前回の投稿で発表されたクラウドワークス広報・稲増祐希さんの卒業。自身による退職予告エントリーは前代未聞で、社内外から多くの反響をいただきました。特に社内からは、それはもう多くの惜しむ声が上がりました。
私たち広報としても、気持ちは同じです。稲増さんという中心メンバーがいなくなってしまうのは正直、痛い。でも転職によって自分の望む生き方を手に入れていくことは、ベンチャーで働く私たちにとって普通のことです。幸いなことに、辞める理由は、ケンカ別れではなく夢の違い。だったら、仕方がないじゃないですか。私たちは、このことを前向きに受け止めて進んでいきたいと思います。それが卒業する彼女へのエールにもなるはずですから。
稲増さんの退職を知った日から2ヶ月のあいだ、私たちは、これからの広報チームはどうなるべきなのか、何度も何度も議論を重ねてきました(なんと、稲増さんと一緒に!)。これまでやってきたこと、やりきれなかったこと、手ごたえを感じたこと、本当はこうすべきだったこと、広報が全社の中で果たすべき役割や期待、チーム内のコミュニケーションやメンバー個人の成長について。
稲増さんが抜けた後の穴を埋めるには・・・と現状の維持や改善にとどまった視点ではなく、全社にとって本当に必要なことは何で、ゼロベースで考えればどんな体制がベストなのか。
全員で前向きに議論した結果、私たちが出した結論は、
メディアとのコミュニケーションを中心に考える狭義の「広報」から、クラウドワークスの「ブランディング・PR」全体を担うチームになるということでした。
■新たなステージで求められる新たな広報に
創業以来、クラウドワークスはかなり広報を頑張ってきました。クラウドソーシングやクラウドワーカーという言葉が、日本ではまだ耳慣れなかった時期から、時間と場所にとらわれない新しい働き方の概念や、個人が活躍する未来について各方面で訴え、それがテレビ、新聞をはじめとした大手メディアで紹介されました。
クラウドソーシングが新しい働き方の一つとして一定の認知をされるようになり、クラウドワークスの登録ユーザーが100万人を超えるまでに成長、会社が創業3年で東証マザーズに上場できるまでになった背景には広報の貢献が大きかったことは間違いありません。
しかし、クラウドソーシングが社会で認知されるようになると同時に、サービスそのものの不完全さや予期しない使われ方、未整備なルールなど、数々の課題が指摘されるようになりました。一部で発生した問題をもってシステム全体を否定する論調もあります。
しかし、それでもなお、新しい働き方に対する社会の期待は大きいとも感じます。
だからこそ、そこにどう向き合っていくか、どう乗り越えて、自分たちのサービス・事業を進化させていくかが問われていると思うのです。
クラウドワークスのブランディング・PRチームは、新しい働き方の夢のような面だけを伝えるのではなく、ユーザーや社会と対話することで、その期待と現実・課題に向き合っていく。その上で、より良い未来をつくろうとする全社の想いとアクションを伝えていきたいと考えています。
そうすることで、私たちを信じ、応援してくださるファンを増やす、働き方革命の同志を増やすという使命をもっているのです。
■クラウドワークスを社員が誇り、社会に信頼される存在に
ブランディング・PRチームでは、広報だけではなく、渉外、IR、デザインが融合した活動を行っていきます。
企業を一つの人格と捉えれば、広報、渉外、IRが一貫した姿勢で社会と向き合うことが、クラウドワークスを信頼される存在にしていくことにつながります。さらに、これまで別に存在したデザイン機能と統合することで、メッセージをより研ぎ澄まし、伝わる言葉とデザインにより、クラウドワークスの人格を明確にしていきます。
ブランド論の世界的権威であるデビッド・アーカー教授は、強いコーポレートブランドでは、社員が企業の価値観に強く共鳴し、それを企業活動において実践することで、その価値観が顧客に波及すると語っています。また、東京大学の片平教授は、「ブランドとは誇り」と言い切っていらっしゃいます。
社員自身が誇りを持てるメッセージを、誇りをもって社会に伝える。
そういうチームになりたいと考えています。
さあ、わくわくしてきましたよ!!
この新しいチームで活躍する新たなメンバーを募集します。次回は、じゃあどんな人に仲間になってほしいかという話をしたいと思います!