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社員インタビューマラソン vol.2 〜 西山 勇世 〜

こんにちは!みらくいたんです。

クックパッド社員インタビューマラソンの第二弾は、海外事業部の西山さんです。彼は2014年にクックパッドに入社し、海外事業部でiOSアプリ開発にたずさわっています。クックパッドの海外事業部になくてはならない存在の一人です。

では、さっそくいってみましょう!



みらくいたん:西山さん、こんにちは!今日は海外事業部での働き方についてインタビューさせてください。

西山さん:あ、みらくいたん!もちろんです〜。

思いきって飛び込んでみた海外事業部

みらくいたん:海外事業部でどういうお仕事をされていますか?

西山さん:エンジニアとしてiOSアプリの実装を担当しています。新機能の追加や既存機能の改善はもちろん、必要であればユーザーインタビューやAPIの修正など、iOSアプリに関することすべてに携わっています。恵比寿のオフィスからリモートで海外メンバーと仕事をしています。

みらくいたん:どういう経緯で海外事業部に入られたんですか?

西山さん:入社直後は国内向けのiOSアプリを担当していましたが、2ヶ月後に海外事業部に異動することになりました。積極的な海外展開を行っていることもクックパッドに転職した理由の1つだったので、大変嬉しく思いました。

みらくいたん:海外での就業経験はありましたか?

西山さん:まったくありませんでした。とはいえ、入社前から英語が公用語の環境で働くことを目標としていたので、業務時間外に英語の勉強をしていました。文法書を読み直したり、アプリで英単語を学習したりもしましたが、オンラインの英会話が1番効果的だったと思います。

異動当初は少し難を感じることもありましたが、今では業務に差し支えなくコミュニケーションがとれています。一方で、ネイティブスピーカーの同僚と抽象的なディスカッションをするにはあまりに不十分で、語学は一生学び続けるものだ、ということを痛感しています。



みらくいたん:海外事業部の開発体制について教えてください。

西山さん:開発は海外在住のメンバーと一緒に行っています。プロダクトオーナー制という体制をとっており、検索やレシピ投稿といった、アプリケーションの主要な機能ごとに意思決定できる責任者がいます。それぞれのメンバーは各国に散らばっていて、リモートでコミュニケーションをとりながら開発を進めています。様々な国のメンバーがいることで、特定の国でのみ違和感を感じるような挙動や、特定の言語のみで発生するレイアウト崩れなどを検出することができます。

リモートが一般的となっている一方で、人の物理的な移動も頻繁に発生します。一度は現地におもむき、海外のメンバーと実際に会ってコミュニケーションをとることで、以降のコミュニケーションが円滑になります。また、現地で実際のユーザーが直面している問題を認識することは重要です。たとえば、2G環境が主流であったり、スーパーでは電波が入らないような環境を日本から想定するのは困難です。

厳しい環境だからこそ得られたもの

みらくいたん:苦労したことはありますか?

西山さん:Objective-CからSwiftへの移行です。元々はObjective-Cのプロジェクトだったのですが、ちょうどSwiftがリリースされたタイミングだったのと、柔軟な仕様変更に耐えうる設計ではなかったので、すべてを1人でSwiftに書き換えました。技術的負債は単に解消すれば良いというものではないのですが、アプリケーションの規模がまだそれほど大きくなかったので、段階的にやるよりもコストが低いと考え、決断しました。

一旦、新規開発を止めて書き換えをするという判断をしたので、大きなプレッシャーを感じました。大きなバグを混入してしまったり、予想外の時間がかかってしまったりすれば、ビジネス面にもネガティブなインパクトがあります。同時に、その重要な意思決定ができるということにやり甲斐を感じました。書き換えは無事に成功し、あの段階で決断して良かった、と胸をはれる結果となりました。

また、世界中のユーザーが使えるようなアプリにすることにも大変苦労しました。海外版アプリは7つの言語に対応しており、言語はアプリ上で切り替えられるようになっています。そのため、1つのアプリの中で、様々な言語やロケールに対応する必要がありますし、アラビア語などの言語は文字の方向が右から左なのでレイアウトの左右も反転させる必要があります。



(左:英語、中:インドネシア語、右:アラビア語)

海外版アプリの規模はまだ国内版に比べて小さく、ステークホルダーも少ないので、実験段階ととらえ価値検証を繰り返し最適解を探しています。そのため、スピードと品質のバランスをとることも求められます。責任を感じる一方で、しがらみがなく新しいものを試せることに面白みも感じています。

みらくいたん:やっていてよかったと思うことはありますか?

西山さん:たくさんありますよ。いままでお話したように、プロジェクトの重要な意思決定を自分でできること、次々と新しい技術にチャレンジできることなどがあります。しかし、一番は世界中のユーザーからフィードバックを受けられることです。

新しい機能を追加したときに、「こんな機能をまっていた!」「クックパッドのおかげで料理が楽しくなった!」というフィードバックをもらえると、このサービスを開発していることに誇りを感じます。

クックパッドにたずさわっていると、誰かを幸せにしていると確信できます。だから迷いなく開発に打ちこむことができます。

みらくいたん:今後の目標をおしえてください。

西山さん:まずは、プロダクトを磨き上げ、検索、投稿、つくれぽなどの基本的な機能のユーザビリティを高めて、ユーザーの生活に寄り添って常に必要とされるアプリケーションを目指したいです。品質や自動化の面では国内版アプリから学ぶことも多いので、そのあたりもどんどんとキャッチアップして取り入れていきたいですね。



みらくいたん:その目標が叶うことを祈っています。インタビューにご協力いただきありがとうございます!

西山さん:こちらこそ、ありがとうございます。そういえば、このプロジェクトでの経験を活かして、『Swift実践入門』というタイトルの本を執筆しました。技術評論社のWEB+DB PRESS plusシリーズからこの冬に出版されます。楽しみにしていてください!それではまた〜

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※ 海外版アプリの状況については2016年9月時点のものです。

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