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新生活に新しい本との出会いを!フィードフォースが贈る推薦図書12冊

こんにちは。2017年4月よりフィードフォース総合職として働いている柏倉明郎です。

新しい出会いにあふれる4月。今まで出会うことのなかった本との出会いを求めている方も多いのではないでしょうか。

「若手社会人 おすすめの本」と検索すれば、たくさんの本のまとめが出てきます。しかし、どのまとめを読んでも、ビジネスマナーや社会人としての心構えについて書かれた本ばかりが目立ちます。こうしたまとめ記事に、読みたい本が見つからない「物足りなさ」を感じたことはありませんか?

今回はそうした「物足りなさ」を感じる方に新たな本との出会いを届けるため、フィードフォースから少しだけ玄人向けの推薦図書を紹介させていただきます。今回紹介させていただく本には、社会人としてどの職種においても参考になる知識や、社会の潮流を押さえるうえで欠かせない内容が多く含まれています。

また、今回はフィードフォースの6人から2冊ずつ、計12冊の本を紹介いたします。さらに、本の紹介だけでなく社員が本を推薦する理由や、読書するうえで意識している取り組みも紹介するので、ぜひ日頃の読書にお役立ていただければと思います!

若手社員の方はもちろん、ベンチャー企業やインターネット業界をキャッチアップした方、近年熱を帯びているBtoB SaaS領域の理解を深めたい方には、ぜひ今回紹介させていただく推薦図書をご参考にしていただけると嬉しいです。

社会人としての軸足を固める!フィードフォースの推薦図書12冊

『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』(ケヴィン・ケリー著)

『手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略』(磯部光毅著)

『キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論』(ジェフリー・ムーア著)

『[新版]ブルー・オーシャン戦略』(W・チャン・キム/レネ・モボルニュ著)

『渋谷ではたらく社長の告白』(藤田晋著)

『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介著)

『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(森岡毅著)

『ストーリーとしての競争戦略ー優れた戦略の条件』(楠木建著)

『インターネット的』(糸井重里著)

『柔道ストラテジー』(デイビッド・ヨフィー、メアリー・クワック著)

『クラッシュ・マーケティング』(ジェイ・エイブラハム著)

『Lean Analytics ースタートアップのためのデータ解析と活用法 』(アリステア・クロール、ベンジャミン・ヨスコビッツ著)

「インターネットの過去・現在・未来を知る!」代表取締役塚田のおすすめ

経歴

塚田耕司

株式会社フィードフォース 代表取締役 京都大学工学部卒。1996年に株式会社ルート・コミュニケーションズを設立。以来、外資系エンタープライズ企業を中心にデジタルマーケティング全般を支援。2006年、株式会社フィードフォース設立に伴い代表取締役に就任。

それでは早速、塚田さんが推薦する本の紹介をお願いします!

私が紹介する本は次の二冊です。

『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』(ケヴィン・ケリー著)

『手書きの戦略論 「人を動かす」7つのコミュニケーション戦略』(磯部光毅著)

この二冊はどういう背景で選んだのですか?

インターネット業界で活躍するためには、この業界の「過去・現在・未来」を体系的に理解する必要があります。業界がこれまでどのような変遷をたどり、これから先どのような未来が待っているのかについて、自分なりに考えを持つべきだと思います。

『手書きの戦略論』では、マーケティングや広告領域の「過去」が書かれており、『<インターネット>の次に来るもの』では、包括的にインターネット業界の「未来」が書かれています。「過去」から「未来」を理解することで、点ではなく線として体系的に知識を整理すると良いと思います。

なるほど。体系的に知識を身に着けるうえで、塚田さんが意識していることはありますか?

