BGPベストパス選択の優先度
毎回、調べて確認しているので備忘録としてここに記す。
- ⓪ Weight(Cisco独自の属性)が最も大きいパス
- ① LocalPreferanceが最も大きいパス #MEDより何より強いので設定する時は注意!
- ② networkコマンドで生成したパス #自身にnetworkの設定がある場合
- ③ AS Pathが最も短いパス #ASのバイト数ではなく、段数 ★EGPよりIGPからの経路が近ければ採用
- ④ ORIGINアトリビュートが最も小さいパス( IGP < EGP < Incomplete )
#IGP:他ルータがnetworkコマンドで生成したパスを受信した場合。集約経路も。
#EGP:レガシーなEGP(?)で受信した経路。★普通のeBGPでの受信経路は当てはまらない。
#Incomplete:再配布とかで学習するとなるらしい。BGPに再配布はしたことないので見たことはない - ④ MEDが最も小さいパス #LPは大きい方、MEDは小さい方が強い。デフォルトは0。
- ⑦ iBGPで学習したパスよりもeBGPで学習したパス #普通のeBGPはここで初めてチェック
- ⑧ next-hopに対して最小のIGPメトリックを持つパス
- ⑨ eBGPネイバーから受信したパスのうち、最も古いパス(先に受信したパス)
- ⑩ ルータIDが最小のBGPピアから受信したパス
- ⑪ BGPピアのIPアドレスが最小のパス
結構な期間勘違いしていたのですが、⑦のiBGP/eBGPて割と後の方に確認されるんですね。
てっきりeBGPの経路は強い方なのかと思ってました。7/11番目てほぼ後の方……。
隣のiBGP接続してるルータAの方がよりAS Pathが近い経路を持っていると、
ルータBはeBGPで経路受信していても自分の受信してた経路はルータB,Cへは広報しなくなる。
(ルータBは自分のeBGP経路はベストパスじゃないから広報しないし、
ベストパスはiBGPで受信したのでスプリットホライズンの動作で広報しない。)
ここでベストパスに選ばれた経路だけが晴れてルーティングテーブルに乗っかって、
そのルーティングテーブルではさらにAD値で比較される。
ロンゲストマッチはルーティングテーブル上でさらに具体的な宛先選択の時の話。
ここのあたりの用語がたまーにごちゃごちゃしてしまうので
それも含めて覚えておこう!!