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Shippioのプロダクトデザイナー評価指標 〜プロダクトデザイン文化の維持・強化に向けて〜

はじめに

Shippio Product Design Managerの西藤です。(Twitter: K_Nishito
Shippioのプロダクトデザイナー(PdD)も徐々に人数が増えてきて(2022年次点でPdM: 4名、PdD: 3名)、「プロダクト文化」の話がよく出るようになりました。
今回はそれらに関連する取組の1つである「Product Designer Grade definition / 評価尺度」を紹介してみます。

プロダクトデザインチームが目指すこと

Shippioが「理想の物流体験を社会に実装する」ことをミッションと掲げる中で、プロダクトデザインチームはそれらの「定義・具体化」を担います。
採用資料に記載されているように、Shippioのプロダクトデザイナーは、UIに閉じずWHATに責任を持ち、プロダクトデザインプロセス全体に染み出しています。

だからこそ下記ポイントは評価尺度を考える上でとても重視しました。

  • デザインの力を活かし・信じ、事業成長を牽引するデザイナーとなること
  • 「アウトプット」ではなく「顧客の課題解決」を重視すること
  • 枠組みを定めすぎることなく「圧倒的に事業成長を牽引する、けどいろんなタレントが揃う」土台となること

Shippio Product Designer 評価尺度の構成

評価尺度はTheme(テーマ)×Scope(スコープ)で定義しています。

Theme: 目指すべきデザイン組織を実現する上で重要と考える要素を定義
Scope: 各Themeの責任を、どんな広さ・時間軸で担うかを定義

PdD 評価尺度 - Theme

Themeは、Shippioにおけるデザインプロセス(いずれこちらもnoteにまとめます)に沿って定義をしています。

Theme1: Solution / UX Design

  • Solution Design: プロダクトの中長期ゴールと顧客からのインサイトを元にしたソリューション・シナリオの定義を行える
  • Scenario: ユーザアウトカム達成に向けたシナリオ・シナリオ上の要点を定義できる
  • Priorities: 上記における優先度の軸と、軸に沿った優先度付けを行える
  • Share: 上記思想・背景となる顧客情報・状況を関係者に理解してもらえる

Theme2: Delivery

  • Consistency: プロダクト全体を通じて一貫したUI・コミュニケーションデザインの実施・クオリティの担保を行える
  • Usability: ユーザビリティ・ユーザビリティトレードオフを考慮したデザイン・コミュニケーション設計を行える
  • IA: 利用シナリオ・エンジニアリングの両方を考慮した情報設計・構造化を行える
  • Implement: UserStory, Spec'ing & エンジニアとの連携・納得感醸成を行える

Theme3: UX Research / Hypothesis driven

  • Plan: Discovery, Design, Delivery, GTMの各フェーズにおける正しい問の設定・検証プラン策定・フィードバックループを回せる
  • Speed: 開発サイクルを見据えたスピードで検証を推進できる・予見性を高められる
  • So-What: 検証の結果を元に、正しく・素早くネクストアクションに繋げられる / 次のアクションを推進できる
  • Research: バイアスを掛けることなく、成果創出につながるインプットを顧客から収集することができる
  • Share: 検証結果をチームに共有し、顧客目線で・納得感を持ってネクストアクションに移れる

Theme4: Org

  • メンバーの戦闘力の最大化
  • メンバーの成長
  • チーム組成(採用)
  • カルチャー醸成: 会社・チームにとって必要な文化を創り出して浸透させる

PdD 評価尺度 - Scope

次は「Scope」について紹介します。 先に述べたように、Scopeでは、各Themeに対してどの広さ・時間軸で責任を持つかを示したものです
※ 一部詳細を省いています。

現状ではGradeを6段階に分けて、各Themeで担うべき責任や、時間軸を定義しています。
例えばレベル3にいる人は、プロダクトInitiative(期間目安: 3ヶ月)に対して責任を持ち、一部レビューをはさみながら独力で推進できることが期待されます。

今後の運用

上記は1on1や評価面談の中で上記を見返しながら活用しつつ、採用基準にもなっています。 自身の成長という観点でも次のステップの共通認識となるため、今後人数が増えた際でも育成の指針となることも目指します。
まだまだ運用し始めではありますが、より良いプロダクト文化を作れるよう引き続き精進していきます。

最後に

人が増えるたび、組織が強くなっていくことを感じます。
まだまだプロダクトデザイナーも(もちろんほか職種も)募集しているので、ご興味ある方ぜひお声がけ下さい。

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