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出逢い

DAREDEMO HEROに入る前

私は、セブへ移住する2014年4月までは、東京で公務員をしていました。といっても、大学を卒業してそのまま公務員という、一般的なコースとはだいぶかけ離れた「常識はずれの公務員」でした。大学を卒業すると同時に、念願の精神保健福祉士という国家資格を取得。周囲の期待をよそに、カナダへワーキングホリデーに行き、そのままアメリカ・メキシコを放浪。帰国後は、精神科でソーシャルワーカーとして勤務。そんな中、「本当の福祉」とは何だろう。という疑問がうまれ、自分自身で抱えきれなくなってしまいました。  そこで、仕事を辞めて世界一周ボランティアの旅へ。私は中学生のころから「いつか世界のどこかで、子供たちのために何かをしたい」という夢をぼんやりと持っていました。タイ・ラオス・インド・マラウイ・ペルーでボランティア活動を行い、日本に戻ったところで、東日本大震災が起こりました。実家が福島県の私にとって、それは他人事ではありませんでした。すぐに被災地に入り、ボランティア活動を開始。奇しくもその年の4月から、「公共の福祉」を目指した結果、たどり着いた公務員へと転職。週末、有給、さらにボランティア休暇をフルに使い、東北に通い詰めました。  そんな中、台風ヨランダのニュースが飛び込んできました。それはまさに東北と同じような惨劇。さっそく残り少ない有給を使い、単身セブに乗り込みました。その際、そんな飛び込みボランティアを受け入れてくれたのがDAREDEMO HEROでした。

現在

思い立ったらすぐ行動の私です。DAREDEMO HEROの理念に共感した私は、仕事を辞めて是非、団体のお手伝いをしたいと代表に相談したところ、はじめは「給料は出さないので、他に仕事がなければ雇えない」と断られました。そこで2月にもう1度来比し、アルバイトの仕事をこっそり決め、3月には公務員を辞め、4月にはDAREDEMO HEROのスタッフとして、セブでの生活をはじめました。  セブへ移住する際に、目標としていた「レイテ島学校再建」も多くの方々のご協力のもと、無事達成し、現在もその教室を拠点に、被災地の支援活動を続けています。また平日は25人の奨学生の昼食を準備したり、宿題を見たり。週末はボランティアやスタディーツアーに参加いただく日本人の方々のご案内と、休む暇がないほど大忙しの毎日です。しかし、そこにはいつも子供たちの笑顔と、参加者様のキラキラした眼差しがあります。

今後どういうことをしていきたいか

世の中は空前の「セブ留学」ブームです。たくさんの日本人の方々が、「留学」を目的に、セブにいらっしゃいます。DAREDEMO HEROでは、そんな学生の皆さんがここセブで、英語だけではなく、世界に羽ばたくグローバルな視点を持っていただけるよう、スタディーツアーを開催しています。ツアーの中で、貧困層の子供たちと触れ合うことで、今まで自分に見えていなかった価値観や考え方を見つめなおすことができます。また、英語を学ぶ本当の意味に気付く参加者様もたくさんいます。そうして新しい価値観を手に入れた多くの日本人が、将来、世界の抱える問題を解決する一員になってくれることを期待します。  DAREDEMO HEROでは、必要としている方に必要な物資を届ける「目に見える直接支援」を続けています。私たちは、いつまでもご支援者様と、助けを必要としている人々の「懸け橋」となるよう、人々に寄り添った支援を続けていきます。

DAREDEMO HEROでは一緒に働く仲間を募集しています
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