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リスクを取らねば明日はない。

「リターンに見合っ」て「取ることが可能な」リスクは積極的に取りに行かないと適正な企業成長を目指せないばかりか中長期的な衰退リスクが増すということは企業経営についていたるところで語られますし、これを否定する経営者はほとんどいないと思います。

今回書きたいのは「それって別に企業経営だけに言えることじゃないのでは?」ということです。

つまり個人にとっての選択も積極的に取るべきリスクをとっていかないと「今満たされていない人」はもちろん「今満たされている人」も中長期的にはリスクが大きくなっていくという観点をもって中長期でのリターンの最大化を図る必要があります。

特に平均寿命が伸びで、少子高齢化の時代になり、相対的社会保障が薄くなる時代においてリターンを長期的に見てリスクをしっかりとっていく能力は現代に生まれた私たちにとってはもはや必須の能力といえます。

またそれは机上の空論で言っているわけではなく、自己の実践をもってそう感じています。

例えば私が「リクルートを辞めて5億円の借金をして、売上げ見込み0のベトナムで未経験のプラント事業の創業をする。」という意思決定は分かりやすい例です。

当時、私は住宅領域のエース(自分で書いちゃった笑。)の一人としてプレイヤー兼リーダーとして活躍していて正直仕事も充実していて生活も楽しい状況でした。

また、リクルートは5年9ヶ月努めて退社しているのですが、私がいた当時は新卒入社から6年半務めると退職金に上積みして1年分の年収をもらえるという制度もあり、それを待って辞めて日本で起業するというオプションもありました。

もっといえば、当時の情勢から内部にいての予測でかなりの高確率でリクルートが近年中にIPOするだろうという個人的予測もあったので1−2年その可能性を見ながらリクルート内でキャリアを積んで、30歳前後を目処に起業というオプションもありました。

結果的には、給与を半分以下にして(ベトナムにいった年は退職金の上積みの権利も放棄しているので実質1/4以下にして)先行きに保証がないどころか自分ばかりではなく失敗すれば家族もろとも(当時ソルテック工業の負債は社長の個人連帯保証があり、ここ10年間で最低の業績だったので)経済的困窮状態に陥るリスクを取って「売上げ見込み0のベトナムで未経験のプラント事業の創業をする。」を実行しました。

さらに着任して半年以内に「工業団地代理店事業」と「ITオフショア開発事業」を創業するというリスクをとりました。

結果的に当時始めた全事業は黒字化し、先進国のベンチャーと比較しても創業7年目の業績としては低くない状態になっていて個人のキャリアとしてはシンガポールのホールディングスで多角化する事業や投資先の統括を行いながら、創業から現在までの中心事業のソルテックベトナム、エボラブルアジアという事業会社の代表を兼務させてもらっています。

個人のキャリアとしても東証一部上場企業の「主要」事業Evolable Asiaの一つのトップをJVのパートナー側の創業ファウンダーとして代表を務めながら、Evolable Asiaの49%株式を筆頭に約10社への事業統括としてのシンガポール法人Sotec Investmentのトップを兼務して、創業以来務めているソルテックベトナムの代表も兼務するという世界でも類をみない面白いロールを担わせて頂くというリターンを享受しています。

今は個人のキャリア云々でいえば、「機会平等が果たされる社会の実現」に貢献した人になること、そのためにアジアを代表するコングロマリットを創ること。その基盤を作るためにステージをジャンプアップさせるメガベンチャーを創ること。にチャレンジして適正なリスクを取ることを意識しながら企業経営を行っています。

というのは特殊事例過ぎて参考にならないよ!というのは理解しているので、あくまでも「机上の空論からではなくて自分も個人としてのリスクテイクを実践してきた」という見地を理解してもらうために書きました。

弊社で先進国(比較論として)から来る外国人社員(日本人、韓国人、ニュージーランド人、ポーランド人などなど現在はいます。)を採用する時に必然的にほとんどの場合見ることになるのが「リスクテイクをする」スタンスがあるかを見ています。

私たちは必然的理由があって、全国籍、あらゆる出自によらない機会平等とパフォーマンスによる評価を徹底して行っています。

また当然現地の物価水準を考慮した設定になります。(※それでも役員陣の給与水準は日本の同業績規模のベンチャー企業の役員給与水準と遜色がない水準程度までは上がっています。)

そうなると先進国から来るとほとんどの場合、給与は下がります。住み慣れた生活や慣れ親しんだ友人とも頻繁に会えなくなります。

つまり必然的に「一定のリスクテイク」をする能力があるかどうかを見ています。

そして彼らが私たちと働く最大の理由は「機会の最大化」×「評価の公平さ」×「自己成長可能性」から導きだされるリターンだとということを経営者である私は誰よりも理解しているので、最大限その期待に応えられる会社にするためのコミットメントを自分に課して企業経営を行っています。

ここまで私の駄文に付き合って頂いた方にもう少しだけお願いがあって、私たちのグループでリスクテイクした人たちの事例を下記に貼るのでぜひ興味を持ったものを読んでもらいたいと思っています。

きっと私の話よりも参考になる人が見つかると思うので!

若くして海外に出ることは、自分の市場価値を上げる。ベトナムから帰国して人材会社の立ち上げを行う、株式会社エバディ(現Evolable Asia Agent)岩淵由香理氏

http://asenavi.com/archives/9131

憧れの「起業家」を学ぶ旅で見つけたものは自分が挑戦できる「機会」でした

https://www.wantedly.com/companies/evolable/post_articles/39231

元公認会計士、大手監査法人からベンチャー企業への転身

https://www.wantedly.com/companies/evolable/employee_interviews/39820

思い描いた20代、決意したのは海外転職「世界中、場所を選ばず仕事をしたい。すごく大雑把ですがこれが今の展望です。」

https://www.wantedly.com/companies/evolable/post_articles/69078

”機会”が転がる街、ホーチミン 大手IT企業を8か月でやめた第二新卒がなぜベトナムのベンチャーで働くのか~仕事編~

https://www.wantedly.com/companies/evolable/post_articles/67736

【新卒海外】アジアの熱気を感じられるなら今。新卒でベトナムのプラント製作会社に就職した ソルテックグループ長谷川裕磨さん

http://asenavi.com/archives/10611

そして、そして本当に最後のお願いです。

一人でも多くの人にこんな「機会」があることを知ってほしくて、これを読んで少しでも参考になった「ありがとう」と思って頂けるなら、是非この記事をシェアして頂けると嬉しいです。

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