ったこと、ないです」

酒井:私、リーダーになった経験がないんですよね。

北畠:ずっとリーダーじゃないですか。マネージャーの経験がないってこと?

酒井:今まで、自分がリーダだって思ったこと、あんまりないです。起業家っぽいって思ったこともないです。やりたいことをやろうと思ったら、そういう会社がなかったから社長になっただけ。

北畠:そうなんすか?
それ、初めて聞いたと思うんですけど、じゃあなんの役割だと思ってたんですか?
いいだしっぺ?

酒井:そうですね。最初に気が付いた人。やりたいことやってるだけの人。
みんなには、一緒にやっていただいている、って思ってました。
リーダーシップがあるって思ったこともないです。

北畠:リーダーシップあるって思いますけどね。

酒井:小さい頃、クラス委員だったことはあるけど、、、

(リーダーシップとも関係ない写真なんですが、、、岩手のみんなで参加した田植え大会。こういう場でもリーダーシップ発揮したことないな、と。。。笑)

北畠:酒井さんは、自然にみんながひかれるアイデア、みんなが躊躇する一歩目を踏み出したりとか、無自覚にリーダーみたいなことをやってるのかもしれませんね。
そっちの方向性が本当にいいんだっけ、その方法で本当にいいのか、そういう点を補強するリーダーシップにハマる人がいたら、会社として伸びるってことかもしれませんね。

酒井:なるほど!(っていうか、それが北畠さんってことですよね)

私の気合のプレゼン!を経て、正式に参画へ

酒井:こんなやりとりを経て、今年の3月にCOOとして参画いただいたわけですが、ご決断のきっかけを教えてください!

北畠: 人が大事と思っていたのと、事業として意義があることで自分としてポテンシャルがあるところがいいな、と思ってました。

それまでの問答や業務委託で関わる中で、ファーメンステーションには一貫して、面白そうだ、自分も役に立てそう、間違い無いなという確信が日々積みあがった感じがありました。
一方で、私に対してもそう思ってもらわないとダメだと思っていました。
きっかけはこれ、というのはなくて、日々のやりとりの中で、一回も反証する理由がなかった感じですね。
メンバーの皆さんにも、会えたのもよかったです。

酒井:岩手にも来ていただきました。

(この日は大雪で、北畠さんはスニーカーで来てたけど(私はスノーシューズ)、どうしてもこの景色を見せたくて、無理矢理、丘を登ってもらって、靴がびしゃびしゃになってた。ごめんなさい、ここから私たちの田んぼが見えるんです。)

北畠:全般的に、違和感を感じる事象が一つもなかったですね。

酒井:私も違和感、全然なかったですね。
逆に、いなくなったらやばいな、入ってもらわないと相当きついぞ、って思ったんですよね。
これは、絶対入ってもらいたい、ということを伝えないと、って思って、プレゼンしましたよね。
この日はすごい夜更かしして頑張って資料を作りました。

(これからの10年、その先まで、ファーメンステーションをどうしたいか、手書きで資料を作りました。これをご一緒していただけますか、とプレゼン)

北畠:会社に対する思いとか伝えていただいたじゃないですか。
それは、私のとっても、最後の人押しには当然なったな、って思います。
数ヶ月過ごしたことの総括、なりゆきでもそうなったかもしれないけど、明確にお互いにコミットを持ってやりましょう、っていう意思が明確になるきっかけをいただいきましたね。

酒井:やってよかったー(とつぶやく)

北畠:いや、でもぶっちゃけ、酒井さん、経営者として、事業への押しはすごい強いと思うんですが、対、人に対する押しが弱い気がします。いないとやばい、って思ってるって全然感じなかったですよ。

酒井:ほんとに?えええええ。。。。
結構アピールしてたつもりですけど。

(衝撃を受ける私。あんなにアピールしたつもりだったのに!)

北畠:いや、全然わかんないですね。世の中の経営者はそんなもんじゃないですよ。もっとアピールした方がいいですよ。

酒井:ええええ、ショック。。。

多様な人がコンバインしているのがいい組織

酒井:で、話を戻すと。。。
北畠さんとのやりとりで、自分に足りないものが何かわかりました。そして、北畠さんが、その自分に足りない部分が得意な人だな、って思いました。
すごくいいじゃん、って。

経営メンバーに限らず、同じような人の集まりじゃなくて、こっちが得意な人、こっちが得意な人とかがいて、コンバインすることがいい組織だって思っていたので。

そして、北畠さんの誠実なお人柄、言いにくいことも言ってくれるところ、でも全然それがいやじゃないなと思えることも嬉しかったです。

北畠:酒井さんは、私に無いものをいろんな面で持っていると思いました。
私は、ファウンダー的タイプじゃない、という自覚があるんですよね。
個性として、絶対これを諦めない人、そういうものを酒井さんには感じました。

酒井:それがプレッシャーでもありますね。

北畠:プレッシャー?

