エフ・コードCTOに就任した著名エンジニア中村学が構築する開発組織、そして新プロダクトの先に見据える理想とは?

今回の記事は、エフ・コードCTO中村学(@gakuzzzz)のインタビューです。プログラミング言語「Scala」日本最大級のカンファレンス「ScalaMatsuri」の講演投票で2年連続1位となるなど、業界において名実ともに著名人である中村。彼を2017年10月よりCTOに迎え、現在エフ・コードでは新規プロダクトを鋭意開発中です。開発組織作りを中心に、開発中のプロダクトとその先に見る理想など、さまざまなお話をお届けします。

――よろしくお願いします!

よろしくお願いします。

――まずはエフ・コードに参画された経緯から……といきたいところなのですが、それについては「ScalaMatsuri運営ブログ」さんのほうで詳しく話されちゃってますね(笑)。

そうですね。ScalaMatsuriを通じてご縁をいただきました。来たる3月のScalaMatsuri 2018にも、エフ・コードは「将軍スポンサー」として協賛しています。

――この記事ではもっとエフ・コードのことに寄せて、まずは会社の理念とプロダクトについての話からうかがっていければと思います。

新プロダクト「CODE」でマーケティングの負を解消し、ポジティブな体験を提供したい

「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」というのが、工藤社長以下エフ・コードの掲げている理念です。マーケティングによって、最終的には実際の世界で生きている人たちがハッピーになるというのが目指している理想だと思っていて、共感しています。私は、マーケティングにはプラスの部分と同時に負の側面もあると常々思っていましたが、エフ・コードにおいてそれを解消していけるのではないかと考えたのです。

たとえばSNSをやっていても、さまざまな広告が出てきます。その種類はユーザーの属性や行動によって変わってくるのですが、中には価値観を強くプッシュしてくるものも多いですね。「あなたのような年齢・性別の人はこれに興味を持たなくてはならない」「それが常識だ」「そうしなければハッピーになれない」といった不安を煽る部分も感じていて、それに疲弊している人は多いだろうと思うんです。

現代社会には、「マーケティングが世の中の価値観を創っていく」という側面が間違いなくあると思います。そこからできる限り負の要素を取り除き、プラスの部分を提供していきたい。ユーザー自身が意識していないモチベーションを喚起すること、「これが必要なのではないか」「こうすればよりよくなるのでは」という働きかけによって、新たな気付きを手助けするということです。

これはエフ・コードの「マーケティングテクノロジーで世界を豊かに」していこうという理想に直接つながっていく話です。技術力でそれに貢献するため、現在は質の高いデータに基づいてユーザーの幸せに繋げるための「CODE」という新プロダクトの開発を進めています。このコア部分の開発リード、そして全体統括が、CTOとして取り組んでいることのひとつです。

会社の利と個人の利を同時に実現できる開発組織へ

CTOとしてのもうひとつの重要な役割は、組織づくりです。エフ・コードにはもちろん従来からの開発メンバーがいますが、文化なども含めて本格的に組織を構築していくのはこれからという段階です。

ここで大切にしたいのは、「会社の利と個人の利の方向を合わせる」ということですね。メンバーがエフ・コードで働くことで個人としてハッピーになり、同時にその成果が会社への貢献にもなる、ということを実現しなければなりません。そのために、1対1でメンバーの価値観についてヒアリングするなどしています。エンジニアリングのことはもちろん、それ以外の働き方の面などについても、各個人が何を大切にしているかということです。

会社全体としても、今まさにビジョンやミッションを明確にして、それに向かって加速していこうという状態です。昨年はCI(コーポレート・アイデンティティ)の変更があって、入社して最初の月次納会でそれについてのセッションがありました。自分たちがどうあるべきで何を目指していくのか、ということを明文化して進んでいこうという動きが素晴らしいと感じましたし、それを踏まえてエンジニアとしての組織論を構築していくようにと考えています。

● CI変更のお知らせ(2017年9月)

※ “Be RAD” はCI変更の際に定められた「ブランドパーソナリティ」、エフ・コードのメンバーとしての価値判断の基準です。この画像は中村がチャットツール「Slack」に導入したカスタム絵文字。社内では割と頻繁に、楽しみながら使われています。

様々な価値観の共存とチームワークについて

組織を構築するというのは、メンバーのすべての価値観を一律に揃えるということではありません。エンジニアの中にも、たとえば「自分の技術が世界や人にいかにインパクトを与えるのか」ということに関心を持つ人もいれば、「難しい課題を解くことそのもの」に楽しみを覚えるタイプの人もいます。それぞれのスペシャリティは異なりますし、チームとしてはこのように多様な方が揃っているのがよいと考えています。

