インナーブランディングの裏側––ロゴ作成の背景から手順まで全て見せます!

私たちDeNA Games Tokyoは、行動指針「REBUILD」を掲げています。

今回はREBUILDのロゴ作成の裏側をお伝えします。

企業においてロゴの作成はなかなか行われるわけではないと思います。だからこそ作成の裏側や背景、インナーブランディングの課題などを共有し、ノウハウをシェアしていきたいと考えています。

それではロゴを作成したクリエイティブディレクターに作成の背景や手順、ロゴに込めた想いについて聞いてみました。


①行動指針のロゴを作った背景

ーーDGTの行動指針「REBUILD」のロゴを作った背景を教えていただけますか

行動指針として「REBUILD」という言葉を作りましたが、この言葉と意味付けした一文(事業・組織などあらゆるものの前提を根本から見直し、より高い価値を創造する)だけでは、捉え方はメンバーそれぞれによって違ってしまうと思ったんです。ですので、少なくとも捉えてもらう方向性は合わせていきたいという背景がありました。

あと、言葉以外のコミュニケーションで、REBUILDを作った社長や部長陣、マネージャー陣の想いを伝えたいという考えもあったんです。

自分はデザイナーなので、REBUILDを作った想いをデザインの中に込めて、それをメンバーにしっかり伝えたい、できるだけ正しく伝えたいと思い、デザインの力で込められることはあるかなと思ったので、デザインに起こしました。

②ロゴを作る上で大切にした軸

ーーロゴを作る上で何を軸としたのでしょうか?

軸としたのは、行動指針から連想できるキーワードでした。キーワードは「再生、想像、高い価値、強い意思、一体感」。これはREBUILDをしたとき、DGTやメンバーがどんな状態になっているのが理想なのか、というテーマで議論したときに出てきた言葉で、これをロゴで表現できたらいいなと思った言葉を抽出しました。

このキーワード以外で大切にしようと考えていたのは、MISSIONの「ゲーム運営の力で、日常にいろどりを添える。」の「いろどり」やVISIONの「あらゆるゲームの可能性を引き出し、最高のユーザー体験を実現する。」の「可能性を引き出す」という部分です。

行動指針ってMISSIONとVISIONに向かっていくために必要なものだと思っていて、行動指針のロゴを見てメンバーがMISSIONとVISIONをイメージできるものになってるといいなと。ですので、MISSIONとVISIONに込められてる想いと同じ想いを込めようと考えたんです。

また、あえてどれか1つに絞るのではなくて、あらゆる可能性を考えてもらいたいし視野を広く持ってもらいたいので、幅の広さを出そうというのも考えたことです。

③フォント、色


ーーフォントや大文字、小文字などはどのように検討されたのでしょうか

フォントは強さという観点を表現したくてゴシック体にしました。その後、表記を大文字にするか小文字にするかで考えました。

完成したロゴのように、文字を7色に置き換えたとき、小文字だと文字の表面積の関係で色にばらつきが出ちゃって、文字や色に強弱が出てしまったんです。小文字では伝えたい想いと離れてしまう気がしました。大文字の方がスペースや余白の関係上、文字の強さが担保できるし、色のばらつきも軽減できて、視認性も高かったんですね。ですので大文字にしました。

ーー色合いはどのように検討されたのでしょうか?

「強い意思」や「高い価値」など、のキーワードからモノトーン系の配色をイメージしていたのですが、デザイナーとのブレストで、REBUILDの文字数と虹の基本色数が、おなじ「7」であることに気づきました。

虹というモチーフは「いろどり」や、「あらゆるゲームの可能性」といったMISSIONとVISIONにあるワーディングとの相性が非常によかったので、虹の基本色をそのまま配色することにしました。実際に配色したビジュアルは、伝えたい想いに沿ったものが表現できたと思っています。