二つあります。一つは興味のある本を中心に、とにかくたくさんの本を読むことです。もう一つは自分なりに問いを掘り下げていくことです。この二つを意識することで、多読の中から自分の知識の幹をつくることができます。

また、インプットをアウトプットにつなげる努力も必要です。エンジニアや総合職といった職種に問わず、インプットの幅を広げてアウトプットにつなげる努力が重要だと思います。例えば、週に一度は自分の考えをブログにまとめるといった習慣を作ると、アウトプットを通して知識が定着していきます。

「インプットだけでは意味がない!」マーケティングチーム マネージャー澤井のおすすめ

経歴

澤井和弘

2001年から2011年まで、求人メディア運営会社にて、営業・営業企画・Webマーケティングを担当。2012年に株式会社フィードフォースに入社。現在は、マーケティングチームマネージャーとして各プロダクトのマーケティング活動を行う。

それでは、澤井さんおすすめの本の紹介をお願いします!

私からは次の二冊を紹介します。

『キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論』(ジェフリー・ムーア著)

『[新版]ブルー・オーシャン戦略』(W・チャン・キム/レネ・モボルニュ著)

この二冊は、どのような背景で紹介してくれたのですか?

『キャズム Ver.2 増補改訂版』では、サービスをローンチしてからの利用ユーザー層の変化、プロダクトライフサイクルの変化に応じたマーケティング施策を勉強できます。プロダクトライフサイクルにおけるユーザー層の変化に起因して、マーケティング施策を失敗してしまう事例は多くみられるので、この本の内容を知っていて損はありません。

サービスのフェーズによって変化する、顧客のニーズや顧客に訴求すべきサービスのポイントを理解するためにも、B2Bで働く方ならセールスもエンジニアも必読の一冊です。

『ブルーオーシャン戦略』には、「いかにして競争がないビジネスをつくるか」が書かれています。自分たちのビジネスの「どこを尖らせることで競争を避けるか」を考えるうえでの参考になります。自社のプロダクトの競争優位性について顧客目線で考えることにもつながるので、部署問わず参考になる本だと思います。

澤井さんは普段からアウトプットの質にこだわっている印象を受けるのですが、読書において意識していることはありますか?

そうですね、読書などのインプットはアウトプットとして実践につながらないと意味がないと考えています。インプットにどれだけの量を重ねても、実際のビジネスへの活用や行動に移せなければ、時間の無駄になってしまうからです。

そのため、普段から自分の立場や状況に置き換えながら本を読むことが大切です。また、理論が書かれている本と並行して具体的な事例が含まれている本を読むことで、抽象と具体を意識的に行き来することもおすすめです。

「カギとなるのは自分なりの視点」セールスチーム 取締役喜多のおすすめ

経歴

喜多宏介

2002年株式会社日本システムディベロップメント(現株式会社NSD)でSE職を経験後、2005年大和証券株式会社に営業職として入社。2006年フィードフォース創業当時から企画営業に従事し、2012年6月取締役に就任。

早速ですが、喜多さんからの推薦図書の紹介をお願いします!

私から紹介する本は、次の二冊です。

『渋谷ではたらく社長の告白』(藤田晋著)

『世界一やさしい問題解決の授業』(渡辺健介著)

今回の二冊は、それぞれどのような背景で推薦してくれたのですか?

まず『渋谷ではたらく社長の告白』は、世間ではあまり伝えられていないベンチャーで働く社長の「影」の部分を伝えてくれています。渋谷のベンチャーというと、一見華やかなイメージを抱いている方も多いかと思います。

しかし、実際には日々戦いの連続で、不安や焦り、苦悩を抱えることも多く、そうしたエピソードがかなり具体的に書かれています。ベンチャー企業で働く方やベンチャー企業に興味を持っている方には、ぜひ読んでほしい一冊です。「やると決めたらどんな状況下でも覚悟を持ってやりきる」そんな「不撓不屈」の精神を思い出させてくれる一冊です。

『世界一やさしい問題解決の授業』には、PDCAを回すことの大切さや、実際にPDCAをどう回すべきかが書かれています。非常にわかりやすく書かれているので、実践に活かしやすいと思います。この本で問題解決の方法を学び、会社としての目標や自分のキャリアにおける目標を達成するために活かして欲しいです。

「不撓不屈」の精神を持ち、経験から学ぶ姿勢が喜多さんらしいですね。そんな喜多さんは、読書をする際にはどのような工夫をしているのですか?

