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意思決定に繋がるデータモニタリング手法、あるいはデータの”解釈”の重要性について

今日は大塚(id:anriotsuka)が担当します。ドクターズプライムではプロダクトマネージャーとデータアナリストを兼務しています。Twitter(@anboorin)で主にデータ活用まわりのことをつぶやいたりしています。

今日のテーマ

今日はドクターズプライムのデータモニタリング手法についてお話します。

モニタリング手法といっても、データ基盤やBIツールなど技術的な話には今回触れません。 人がデータをどのように観察して、どのように意思決定に利用しているのかという活用の仕方にフォーカスしようと思います。

こんなことありませんか?

  • モニタリングダッシュボードを作ったはいいが、イマイチ活用されていない気がする
  • 数字の上がり下がりに一喜一憂するだけで、具体的なアクションが起こせていない
  • データドリブンな意思決定をしていきたいが、具体的にどうすれば良いのかわからない

このような悩みは「モニタリングダッシュボードを使った定例会の実施」で解決できるかもしれません。

これから、ドクターズプライムでどのような定例会を実施しているか、データの解釈をする際にどのような点に気をつけているか、実際の事例を用いてご紹介します。実践的な内容になっていると思いますので、組織でのさらなるデータ活用に向けて参考にしていただければ嬉しいです。

※こちらの記事は、比較的小規模なスタートアップ・ベンチャーを想定して書いています。大きな企業の場合は、このやり方をそのまま適用するのは難しいと思いますが、5~30人くらいの事業部・チームの中での活用方法に置き換えて読んでいただくと、適用できる部分を見つけていただけるかもしれません。

人を巻き込むデータモニタリング

ドクターズプライムでは、毎週1時間「ヘルスチェック定例」を開催しています。

この定例会の主眼は、事業目標に対する進捗確認ではなく、事業の健康状態を評価することにあります。日々新しい取り組みを行う中で、全てのメトリクスは期待通りの動きをしているか?想定外の副作用などが起きていないか?ということを確認します。

主な参加者は、経営陣・データアナリスト・各プロジェクトの代表者(①医師の応募を増やすPJ, ②プロダクト開発, ③掲載求人を増やすPJ)ですが、

誰でも参加してOKの開かれた会になっています。(社内のオープンスペースで開催しており、Meetで社内中継もしているので耳だけ参加も可能です)

意思決定に繋がるデータモニタリングの4ステップ

定例で何をしているのか、4つのステップにわけて簡単にご紹介します。

1. 検知: 数値の変化に気づく

CompanyMonitoringDashboardという全社の重要メトリクスが網羅的に見れるダッシュボードを眺めて、数字に気になる動きがないか確認します。

時系列で各メトリクスの動きが見れるようになっており、時間軸は月次・週次・日次があります。特に重要なメトリクスについては、セグメントごとに分解して見ることもできるようになっています。

2. 解釈: 変化の要因について議論をして仮説を作る

数字に気になる動きがあった場合、参加者でその要因についてディスカッションします。 各プロジェクトの代表者に出席してもらっている理由は、ここで多角的な視点で数字の解釈をするためです。

医師担当: 「xx日に医師へマーケメールを送った影響じゃないか?」
プロダクト担当: 「yy日に○○機能をリリースした影響もありそう」
といったように、いろいろな仮説を立てていきます。

3. 検証: ダッシュボードで仮説を検証

ダッシュボードを使って、仮説の確からしさを簡易的に検証します。

「メトリクスAが下がっている原因がXだとすると、メトリクスBは上がっているはずだがそうなっていないので、Xは原因といえなさそう」 といったように、ダッシュボードで確認できるメトリクスを使って確度の高い仮説だけに絞っていきます

ここは各メトリクスの性質や関係性に一番詳しいデータアナリストがリードします。

4. 総括: 結論やネクストアクションをまとめて全体に共有

定例中に全員が納得できる結論が得られれば、その結論をまとめます。何か問題が起きていた場合は、ここで具体的な改善アクションについても決めます

結論が得られなければ、検証のために何を行うか決め、結論付けは次回に持ち越します。 定量分析やユーザーインタビュー、テスト施策の実行など、検証の手法は様々なため、その時々で適したものを選択します。

ここで出た結論やネクストアクションは、サマリとしてSlackの#generalチャンネルで全体に共有されます。 これにより、所属プロジェクトや職種に関わらず、全員で今の事業進捗や課題感などの認識を合わせることができます。

また、毎週末行っている全社定例で、ダッシュボードを使ってデータの解釈についてデータアナリストが発表します。これにより、データを読み解く力を全社で培おうとしています。

ストーリーの続きは読む場合はこちらへどうぞ!

https://blog.drsprime.com/entry/20211202

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