【Training】社員研修 「歌会始」#2

お題は「望」

「歌会始の儀」は新年、天皇陛下によって催される重要な宮中行事。お正月にテレビで見た人もいるかも知れません。陛下ならびに皇族方が数百年もの間、大切に守ってきた伝統行事の一つです。実は、一般の方々にも参加するチャンスがあります。歌を応募して、それが選ばれると宮中に招かれ、陛下に拝謁して選者たちと話をすることができるのです。


予習

「instagramのようなもの」とはいえ、5・7・5・7・7を基本とした31文字にまとめる必要があります。社員は普段から短歌を作っているわけではないので、すぐに書けるものではありません。まずは予習!

古代の万葉歌、平安から江戸までの和歌、明治以降の短歌など、日本人がどんな歌を作ってきたのかサラッとおさらい。その時代その時代で、日本人は風景を切り取って歌にしたためてきました。短歌は、31文字サイズのファインダー、あるいは小さな窓のようなものでしょうか。


小さなコミュニケーションツール

小説や脚本と違って、短歌はその名の通り「短い」ので、誰もが簡単に書けます。また「歌」というのは感動を文字化したもので、何かに心を動かされたことがある人なら、誰でも実践できる表現方法です。ストレートには表現しづらいことも、短歌にまとめると伝えやすくなることがあります。しかし、窓の向こう側にある世界は無限大なのです。風景を1つの枠に切って文字で表現するのは、やはり「instagramのようなもの」かも知れません。


実際に書く

さて、社員たちは自分に関係あることを、思い思いに書くことに。通勤電車で見る日常、朝、テーブルに載った食事、日々育っていく娘の姿、などなど。ただし、文字で表現するといっても、人に提出するので具体的な形にしなければなりません。

硯に水を垂らし、墨を擦り、筆に墨を含ませ、所定の和紙に書く。書きながら不安になり、「ええと、これでいいんだっけ?」と、宮内庁の規定を何度も読み返します。

宮内庁によると紙は横長に用い、右から「お題」「自作の歌」「住所・電話」「氏名&ふりがな」「生年月日・性別・職業」と順に書いていきます。紙を山折りにするのも忘れてはいけません。


21世紀の人間の手は、もはやパソコンやスマホのキーボードしか打っておらず、筆記用具を持つことはほとんどしません。ましてペンではなく毛筆となると、手がガタガタ震えてしまいます。何度も失敗して、その度に深呼吸しながら、一文字ずつ丁寧に書いていきます。「もしこの歌が採用されたら、宮中に招待してもらえるのか…でも、宮中に入るにはそれなりの格好をしないといけない。おっと、礼服を新調しなければいけないのでは?しかも、テレビで全国放送されるんだよね?」と妄想は膨らみます。そして、集中力が途切れて文字を間違えて、また一からやり直しになるのです。


しばらくして、落ち着いて書くと、ようやく詠進歌が完成。封筒に宛名を書いて(これは毛筆でなくペンで大丈夫!)、封筒サイズに合わせて紙を折って入れて、ポストに投函すれば終わり。封筒がポストの底に落ちるコトンという音を確認したら、二拝二拍手一拝。ふう。あとは礼服を新調するためにコツコツと貯金しなければ……。最後まで気を抜けない社員研修です。

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