私は多読をするよりも、最低限の本を自分なりの視点で読み、実践に活かすことを意識しています。そのためには著者のメッセージをしっかりと受け止めること、読書で学んだことを土台にして経験から学ぶことが欠かせません。そうした意味では、難しい本よりもわかりやすい本を選ぶのも一つの手だと思います。

「読書は言語化の助けとなる」人事チーム マネージャー渡邉のおすすめ

経歴

渡邉康晴

大学卒業後、スカウト・ヘッドハンティング企業に就職。スカウトエージェントとして3年間で1000名以上とキャリア面談、クライアントの経営課題を解決する人材採用を支援。その後、富士通系企業にて人事としてのキャリアをスタートさせる。2014年にフィードフォース人事部立ち上げメンバーとして入社後、人事部マネージャーを従事。

それでは、渡邉さんが推薦する本の紹介をお願いします。

私が推薦する本は、次の二冊です。

『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(森岡毅著)

『ストーリーとしての競争戦略ー優れた戦略の条件』(楠木建著)

それぞれのおすすめの理由を教えてください。

『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』は、マーケティングの入門書としておすすめの一冊です。USJの業績が回復した事例がマーケティング視点で書かれており、イメージしやすく話も面白いです。

この本を読めば、USJのヒットが偶然ではなく、ロジックの積み重ねだったということがわかります。どんな仕事であってもマーケティング視点は必要だと思うので、マーケティングを担当されていない方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。この本を面白いと感じた方は『確率思考の戦略論』を読んでみると、より数学的アプローチでマーケティングを学ぶことができておすすめです。

『ストーリーとしての競争戦略』を読めば、「優れた戦略」とは、ストーリーが優れているということを理解することができます。局所的な施策が良いか悪いかが重要なのではなく、戦略ストーリーを全体として見て優れていることが、模倣困難で持続的な競争優位を生み出す戦略として重要であることがわかります。

これから事業を担当する方やマネージャーになる方には、「優れた戦略」とは何かを理解するために、ぜひおすすめしたい一冊です。また、いくつかの事例が紹介されていて読みやすい本なので、新入社員の方にもぜひ読んでほしいです。

渡邉さんは人事を担当していますが、若手社員に対して読書をするうえでのメッセージはありますか?

私は本を読むことが、抽象度の高い事柄や自分の経験や勘を整理して言語化する助けになると思っています。そうした意味で、数冊の本を読んで満足するのではなく、たくさんの本を読む中で出会った大事なエッセンスを、自分の中で咀嚼していく努力が大切だと思います。

一方で、本は楽しむために読むものであり、無理してまで読むものではないと思っています。いま読んで面白くないと思う本は無理に読まず、少し時間が経ってから手に取ってみてください。きっと、その本の良さがわかるときがくると思います。

「本質は古典に学ぶ!」Biz Devチーム マネージャー川田のおすすめ

経歴

川田智明

2012年4月株式会社フィードフォース入社。入社半年後に新規事業として「データフィード統合管理サービス」を立ち上げる。現在は、外部企業との事業提携や新規サービス提供に向けて準備中。2016年「いちばんやさしいデータフィードマーケティングの教本」を出版。

早速ですが、川田さんからの推薦図書を教えてください!

私からは次の二冊を紹介させていただきます。

『インターネット的』(糸井重里著)

『柔道ストラテジー』(デイビッド・ヨフィー、メアリー・クワック著)

どちらの本も初めて聞きました!それぞれどういった内容が書かれているのですか?

