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新潟の地場産業

新潟には多くの地場産業が有ります。私達もそうですが、近年最も取り上げられるのは燕三条の金属加工業でしょう。三条の和釘から発展した鉄を鍛造する鍛冶技術を使った刃物や燕のステンレス加工製品は、生活の中で手にする機会も多い製品を生み出しています。それ以外にも加茂市の木工技術を使った桐製品や五泉市のニット製品が知られています。
新潟県長岡市は城下町として知られています。新潟の県庁所在地は新潟市ですが、新潟市には城はありませんでした。47都道府県の県庁所在地でお城が無かったのは(城下町でないのは)新潟市だけだそうです。城下町では様々な産業のベースが出来るのだと考えます。長岡では機械製造メーカーが多く、機械部品を製造する工場も多い。特殊な機会の場合は鋳造で金属部品を作る事が多くなります。鋳造というと富山県高岡が有名ですが、長岡市にも20社以上のメーカーが有るそうです。OEMで部品を作るメーカーにとって何かしらの自社製品を持つことで自社の技術をPRすることは、技術の可視化として雇用等の面でも重要になって来ています。こうしたメーカーの技術の可視化も、地場産業の維持、発展には必要な事です。今回お邪魔した渡辺合金鋳造所はアルミの鋳造と銅の鋳造を行っています。現状では商品をするに作る事は簡単で有りません。しかし、隣接する燕や三条の技術と組合わせれば魅力的な商品が生まれる事でしょう。こうした産地間コラボも私達デザイナーの役割に一つだと考えています。

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