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【語らひ人Vol.6】藤岡 大拙 (荒神谷博物館館長・出雲弁保存会会長)

  【藤岡 大拙|荒神谷博物館館長・出雲弁保存会会長】



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ここでは、NPO法人七五の活動についてもご紹介します。


文化の継承や創造に関わる方々をお招きして、お話を伺う特別企画「語らひ人」。

第6回は、出雲学の第一人者であり、荒神谷博物館館長の藤岡大拙先生をお迎えしました。

島根県の出雲は、「素戔嗚と八岐大蛇」や「因幡の白兎」「国譲り」など、日本の起源に繋がる神話の舞台となっており、それを裏付けるように多くの遺跡や資料が見つかっています。

特に国指定史跡「荒神谷遺跡」は、それまでに国内で発見された総数を上回る358本もの銅剣と、6個の銅鐸、16本の銅矛が、1984年にまとまって出土(※1)したことで、日本古代史に大きな波紋を投げかけた、歴史的な地です。
(※1)出土品は全て国宝に指定され、島根県立古代出雲歴史博物館で常設展示されています。

今回は、藤岡先生に、隣接する国指定史跡・荒神谷遺跡や荒神谷博物館内をご案内していただきながら、島根と和歌と神話の関係性や、独特の歴史と環境で今に続いてきた「出雲学」について語っていただきました。


目次

1.まずは、出雲学を予習
2.出雲市立荒神谷博物館 サイトビジット
3.出雲と和歌について
4.出雲と神話について
5.出雲と歌垣について
6.出雲と高層建築について
7.出雲人の気質について
8.出雲学のすすめ​
9.藤岡大拙先生の原動力

まずは、出雲学を予習​

藤岡先生にお会いする前に、島根県立古代出雲歴史博物館へ足を運びました。ここでは、荒神谷遺跡の出土品はもちろん、古代出雲を様々な角度からのぞくことができます。

鎌倉時代初期の造営と推定される出雲大社の柱や、出雲大社のジオラマなど、見どころが盛り沢山。

中でも圧倒されるのが、荒神谷遺跡の出土品です。これだけ大量の銅剣や銅矛をどうして綺麗に地中に埋めたのでしょうか?それにしても尋常ではない迫力です。全てが国宝なのも頷けます。

さらに今回は、古代出雲歴史博物館内に「和歌と島根」というコーナーも。

日本における最古の和歌は素戔嗚が島根の出雲で詠んだ歌「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣作るその八重垣を」とされ、また、『万葉集』随一の歌人・柿本人麻呂は島根の出身で石見で亡くなったといわれています。また『新古今和歌集』の編纂を主導した後鳥羽上皇(1180-1239)も、承久の乱により島根の隠岐に配流された歴史があり、島根と和歌には深い歴史があるのです。


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