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税理士で投資家でもある自分だからこそ、最前線で仮想通貨の収支計算プロダクトを企画できた。代表が語るクリプトリンク創業ストーリー。

私たちクリプトリンクは、「仮想通貨をもっと便利に使える環境を整えること」をミッションに、仮想通貨の収支計算と一括管理ができるシステムの開発事業を行っています。

仮想通貨業界としてもまだまだ未開拓な領域が多いのが現状です。そこをエンジニアとしてはもちろん、税理士・投資家としての知見をフル活用して「仮想通貨を社会的な仕組みとして機能させるためのソリューション提供」を行っています。

今回はクリプトリンクのダウンダーであり税理士でもある八木橋にインタビューをしました。

自身も収支計算をするユーザーであり、税理士という資格を持っているからこそ語れるクリプトリンクの魅力とその背景をお伝えしていきます!

八木橋 泰仁 ファウンダー/顧問税理士 

クリプトリンク社以外にも税理士法人や保険代理店等複数社経営している「税務・会計のプロ」。メディアでの仮想通貨に関する発信実績も多く、日本でもトップクラスで仮想通貨に詳しい人間。

税理士かつ投資家である自分だからこそ「作らなければいけない」と感じたプロダクトだった。

ーよろしくお願いいたします。最初の質問ですが、なぜクリプトリンクを創業されたのでしょうか。

もともと仮想通貨の投資を自分でもやっていて、それを始めたのが2016年の12月。2017年になって利益も出てきて、自分の個人の確定申告をいざしようとしたら超面倒くさいことに気がついたんです。エクセルで計算するのがこんなにも手間なのかと...。

これ、税理士としても複雑すぎて検証したくない。できれば仮想通貨の申告は受けたくない…となりそう。それって投資家にとっても税理士にとっても不幸なことなので、「面倒なものはシステムにしてしまおう!」と思い、企画書作って20社以上の開発会社に「こういうソフト作ってくれてない?」と頼んでいったのですが、結論として全部断られました(笑)

みんな「それ、エクセルの計算で終わるでしょ」と言うんですよね。実際にはエクセルで計算することも面倒でまず難しいというのに、当時は仮想通貨なんて言葉もニッチなワードだったので、誰も話を聞いてくれませんでした。

そんな中で、2017年10月に横山(現・取締役)と出会い、彼が「作ってもいいですよ」と言ってくれたのが始まりでした。

仮想通貨の盛り上がり始めた頃で、全国の投資家や会計事務所からも同じような計算に関する問い合わせが来ていて、想像よりも大変な問題になっていたんです。

思い切って「継続してサービスを提供できるような体制にしよう!」と思い、起業して会社にするという選択をとりました。


ー潜在的なニーズが全国的なニーズに変化していった結果としてできた会社というのはなかなかユニークですね!会社の中の立ち位置として、八木橋さんはどのような立場なのでしょうか?

私は税理士という立場と投資家の立場から「こういうものが欲しい」と絵に描いて、横山・酒井に伝えて作ってもらうというヘビーユーザーのような立場な人ですね(笑)

そうした企画業務の他に、仮想通貨の税務会計に関しての知識を多くの人に伝えるという立ち位置でもあります。

仮想通貨の税務会計に関しては当時まだルールが固まっていない状況だったので、法律の解釈に関して国や私の解釈をメディアで発信するという役割も担っています。現在は国税庁から一定の見解が示されてはいますが、次々と出てくる取引態様に対してスムーズに示されているとは言えません。

また、自分はおそらく日本で一番仮想通貨の税務会計の研修を行っている税理士でもあり、既に1万人以上の税理士・会計士に対して研修を行ってきた実績があります。

そういった経験からも税理士が求める知識や機能を知っているので、それも含めてプロダクトに落とし込めるよう意見しています。


ー実際に様々なユーザーの立場としてプロダクトを企画できるというのはかなり珍しいですよね。

だからこそ、課題意識がはっきり分かっていましたね。税理士にとっても仮想通貨の知識は必須なんです。

納税申告したい投資家がいるのに収支計算できない税理士が存在してしまうと、”税理士”として機能しなくなってしまうわけですよね。これは税理士のプロとして論外なことで、そもそもの職業の存在意義が分からなくなってしまう話だなと。

