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「知っている」からこそ見えないこと:クラウドクレジット 仕事術ブログ

皆様は、普段仕事をする上で心がけていることはありますか?



さて、突然ですが下の図を見てみてください。水平線の長さはAとBどちらが長いでしょう?


これは錯覚に関する有名な問題ですね。


AもBも水平線部分の長さは同じなのに、両端についている矢羽が錯覚を引き起こし、Aの方が長く見えてしまう。


よく知られている問題かと思います。










ですよね?







ぶっぶーーー、残念でした。もう一度上の図をよく見てみてください。答えは「Aの方が長い」です。すみません意地悪で。。。


ただ、この問いかけには、仕事をする上で大事な視点が含まれていると思うのです。




「知っている」からこそ見えないことがある。


この記事を今読んでいるあなたは、Wantedlyにアカウントを持ち、ベンチャーやスタートアップへの転職に少なからず関心があり、また、そのような業界の情報収集を行っている方ではないでしょうか?その意味で、勉強熱心であり、様々な情報にアンテナを張り、自己啓発意欲の高い方である可能性が高いと思います。


今までも読書等を通じて様々なことに知見を深めてきたあなたは、おそらく上の問題を知っていたことと思います。なので、問題を見てすぐに、「これは錯覚に関するひっかけ問題だ」と思い、答えを出したのかもしれません。




しかし、上の例の様に、知っているからこそ見えなくなるものがあるかもしれません。知っていることで先入観が生まれてしまうからです。



一旦自分の知っていることは脇に置いてみる。


筆者は現在、システム担当の仕事をしていますので、社内のシステムの事をそれなりに「知って」います。それが有利に働く場合もありますが、上の例の様に、「知っている」ことが不利に働く場合もあるのかもしれません。


事業の運営は、課題を解決してゆくことの連続ですが、解決方法は常に一つではありません。様々な解決方法があり、解決にかかるコストや解決された後の影響等を考慮して、種々ある解決策の中からベストなものを選ぶことが望まれます。


課題を解決する有効な方法の一つとしてテクノロジーの活用があげられます。エクセルで手作業で行っていた作業をマクロを書いて効率化したり、テンプレートの決まっている契約書を自動で作成するシステムを作ったり、というのが、テクノロジーを用いた課題の解決(この場合は「効率化」という課題解決)の一例でしょう。


しかし、テクノロジーを用いるだけが課題の解決方法ではありません。心がけ一つで解決できる課題もあるでしょう。テクノロジーに精通していることで、そのような簡単な解決策が見えなくなってしまう可能性もあります。


問題を知っていたからこそ正しい答えが見えなかった上の例の様に。。。





システム担当者として、システムやテクノロジーについて知っていることは当然大事です。 「知っていることで見えなくなるものがあるかもしれない」、ということは、「知らなくていい」、ということではないでしょう。日々新しいことを学ぶことが大事であることは言うまでもありません。




しかし、ある課題を見つけた場合、自分の知っていることを一旦脇に置いてその課題に向き合ってみることで、より良い答えが見えてくることもあるのかもしれません。


そんなことを考えながら、今日も仕事をしているシステム担当でした。




参考文献:

 高橋 昌一郎(2008)『理性の限界: 不可能性・不確定性・不完全性』講談社現代新書

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