『インターネット的』は、インターネットの本質を理解するうえで欠かせない一冊です。この本では、「リンク」「フラット」「シェア」の三つがインターネット的であると紹介されています。

こうしたインターネットが持つ性質に逆らうサービスを作ってしまうと、スケールしなかったり、早いタイミングで事業の天井が見えたりしてしまいます。BtoB, BtoC限らず、こうしたトレンドを理解することが欠かせません。

『柔道ストラテジー』は自分の幹になっている本で、事業の立ち上げ方について書かれています。規模の小さいベンチャー企業が、いかにマーケットやお客様、競合他社に影響力を持っていくべきか考えるうえで欠かせない一冊だと思います。

柔道を例えとして挙げながら、「ムーブメント」「バランス」「レバレッジ」という三要素を事業に活かし、「相手の攻撃を受けない場所で」「攻めと守りの駆け引きを行い」「打った施策に対するリターンを大きくする」方法が学べます。

普段から川田さんの紹介してくれる本は、比較的古い本が多い印象なのですが、読書の際に何を意識しているのですか?

そうですね、一つのテーマでも複数の視点から見て本質を探すことを意識しています。また、本質を理解するためには、できるだけ古典や原点にあたるべきだと考えています。理解しやすい本から読み始めても、最終的にはオリジナルに当たることを心がけています。

また、インターネット業界の黎明期から活躍している方の推薦する本は参考になることが多いです。私もそうした方々のアカウントをFacebookでフォローして読みたい本を探しています。

「選り好みせず複数冊読んで!」dfplus.ioチーム プロダクトマネージャー谷垣のおすすめ

経歴

谷垣進也

ベンチャー企業にて事業企画・マーケティングに従事後、MAベンダーでのマーケティングコンサルタントを経て、2015年より現職。フィードフォースではデータフィード最適化サービス「DF PLUS」のマーケティングを担当後、現在はセルフサーブ型データフィード統合管理プラットフォーム「dfplus.io」のプロダクトマネージャーとして鋭意球拾い中。

それでは、谷垣さんから本の紹介をお願いします。

私からは次の二冊を紹介させていただきます。

『クラッシュ・マーケティング』(ジェイ・エイブラハム著)

『Lean Analytics ースタートアップのためのデータ解析と活用法 』(アリステア・クロール、ベンジャミン・ヨスコビッツ著)

それぞれの本は、どのような時に参考にしてるのですか?

『クラッシュ・マーケティング』ではマーケティング/セールス面について学び、『Lean Analytics』ではプロダクトの改善/推進において参考にしています。

マーケティング系の書籍では、ブランディング寄りの本が多い気がしています。そんな中「クラッシュ・マーケティング」はパートナー戦略なども含め、セールス色の強い内容になっています。課題ベースで書かれているのでイメージもしやすく、BtoBビジネスのマーケティング戦略や戦術を考えるうえで参考になる一冊です。

『Lean Analytics』からは、プロダクトの改善のために置くべき数値指標を学ぶことができます。数値指標の設定は、デジタルマーケティングやSaaSビジネスをやるうえで避けては通れません。フェーズごとに置くべき指標は変わってくるので、ステップを着実に進めていくために非常に参考になります。

社内では多読家で知られる谷垣さんですが、読書の際に意識していることはありますか?

そうですね、一つは想像力を働かせることですね。自分が直面している課題と同じ例が、本に書かれていることはまずありません。なので、答えを探す読み方をせず、想像力を働かせて自分の状況に置き換える努力が大切だと思います。

もう一つは、同じテーマの本でも複数冊読むことです。そうすることで、そのテーマにおける最も重要なポイントを見つけ出したり、情報を整理するうえでの自分なりの軸や判断基準をつくることができます。

そのためにも、自分の好きな本だけ選り好みして読むのはもったいないと思いますね。二冊三冊読むことで理解が進み、好きになるテーマもあります。また、あるテーマの本を読むことで、別のテーマをより深く捉えられるようになることもあります。なので、若いうちは特にいろいろな本との出会いを大切にしてほしいと思っています。

おわりに

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。

「読んでみようかな」と思える本との出会いはありましたでしょうか。

今回の企画をご覧いただいた皆様にとって、一冊でも多く「読んでみたい!」と思える本をご紹介できていたら嬉しいです。また、フィードフォースの社員が紹介した読書のエッセンスも、ご参考になるものがあればぜひ実践してほしいと思います。

今回ご紹介した本はあくまでも弊社メンバーの推薦図書の中の一部なので、これらの本を皮切りに新しい本に手を出していただければと思います。

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