そういった税理士という仕事の矜持の観点においても、こうした立ち位置から仮想通貨周りのインフラを整えていくことは重要だと考えています。

「お金に困らないこと」は小さな頃から大切だった。

ー起業前までは、もともとはどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

実は学生時代は公認会計士を目指していましたが失敗して、新卒で大手金融機関会社に入社しました。10年ほど総合職として経理や予算組み、営業支援などをやりながら、税理士の資格も並行して取得し独立開業をすぐしたという少し変わったキャリアをしています。

独立してからは保険代理店の仕事もしていたので、なおのことよくわからないくらい手広く色々とやっておりました(笑)


ー非常に面白いキャリアですね!もともと公認会計士になりたかったのはなぜでしょうか?

手に職をつけたかったんです。食うに困らないでしょ?(笑)今はそうでもないけど。

原体験としては、親が印刷業をやっていて、税理士のお世話になっていた姿を見ていたのが1つ。もう1つは、親友の親が税理士で、自社ビルの他に軽井沢に別荘を持っていたりとやたら裕福だったこと。うちは貧乏でしたからねぇ。

自分の職を考える時期にあたって親からも「手に職をつけたら?」というアドバイスをもらった時に、自分でもそれが自然と腑に落ちていましたね。自立しなければならないし、お金には困らないようになろうと。


ーそういった過去があったんですね。税理士だと1人でやられる方も多い中で、組織として大きくやれてきたのはなぜでしょうか?

もともと1人でやるつもりはこれっぽっちもなかったんです。1人もしくは少人数でできることの限界は自覚していたので。

また、僕自身も専門的なところだけでやることに当時から興味がなかったのもあり、ある程度の人数がいて多くの事案に対応できる組織をつくろうと動いてきました。特に税理士法人とコンサルティング法人は数十名の規模になってきました。

とはいえ、実はまだ起業当時のイメージよりも組織が小さくてやりたいことが出来ていないので、これからもっと頑張らないといけませんね。

僕らはただのベンチャーではない。”ど”がつくベンチャーだ。

ー改めて現時点でのクリプトリンクの今のフェーズの魅力を教えて下さい。

業界自体が本当に何もできていないアーリーステージなので、その面白さですよね。

様々な種類の仮想通貨が出てきたものの、まだ社会インフラとして確立できていないので、それらをいかに使えるようにしていくかという前段階なのが現状のフェーズです。なので、まだ何もできていないのに等しい。

それに伴い、まだ出来上がりきっていない税務や会計周りを整えているのが面白く、やりがいを感じるところです。


ーなるほど。まだ出来上がっていないとのことですが、2〜3年後のフェーズにおいてクリプトリンクはどんな会社になっていると思いますか?

僕らが思う2〜3年後の未来は「誰もが仮想通貨を使っている時代」ですね。その時に、収支計算もそうですが資産計算をする人が確実に今よりも増えるので、その時に簡単に資産を見える化・計算できるツールを出しているでしょう。

仮想通貨周りのプラットフォームを提供して、自分が持っている・興味がある通貨の情報も取得しやすいインフラを作っていくことが、僕らの目先で進めたいミッションになります。


ー時代が進むにつれて仮想通貨の分野は自然とニーズが大きくなっていきますよね!例えばですが「クリプトリンクはどんな会社?」と聞かれたら何と答えますか?

シンプルに“ど”ベンチャーですね(笑)何にもないところから、僕たちは会社もプロダクトもつくっているんですよ。

そもそも業界のルールも同様に言えて。株式投資だといろんな制度はすでにありますよね?こういう風に計算してこういう風に税金を納めて...みたいな制度はもう整っていると。

でも、仮想通貨はその辺りの決まりがまだ全然ないんですよ。最近になって、みんな目を向け始めましたが、まだまだ何にも出来上がっていないに近しいです。みんな手探りでやっている。

