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Sansanの開発をリードしてきたエンジニアがCTO就任~新しい“世の中の当たり前”を創るエンジニアチームへ~

こんにちは、クリエイティブサーベイ採用コンテンツチームです。クリエイティブサーベイの事業・仕事・ヒトについて、裏話も含めながら発信していきます。

Sansan株式会社の名刺アプリ『Eight』の開発責任者として、画期的な機能を開発してきた鈴木 康寛さんがCTOに就任しました。クリエイティブサーベイにジョインした理由や実現したいこと、目指すエンジニアチームの姿などをたっぷり語っていただきました。

<CTO 鈴木 康寛 プロフィール>2013年にSansan株式会社に入社。Eight事業部にて主にRuby on Railsを用いたWebアプリケーション開発に従事する。データ規模が拡大する中でパフォーマンスを維持するための基盤構築およびKPIの仕組み化を開発。Eightの基本的な機能である“つながり”処理の改善、ビジネスネットワークの第一歩となるフィード機能のプロトタイプ開発・構築、ニュース配信機能やリコメンド機能改良などの開発を先導し、自らも実装に参画した。Eightの開発責任者、新規プロダクトのエンジニアリングマネージャーを経て、2022年クリエイティブサーベイ株式会社のCTOに就任。

目次

  1. これまでの経歴について
  2. クリエイティブサーベイにジョインした理由
  3. クリエイティブサーベイで実現したいこと

これまでの経歴について

短期的な視点と中長期的な視点を両立するための解を導き出す

――まずは、これまでやってきた仕事内容について教えてください。

2013年にSansan株式会社に入社し、名刺アプリ『Eight』のエンジニアとして参画しました。Eightが市場にリリースされてから1年後くらいのタイミングで、データ規模が膨大になっている中ですぐに着手しなければならなかったのは、パフォーマンスの維持・向上のための基盤構築とKPIをデイリーでモニタリングするための仕組み化でした。

この二つの課題を解決するにはそれまでのDB基盤を刷新する必要があり、Amazon Redshiftを採用してデータ分析専用の環境を切り出し、サービスがスケールする中でもユーザーが安定的に利用できる基盤を構築しました。

その後、Eightの主要な機能である“つながり”やフィード機能、リコメンド機能、ニュース配信機能などの開発・改良を行い、続いて法人向けサービス『Eight Team』を開発しました。Eight Teamでは、その当時米国の企業がβ版をリリースしたばかりの決済システムを採用して、バックオフィス業務の効率化と低価格帯でも提供し続けられる仕組みを実現しています。

――とくに印象に残っている仕事と、その理由を教えてください。

一つ挙げるとすると、Eightのリコメンド機能の開発ですね。リコメンド機能とは、たとえばユーザーがリアクションしている投稿記事などから分析・スコアリングして、こんな人とつながるとキャリアやビジネスが広がるといったことを提示する機能です。

リコメンドの開発では大規模なデータを高速処理してできるかぎりリアルタイムで返さなくてはならないという課題があり、これを実現する上で、当時リリースされたばかりのAWSのサーバーレスの仕組みを活用しました。

印象に残っている理由は、技術的に非常に難易度が高いことに挑戦して壁を乗り越えるという達成感を味わったからです。Eightには、名刺だけでも数億枚規模のデータがあります。この名刺データと“つながり”を高速に演算して最適なリコメンドリストを返すというのは技術的なハードルがとても高く、かつ大規模な改修となるので、プロダクトへの影響を最小限に抑えつつ実現しなければならないという点もクリアしなくてはいけませんでした。

このリコメンデーションエンジンの開発はAWSからも評価され、「AWS Dev Day Tokyo 2017」のカンファレンスで発表の機会をいただきました。

また、このときはプロジェクトリーダーを務めていたのですが、自分自身のリーダーシップの発揮の仕方もこの経験で構築されたと思っています。クリアしなければならないビジネス課題に対し、チーム総動員で知見を出し合って新しい仕組みを生み出すことができました。いろいろなことがミックスされた経験として印象深いですね。

――鈴木さんがエンジニアとして大切にしているのは、どんなことですか?

最終的にはお客様やエンドユーザーに新しい価値を届けるために、私たちエンジニアはモノを作っています。とはいえリソースは限られているので、「最速で届けるためにはどうすればいいか」ということをいつも考えています。

いろいろな面で極力無駄を省くこともそうですし、先鋭的な技術・サービスなどにもアンテナを張って、それらをうまく取り入れながらエンジニアとしてのプレゼンスを発揮できるよう取り組んでいます。

また、プロジェクトマネジメントに携わるようになってからは、短期的に無駄を排除することと、中長期的に無駄を排除することのバランスを考えるようになりました。

開発現場では「技術的負債」という言葉がたびたび使われますが、短期的な視点で最適解を追求していくと、中長期で見たときに大きな無駄になっていることがあります。逆に中長期的な視点だけで判断していると、今必要な解決策をとれないというリスクが生じることになるわけです。

短期の視点と中長期の視点を両立するための解を導き出すことが、今もっとも強く意識していることですね。

クリエイティブサーベイにジョインした理由

企業のビジネスを進化させることができる、大きな可能性を秘めたプロダクト

――クリエイティブサーベイへのジョインを決めた理由を教えてください。

きっかけは「Sansanが出資しているクリエイティブサーベイでCTOのポジションをやってみないか」と打診されたことですが、ジョインすると決めたのはクリエイティブサーベイ代表取締役の田口さんと話して共感したことが大きいです。

