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【ホテル×撮影スタジオ】コロナ禍で生まれた撮影スペースレンタルサービス「UBIQS LOCATION」のこれまでと、これから

都内を中心にホテルの企画設計・運営・清掃業を行っている株式会社UBIQS(ユービックス)が2020年春より取り組んできたホテルのレンタルスペースサービス「UBIQS LOCATION」。担当の山田大貴が当サービスで目指したのは、「所有スペースの空き時間の有効活用」と「コロナ禍における企業のリスクヘッジ」でした。

UBIQS LOCATIONのこれまで

ーーーーーサービス立ち上げのきっかけを教えてください。

山田:サービス立ち上げのきっかけは、コロナ禍による宿泊需要の低迷に対する打開策としてでした。新型コロナの大流行・緊急事態宣言の発令に伴い、それまであったインバウンド需要や東京2020オリンピック・パラリンピックに合わせた宿泊予約は全てゼロになり、その後も売上が低迷しました。その様な中、元々映像制作関係各社から弊社事務所のオープンスペースを、撮影場所として利用したいという問合せを受けることがあり、「ホテルのスペースも撮影場所として貸出できるのでは?」とそこからヒントを得て「UBIQS LOCATION」を立ち上げました。


ーーーーーUBIQS LOCATIONのサービス内容を具体的に教えてください。

山田:オフィスやレストランをシェアオフィス・パーティー利用目的で時間単位でレンタル出来るスペース貸サービスは既に多くございますが、UBIQS LOCATIONは撮影スペースに特化したレンタルスペースサービスです。自社でロケーション紹介webサイトを作成し、スタジオの掲載・PRを実施。スタジオ利用に関する問合せや現地の下見(ロケハン)案内、予約管理、ご利用後の清掃も全て自社で手掛けております。

UBIQS LOCATION webサイト

https://www.ubiqslocation.com/


ーーーーーなぜ撮影スタジオに特化したのでしょうか?

山田:コロナ禍において、在宅勤務や休日のおうち時間が増加したことにより、人々がデジタルデバイスを利用する時間は増えました。とある調査によると在宅勤務をしている人の内6割以上が、デジタル機器接触時間が伸びているといいます。その時間が伸びた理由としては「スマホ利用」「PC利用」「動画配信サービス利用」の時間増加によるものです(引用元:ロート製薬様)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000044879.html?_ga=2.265282063.1446026120.1636622730-2117998521.1621997029

個人法人問わず、今は対面ではなくデジタルデバイスを駆使してコミュニケーションを取る機会が増加しました。UBIQS LOCATIONは、その様な映像制作業界の方々への撮影場所提供のサポートを目指しております。

ーーーーーサービスを立ち上げるにあたり、苦労した点があれば教えてください。

山田:私自身、映像制作の経験もなく、メディア業界に知人がいる訳でもありません。サービス立ち上げ当初は苦戦を強いられました。「撮影設備がホテルにあるわけでも無いのに、ニーズがあるのか」という声が社内に出た事もありました。スタジオの下見に同行し、その後ご予約を頂けましたが、コロナ感染者数の増加によって予約が白紙になることもございました。

その中で当サービスを展開するにあたり心掛けていた事として「安心してサービスをご利用頂きたい」という思いがありました。実際の事例としてロケーション探しに苦労されている映像制作会社のアシスタントディレクター様からご利用の問合せを頂いたにも関わらず、既に予約が入っており、ご案内が出来ない状況が発生するケースがございました。その際には撮影イメージや条件を伺い、複数のスタジオをご紹介することで、当初希望されていたスタジオ以上にイメージにマッチしたロケーションで撮影が出来たと満足いただけた事もございました。

ーーーーーサービスのローンチ以降、実績としては如何でしょうか?

山田:実績としては売上やご利用件数共に、毎月増加しております。現在ではリピーターのお客様もおり、民放キー局の朝の情報番組のロケ地としてや、某有名芸能人のYOUTUBEチャンネル動画の撮影としてご利用頂いた実績もございます。収益としても、宿泊のみでスペース提供をしていたコロナ禍以前よりも増収出来ているホテルも多くございます。

もともとUBIQSでは集合住宅や戸建て住宅を旅館業の許可を取得し、それら建物をホテルとして運営しておりました。全ての客室にキッチンや浴室等があり、一般的なホテルに比べると生活感のあるスペースを演出でき、生活感ある撮影シーンに最適だという声を頂いた事もございます。

ーーーーー9月にはサイトの大幅リニューアルを実施したとお聞きしました

山田:はい。UBIQS Locationは2020年4月よりサービスを始めて1年間で約800件のお問合せを頂きました。問合せ対応をしていると、



UBIQS LOCATIONのこれから

ーーーーー今後のUBIQS LOCATIONの展望をお聞かせください。

山田:元々UBIQS LOCATIONはUBIQSが運営しているホテルのみでのサービスを展開してきました。ですが現在は撮影スタジオ運用ノウハウをホテルスペース以外にも活用し、飲食店やオフィス、住居オーナー様とタッグを組み、サービスを展開しております。

現在ではUBIQSが運営しているホテル以外で、邸宅やレストラン・カフェなど、都内を中心に58の物件で撮影スタジオ運用のお手伝いさせて頂いており、既存物件オーナー様からのご紹介で、スタジオ運用を検討されているお客様をご紹介頂くケースもございます。今後は、当サービスに関わるスタッフ人員を増加し、サービス体制の基盤強化、そして今以上に自社ホテル以外の飲食店様や邸宅のスペース運用のサポートに注力する方針です。より質の高いカスタマーサポート・カスタマーサクセスの実現を図ります。オーナー様には既存事業以外の、所有スペースを利用した新たな収益の柱として、スタジオご利用者様にはより良いロケーション紹介のサポートとして、双方の間に立ち、サービス展開をしております。



コロナ禍で人々のワークスタイルが激変した中、法人・個人の所有不動産の存在意義(価値)に変化が生まれてきていると思います。店舗では営業時間の規制、事務所ではテレワーク推進等によって、従来より利用されいないスペース・時間が増えたのではないでしょうか。その様な空き時間・空きスペースの有効活用として、撮影スペース貸運用は効果的です。6畳一間スペースでも、何も置いていない倉庫でも、撮影スペースに出来る可能性がございます。従来の目的以外でのスペース運用をすることで、新たな収益の柱を作ることが可能です。

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