酒井:はい。
今やっていることに関しては、やればやるほど面白い、この仕事以外にここまで熱量を感じられるものはないんですよね。
これは自分の人生をかけてやることだって思ってます。

そして、思ってるだけじゃなくて、それに伴うことをやり続けていかねば。
これまで、そんな風に自分の役割を自覚することがなかったので、自分に足りないところを一緒にやる人が見つかった喜びもありつつ、自分はこっち担当ってなったら、もっと、超頑張らなきゃってプレッシャーもあります。

北畠:これ、いい話ですよね。
全部自分でやっている時には気がつかなかった自分のコアの部分だったり、誰かと相対化した時に、何が自分に残るのか、って考える局面ってありますよね。
酒井さんの話に限らず、これから、ファーメンステーションで、私たちは、すごい人をどんどん入れていきたいわけで、これから人が増えた時に、自分たちは何なのか、その時どうするのか。
経営者として、今後も常についてくる問いですよね。

酒井:うん、うん。
これって緊張感はあるけど、すごく幸せなことだな、と思うんですよね。

会社も伸びるけど、自分も伸びることができる。去年の私と今年の私は違うし、来年も変わっていかないといけない。北畠さんが入って、こういうことを考えるようになりました。

ファーメンステーションの良いところと課題は?

酒井:さて、ファーメンステーションの良いところと課題についても聞きたいです。

北畠:課題ね。

酒井:いえ、「良いところ」と課題です!(ほめて。。。笑)

北畠:あ、はい。笑 良いところもね。

酒井:良いところ、知りたいです!

北畠:良いところは、原点になる理念、大事にしていく価値観みたいなものは、結構揺るぎないものがあるなと思います。パーパスを色々考えて、結局同じになったとか(以前のwantedlyの記事「ファーメンステーションのパーパスとバリュー」)。軸がぶれていない。


  (ファーメンステーションのパーパス)

会社としても、経営者としての酒井さんがぶれていないのは大事で良いところだと思う。
事業も、現場感があって意義があったあり、何かの誰かの価値になることをやっている。真正面な誠実さ、良さはやっていて日々感じるところなんですよね。

一方で、それの裏返しでもあるのですが、大事にしていることをどうやって大きくするか、インパクトを広げるかを考えると、視点をぐっと広げたり、仕組みとしてどう拡大するか、横にひろげていくか、とかそういう思考をさらに持っていかないといけないですね。

会社としても、世の中のニーズとしても、これから直面する課題なのかな、って思いますね。

酒井:そうですね。それを一緒にやりたいです!


ファーメンステーションは町の洋食屋さんのオムライス??

北畠:言うは易しなんですが、もともとある良さを、ひとつも失わずに拡大するチャレンジがあるな、と思いますね。

これって、町の洋食屋のマスターがつくるオムライスを、全国チェーン展開するような話だと思うんですよね。オムライスは無理かもしれないけど、ファーメンステーションの事業だったらできると思っていて、個人的にもやっていきたいと思っていますね。

(こういうのですかね。。。余談ですが、たまごは「まっちゃん卵」で!私たちの発酵粕を食べている元気な平飼いのにわとりさんの卵。絶品。)

酒井:すごい!そうです!
根本の哲学に共感いただいてるなあ、と改めて感じました。

北畠:同じクオリティーで、あたたかみのあるオムライスを、全国展開って、多分、不可能だと思われてるじゃないですか。

守りたい味があること、さらに一般的に不可能、無理だと思われていることの事業的チャレンジがある、この二面性がファーメンステーションの面白さですね。

酒井:わかりやすい例え!

北畠:まちのオムライスじゃなくてよくないですか?
とか、マッシュルームいらないじゃん、とか
ふわふわじゃなくて薄い卵でいいよね、とか
トマトソースじゃなくてケチャップで、とか言われたくないですよね。

(この後、かなり具体的にオムライスの話が続く、、、北畠さんはオムライスが好きに違いない 笑)

そういう発想じゃ無い観点で、オムライスを世界に広めたいですね。

酒井:うんうん。
まちの美味しいオムライスを、同じ展開でグローバル展開させたい人求む!
ということですね!

北畠:いや、違うと思いますけど。。。
かえってわかりにくくなっています 笑

酒井:そっか。
まあオムライスは事業ラインナップにはないけど、この両面でのチャレンジ、面白い!!
これをやっていきましょう!

うまくまとまったのか、そうじゃないのか、最後はオムライスの話になってますが笑
私たちの想い、伝わりましたでしょうか。。。

ファーメンステーションの経営メンバー、ロジカルな北畠さんと、エモーショナルな酒井と、アプローチや考え方は違いますが、同じ方向を見て、日々過ごしています。

そして、私たちに限らず、それぞれの得意分野が違う多様なメンバーと、日々チャレンジをしています。

未利用資源がもっと活用される世界を作りたい、Fermenting a Renewable Societyをパーパスに、事業性と社会性の両立を目指しているファーメンステーション。新たな仲間を増やしながら、毎日、毎時間、進化していて、これからも進化し続けます。

そんなファーメンステーションでは、さらに仲間を募集中です。
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