私がSansanに入社した理由は、世の中の当たり前を新たに創るという点に魅力を感じたからですが、田口さんから事業やプロダクトの話を聞いて、目指す方向がSansanと共通していると思いました。アンケートシステムは企業のプロダクトと顧客とをつなぐコミュニケーションプラットフォームになり得る可能性を秘めていて、ビジネスを進化させることができるツールです。その将来性や世界観にとても魅力を感じました。

また、田口さんはデザイナー出身ということもあり、クリエイターの視点を持ち合わせています。モノを創って提供するというときに、常にその先に存在するお客様やユーザーを起点にしていて、真摯に向き合いながらクリエイティブサーベイを拡大されてきました。そういう意味では、私自身のエンジニアとしての価値観と合っていると感じたことが大きな理由です。

くわえて、これまでSansanで培った技術や経験を活かせるフィールドでもあり、経験値を総動員しながら新しい領域でキャリアを築くというのは、自分にとってすごくいいチャレンジになると思い、ジョインすることしました。

――クリエイティブサーベイのどのような点に魅力や面白さを感じていますか?

クリエイティブサーベイは、今ちょうどプロダクト的にも組織的にも大きくスケールさせるフェーズにあり、その点でも面白さを感じています。

プロダクトをスケールさせるための短期・中長期での優先順位の判断や、エンジニアチームの拡大にあたって整備しなければならないことなど課題は山積していますが、使命感をもってチャレンジできることは私にとってとても魅力的です。

――クリエイティブサーベイにジョインして、組織や人に対してどのような印象を持っていますか?

Sansanは現在1,000人を超える従業員規模になっているので、総合力でビジネスを展開できるようになっています。対してクリエイティブサーベイは従業員数がまだ多くない分、一人ひとりがビジネスに与える影響が大きい。その中で自分がやるべきことを自発的に考えて、真摯に行動しているプロフェッショナルなメンバーが揃っています。シンプルに表現すると、「人間性がすごく良い人たち」という印象です(笑)。

クリエイティブサーベイで実現したいこと

継続的に高いパフォーマンスを発揮できるエンジニアチームになるために

――クリエイティブサーベイでは、どんなことに取り組む予定ですか?

まずは新しい価値を提供できるようにするための土台を構築するところからのスタートです。“整地”という表現をしていますが、この整地作業を進めながら、一方でお客様にいち早く届けてあげたい機能の開発・改良も同時に行っていく計画を立てています。

先ほど話した短期と中長期の視点でバランスを取りながら両立できるようにロードマップを作っていて、整地作業がある程度できたら大規模な開発に取り掛かるという順番で考えています。

検討段階ではありますが、たとえばアンケート結果を簡単に分析できる仕組みを開発して、お客様に高度な分析ノウハウがなくてもプロダクトを改善するための気づきを得られるような機能開発ができたらいいなと。また、企業では様々なシステムやサービスを使って仕事を進めているケースが多いので、外部システムと容易に連携できるAPI開発なども視野に入れています。

――鈴木さんがクリエイティブサーベイで実現したいことは何ですか?

現在もアンケートは当たり前に活用されているものの、「アンケートに答えてください」といわれると億劫になる人が多いのが現状で、回答率を上げるには、例えば商品券やサービス券などの回答を促す目的のインセンティブを用意しなければなりません。
これがアンケートに答えると「自分の声が反映され、サービスや商品がより良くなる」というインセンティブに代わり、アンケートに答えるのが当たり前の世の中にしたいというのを最終的なゴールにしています。アンケートを実施する側も回答する側も、良いことがある世界です。壮大なテーマですが、実現に向けて着実に進めていきます。

――鈴木さんが目指したいエンジニアチームの姿を教えてください。

エンジニアチームとして、継続的に高いパフォーマンスを発揮できる状態を作りたいです。エンジニア一人ひとりが抱える課題に合わせた最適な解決方法をシステマチックに整えて、全員が最高のパフォーマンスをとれるようにすることが大事だと思っています。そのためには体制や仕組み、環境、プロセス、ツールなど、様々な観点から整備していきたいと考えています。

たとえばコミュニケーションでは、ゼロからイチを生み出すために必要なブレスト的なコミュニケーション、やるべきことが決まってからちゃんとワークさせるためのコミュニケーション、営業など他部署との連携に必要なコミュニケーションなど、それぞれに最適な方法が変わってきます。そうしたことを一つひとつ仕組み化して、エンジニア全員が気持ちよく働けるようにしたいです。

私自身は、壁を突破できたときにすごくテンションが上がります。技術的な課題を突破できたときもそうですし、チームメンバーが昨日までできなかったことができるようになったのを見たときも嬉しくなります。そういう意味では、チャレンジして壁を突破できるチームというのが一つのテーマになっています。

――最後に、クリエイティブサーベイへの入社を検討しているエンジニアの方に向けて、メッセージをお願いします。

クリエイティブサーベイは、新しい“世の中の当たり前”を創るという考えのもと、アンケートシステムをコミュニケーションプラットフォームに進化させるという挑戦をしていくフェーズにあります。この挑戦に共感できるエンジニアの方はぜひ入社してほしいです。

また、技術的な面でもかなりチャレンジングな取り組みになるので、自ら考え手を動かして、新たな価値を届けたいという方には魅力的な環境だと思います。熱意あるエンジニアの方をお待ちしています!

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