色の並びなんですが、キレイにグラデーションさせた方が人は見やすかったり安心感があると思うんです。ですが、あえて色の並びをバラしました。パッと見たときにREBUILDって読み辛くなるんですが、バラした方が1個1個の文字に目が止まって、結果、REBUILDという言葉が頭の中に残るかなと。

本来だったら可読性を上げるためにもキレイに並べることがいいと思うのですが、REBUILDを作ったメンバーに提案したところ「いいと思う」って言ってもらえて。色をキレイに並べるという前提を壊して、あえてバラすことでより高い価値を生み出す。このロゴはREBUILDの考え方そのものなんですよね。

④色と文字の配置

色の並べ方や文字の配置はいくつも検討しました。

文字の配置にもREBUILDの意味合いを込めようと考えてみましたが、デザイン的にはオシャレになっても、肝心のREBUILDが伝わらなくなってしまいました。

⑤行動指針らしさ

そこで、文字の配置を変えるのはやめ、ワンポイントだけアクセントを加えるアプローチに切り替えました。

僕らの事業であるゲーム運営って、終わりがなくずっと続いていくものですよね。ゲーム運営という長い長い旅路の中で、何かを変えなきゃいけないときもあるし、プレイヤーに届けたい感動って今まで届けたものよりさらにいいものを届け続けたい、という想いを表現したかったんです。ですので「完成していないさま」「終わりなくずっと作り続けていくイメージ」を出そうと思いました。

そこで、「L」と「D」のブロックを一箇所ずつズラして、文字を完成させないというデザインにしました。

この着想にはきっかけがあります。デザイナーの観点からすると「L」の空白が気になったんです。どうしてもデッドスペースになってしまうことと、それゆえに「L」と「D」の間で区切られてしまうように見えてしまうんです。

そこで、あえて「L」のデッドスペースに「L」と「D」、それぞれのブロックを1つずつズラすことで空間を埋めて、より四角形感を作り、安定感のあるロゴへと仕上げました。ちょっとドット絵のようなイメージでゲームっぽさがあるのも好きですね。

ーー作っていた案はこの一案だけだったのですか?

他にもいくかあります。例えば、筆文字の案もあって、疾走感や勢いみたいなのをテーマに作ってみました。ただシンプルにカッコいいとは思ってもらえるかもしれませんが、それ以上は先に進められませんでした。カッコいいロゴ、というのも表現だと思いますが、REBUILDの場合はそれだけではダメだったんです。

⑥デザインの力で社内の課題を解決

ーーREBUILDに関して課題に感じていたことはありますか?

「REBUILDしていこう」、というのはみんなに伝わっているとは思ってて、抽象的ですけど「していこう」の強さは伝わってないと思うんです。REBUILDという言葉だけが一人歩きをして、言葉の強さや強制感みたいなのだけを増してしまうのは、作った僕らの想いではないんです。

REBUILDをイベントやお祭りのようにもできなくはなかったと思います。ただ、そうしてしまうと一過性のものになってしまい、日々REBUILDしていきたい、日々積み重ねていきたい、という想いが薄れてしまうんですね。

だからこそ、言葉の意味合いや持ってる力を生かしつつ、とっつきやすさだったりみんなの印象を楽しく変えられるような、デザインの力で馴染みやすい印象に仕上げたいなと思ってました。

ーー今後、REBUILDしていく中で、いつかREBUILDのロゴ自体も変化するタイミングが来るかもしれませんね

そのときもまた自分がロゴを作ってるかな。いや、そうじゃない未来の方がいいですね。

自分で言うのも恐縮なんですけど、このREBUILDのロゴに込めた想いってMISSIONとVISIONにはかなりマッチングしてると思うんですね(笑)このロゴが変わるときは、もしかしたらMISSIONとVISIONも変わってるときなのかもしれないです。一人のデザイナーとしては、それくらいの変化がない限りはロゴを変えてほしくないなってくらいの想い入れがあります(笑)

ーーロゴに込められた想いが伝わりました!ありがとうございました!

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