エフ・コードの開発チームは、今後ますますハイレベルなタレント揃いの組織になっていきます。そうした組織のマネジメントとして重視したいのは、常に目的ベースで考えるということです。目的をはっきりさせ、なぜその目的を達成したいのかという理由をモチベーションに結び付ける。そして、その実現方法については基本的に個々の裁量に任せます。個々の能力を最大限に発揮してもらうためには、この方法が適切だと考えています。

これはもちろん、チームワークが不要という意味ではありません。特に問題が発生したときにはチームワークが重要になってきます。誰かがあるコミットメントを達成できなかったとき、「なぜ達成できなかったのか」の明確化と「達成のために他のメンバーが何を協力できるのか」の洗い出しを行いサポートしていくことがチーム全体の役割です。

エンジニアのフェアな評価のためには、会社全体の評価戦略を考える必要がある

エンジニアの評価を考えるときには、開発組織内での業務や成果のみではなく、他部署との関係や会社の事業全体を視野に入れておくべきだと思います。それが他部門との対立などのトラブルを防ぐことに繋がりますし、結果として個々のエンジニアに対してもフェアネスを担保することになります。

世間によくある話として、たとえば営業と開発の間での対立というものがあります。営業の方がノルマを抱えながらお客様を訪問して売上を達成することのプレッシャーは、エンジニアが想像するより遥かに重たいものでしょう。そこへの無理解から「どんどん仕事取ってきやがって」のように思ってしまう。逆に営業サイドは、開発に対する無理解から「苦労して仕事取ってきてるのに『そんなことはできない』とか簡単に言いやがって」となってしまう。

ここで表面上起きていることだけをとらえれば、それぞれの業務への理解不足ゆえに相互のリスペクトが醸成されず、対立関係が生まれてしまっているのだ、ということになります。しかしそもそもの原因を考えると、結局のところ責任は経営層・マネジメント層にあるといえます。つまり部署ごとの評価戦略がかみ合っていないから、行動がかみ合わず、意識のズレと対立が発生するわけです。

職種を問わず組織のメンバーというものは、個別の評価戦略を意識して、自分の評価が上がるように行動するのが当然です。たとえば営業メンバーが「売上ベースのみ」で評価されるとして、評価されるように振る舞うのは当たり前のことです。つまり「実現可能性」が評価軸になければ、それは考慮せず、とにかく売り上げの数値が上がるようにコミュニケーションすることになってしまいます。逆にエンジニア側の評価戦略が「きちんと動くものを納品することが全て」となると、当然「自分たちが作れるものしか受け入れない」となり、対立が起こってしまいます。

この例の場合、評価戦略として重視すべきは「きちんと着地できるプロジェクトに対してプラス評価する」ということでしょう。つまり、エンジニアに対しても「できる・できない」だけではなく、会社全体として売上げ増やコスト削減に貢献できたのかといったところを踏まえて評価するということです。このような評価軸が部署間の対立を減らし、会社の利に貢献し、かつ個人に対してフェアであるための大前提となります。エフ・コードが必ずしもこの例と全く同じ戦略を取るわけではありませんが、基本的な価値観においてはこのように考えています。

こんな方、ぜひ一緒に働きましょう!

そんな組織を作っていくため、現在エフ・コードでは開発メンバーを大募集しています。要項などでは「Scalaエンジニア募集」としており、現にScalaを用いて開発をしていますが、それは現在の最適解がScalaであると判断しているためです。エフ・コードがプロダクトで何を実現したいのかという目的を見据え、同時にScalaという言語が生まれた背景や何を解決しようとしているのかを理解したうえでの選択です。ですから、部分的にScala以外の言語を用いることもありますし、仮により適した言語が登場すればそれを使います。単に「新しい技術を使いたい」というだけではなく、選択の理由・目的も含めて共有できる方と仕事ができればと考えています。

求める人物像としてもうひとつ挙げられるのは、自分が成長したい思いを強く持つと同時に、人の成長に対して喜べる人です。個々の裁量を重視するのと同時にチームとしての役割をしっかり果たしていきたいということは先に述べた通りですが、相手の成長をアシストすることが自己の成長にも繋がっていく組織でありたいと思います。

▲執行役員・商品開発部長の松坂のツイートより。@kmizuさん(水島宏太氏)は当社技術顧問です。

私自身も、勉強になることは日々たくさんあります。商品と技術をどう結び付けるべきか、現状のチームに必要なアーキテクチャは何か、といった議論の機会も多く、非常に刺激的な現場だと感じています。経営陣とも認識がズレないよう週次で議論の機会を持っている一方で、特に社長の工藤さんは「任せるマネジメント」をしてくれているので、スムーズに開発業務や組織づくりを進めていけると感じています。


▲当社社長・工藤(写真左)と中村。

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