デザインは「つくる」ことだけではなく、「続ける」ことの中にもあります。
エスト・ルージュでは、複数のプロダクトを同時に支える中で、どうすればデザインが事業とともに続いていく構造をつくれるかを考えてきました。
その答えのひとつが、「共通機能ライブラリ」という仕組みです。
これは、複数のアプリやサービスで共通して使える設計・コンポーネントを整備する取り組み。
いわば、**デザインと技術の両方を横断する“見えない基盤”**のようなものです。
音楽フェスや文化系イベントの公式アプリをはじめ、これまでに50を超えるアプリを手がけてきましたが、そのすべての裏側でこの仕組みが静かに機能しています。
多くの人にとって、デザインは「表現」に見えるかもしれません。
けれど、私たちにとってデザインとは事業の構造を支える設計でもあります。
例えば、ひとつのアプリを1年だけ運用するのではなく、フェスやイベントが何年も続いていく中で、それに寄り添いながら、体験を安定して支え続けること。
“デザインを続けられる形にする”という視点が、このライブラリの根底にあります。
この考え方は、単なる効率化ではありません。「共通化しすぎない」ことも大切にしています。
プロジェクトによって、アートディレクションや体験の設計は異なります。その違いを尊重しながらも、“同じ土台の上で、自由に表現できる”状態を保つこと。
それが、エスト・ルージュらしい「デザインの続け方」だと感じています。
私たちは、華やかに見える部分だけでなく、その下に流れる構造や仕組みの美しさを大切にしています。
目に見えないところにこそ、デザインの価値がある。
その想いをかたちにするために、今日もチームで静かに手を動かしています。