だからこそ、普通のベンチャーですら何にもないが、業界すらも出来上がったばかりというこの状況は”ど”がつくほどのベンチャーだと言いレベルです。

国内に限らず、全世界を見回してもうちのようなサービスはそうはない訳ですから、市場を切り開く楽しさがうちの独自の価値ですね。

仮想通貨の黎明期とインターネットの黎明期はよく比較されますが、当時ネットはお金の種になるって分からなかったです。仮想通貨に関してはネットに比べると成長スピードも違うし、マネタイズの方法にも広さがあります。

今でこそ仮想通貨は値動きに波がある初期フェーズですが、それが段々落ち着いてきたら社会のインフラとしても徐々に機能してくるのではないかなと思っています。


ー今後10年先などの長期的な未来において、どのような会社にしていきたいですか?

10年後は、日本から世界へ出て行った会社として、全世界からも使われるプラットフォームを作りたいです。

仮想通貨自体も全世界で注目されているからこそ、僕らも日本だけに留まる必要はこれっぽっちもありません。なので、数年後を目処に早くプラットフォーム機能を整備して世界に提供できるようにしたい。

そんな10年先、もしくはもっと長期的な未来ででも「仮想通貨を使っている人にとって便利で、”無くてはならぬもの”を作り続けること」は絶対にブラしてはいけない軸になっていきます。

新しい仮想通貨の使われ方が出て法律の解釈も変わっていくと思いますが、そんな中でもそれだけは変わらない軸だと言い切れます。

右も左も分からない不確かな状況の中で活躍できる人は「好奇心が強い人」。

ービジョンの実現と目先の仕事の実行にあたり、どのような方がこの会社で活躍できると思いますか?

好奇心がある人だと思います。要は僕らの仕事は「新しいことに対して自分の解釈を織り込んでプロダクトをつくっていく」という仕事なので、「人や国に言われたからこうだ」というものではないわけです。

だからこそ、自分自身が興味を持って「これってこういう意味にも捉えられるのではないか?」「ユーザーはこういうものを求めているのではないか?」と、自分なりの解釈をつけてつくりあげる人が向いていると思います。

こうした人は、言わずもがな自分の頭で考えますし、不足している情報を取りに行く行動力もあると思います。

もちろん、うちはまだまだドがつくほどのベンチャーなので整っていないものも沢山あります。だからこそ、大企業にはない面白さがあります。そこに面白味を感じる人はぜひ来てもらいたいですね。

開発本部長の横山も話していましたが、経営層が思いつかない何かを見つけたら、すぐ提案できるし実現できる環境がうちにはあるのが特徴です

意思決定がめちゃめちゃ速いので、合う人はきっとものすごく楽しいですよ(笑)。

※参考:開発リーダー横山のインタビュー記事はこちら
仮想通貨の収支計算ツールの開発部長が語る、

未整備な仮想通貨業界のインフラを自分たちで0から創り上げる”やりがい”。


ー「好奇心の強い人」というのは非常に本質的ですね!逆にどんな方だと会社に合わないと思いますか?

「指示待ち・安定好き」、これらに当てはまる方は、うちのフェーズには合わないかもしれません。

その方を否定するわけでは全くありませんが、僕らのようなフェーズの会社とはおそらく価値観が合わないので、そもそも言語が通じないと思われます(笑)。


ーありがとうございます。では最後に、これからクリプトリンクへ入社しようと思っている方・現在キャリアを迷っている方へメッセージをください。

「迷うなら困難な道を行け」という言葉を贈ります。

これまで僕自身の人生もそうですが、周りの経営者の方々を見ても、満足した人生を送っている方はみんな困難な道を進んでいます。

そういう道って、最初の方はつらくて大変なんですけど、最後に得られる「成長」が圧倒的に大きいんですよね。

目先で「こっちの方が給与がいい、仕事が楽だ」という決断をする人は、自分の人生に妥協している人だと個人的には思っています。

クリプトリンクはまさにそんな茨の道を勝手に突き進んでいる会社なので(笑)、自分でこういうものを作りたい!という方にはピッタリだと思います。

たとえうちに入らなくても、自分で何かつくり上げて行く方が面白い人生が待っています。何か1つ覚悟を持ってチャレンジしたい!という方は、ぜひ一度お話しましょう!

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