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学生起業、新卒サイバーを経て、FinTで未経験広報へ。立ち上げ1年で1108件の露出獲得。スタートアップ広報は希望を配る仕事。

FinTは2017年に代表・大槻による学生起業からはじまったスタートアップ。

メンバーの中には、学生時代に起業を経験したのちFinTに入社してきたメンバーも存在します。

本日ご紹介するのは、コーポレートコミュニケーション部 マネージャーの石原里奈。

学生時代にビジネスコンテストで優勝し、CtoC事業で起業した後、新卒でサイバーエージェントに入社。2021年に1人目広報としてFinTへジョインした中途メンバーです。

大学生の頃から突き進んできたスタートアップへの道。

学生起業で共同創業者となり、サービスの立ち上げを経験したからこそわかる事業成長の大切さ、そんな石原にこれまでのキャリアとFinTの魅力を聞いてきました。

【こんな人におすすめです】

  • 事業を伸ばす力をつけたいと考えている方
  • 広報やPRに興味のある方
  • スタートアップのマネージャーに興味のある方

本記事では、特に上記に1つでも当てはまる方の今後のキャリアを考える際、少しでも参考になれば幸いです。それではよろしくお願いいたします。

Profile

石原里奈(コーポレートコミュニケーション部 マネージャー)

中央大学商学部卒。大学1年生の時にベンチャーキャピタル・エンジェル投資家からの出資を受け、「出張トリミングサービス」を起業。新卒でサイバーエージェントの株式会社シロクに入社。自社事業であるN organicのマーケティング・CRMを担当。2021年にFinTに入社し、広報部門の立ち上げを経験、現在は広報だけではなく、組織・カルチャー作りなども担当。

学生起業失敗で痛感した、「事業の成長=正義」

——りなさん(石原)は学生時代から起業していますよね。元からビジネスに興味はあったのでしょうか?

そうですね。高校生の頃に「もしドラ」を読んで、大学では商学部か経営学部に行きたい、と思う程度には興味がありました。

ただ、原体験としては、遡って小学生の頃に住んでいたフィリピンでの経験が大きいです。当時のフィリピンは今以上に発展途上で、貧富の格差を肌で感じました。自分にはお手伝いさんと運転手さんが2人ずついるのに、街には洋服の着ていない同い年くらいの子どもがウロウロしている。その状況に衝撃を受けて、そういった世の中を変える仕組みをつくっていけたらなとぼんやり考えていたというのはありますね。

でも、一番のきっかけは大学受験に失敗したことです(笑)。私、本当は早稲田大学に行きたかったんですよ。わざわざ早稲田に1番近い予備校に通っていたくらいなのに、一緒に頑張っていた友人のグループで私だけ落ちてしまって.....。めちゃくちゃへこみました。親に「浪人させてほしい」って何度お願いしても聞いてもらえず。もう学歴コンプレックスしかなかったですね。でもそんな時に母親から「学歴にかわる強みをこの学生時代で創りなさい」と、言われて浪人せずに進学することを決めたんです。それが転機になりました。

——幼少期の記憶と学歴コンプレックスがエンジンになって、起業やスタートアップの世界にのめり込むきっかけになったと。

はい。大学に入学してしばらくは悶々と生活していたのですが、授業で受けた「ビジネスプロジェクト講座」だけはとてもおもしろく感じました。家電メーカーなどの店舗売り上げをどうやったら3倍にできるか? といった施策を考える内容だったのですが、「あれ? 飲み会とかサークルより全然楽しい!」とビジネスの魅力に気づいてしまって。

その後、結果的にビジネスコンテストでは2回優勝して、当時チャットワークの代表だった方やベンチャーキャピタルから出資して頂き、大学1年の終わりに、犬のトリマーと飼い主をつなぐマッチングサービスで起業することになりました

——大槻と同じような経路でビジネスの世界に来ていたんですね。彼女も大学の時に受けたビジコンで優勝してから学生起業を経験しています。

そうなんですよ。ただ、私がゆいちゃん(大槻)と違うところは、立ち上げた会社から逃げてしまったことです。できる限りの努力はしたつもりが、全然事業は伸びませんでした。当時はまだまだ甘かったです。

会社って事業が伸びないと、組織の雰囲気も悪くなるんです。自分は「人の人生をよりよくしたい」、「トリマーさんやペットの飼い主さんの人生をよりよくしたい」と思っているのに、立ち上げた会社のメンバーすら幸せにできていない。事業が伸びないことで、苦しんでいる。そんな状況を見ると「これ以上自分が頑張っても厳しいな」と思うようになり、最後はその会社を共同代表に託して自分は辞めることを決めました。

結局、共同代表以外のメンバーは全員が辞めました。だからこそ「事業が伸びることの正義」を身にしみて感じるんです。そこに一人で学生時代から立ち向かってるゆいちゃん、常に右肩上がりの成長を続けているFinTは本当にすごいですよ。

——サイバーエージェントに新卒入社したのも、その苦い経験が関わっているんですか?

もちろんです。その一件で自分にはもっと「事業を伸ばす力」が必要だと感じたので、とにかく能力が高くて事業成長を続けている環境を求めてサイバーエージェントに入社しました。配属は、シロクというスキンケアブランドの会社で、代表の飯塚さんを筆頭に、ロジカルさと高いやりきり力をもって事業を伸ばしている素敵な方々が多い部署で、広告運用からCRMを担当させて頂きました。LPの細かい改善でCVRが目に見えて成果として現れるのが楽しかったですね。前職では、徹底してやりきる力と事業を伸ばすセンターピンを見つける力を学ばせて頂きました。

——そこから転職を決意したきっかけは?

うーん。理由は様々あるんですけど、仕事をしていく中で、本気でコミットできている方と自分との間に熱量の差を感じ始めてしまった、というのが正直なところです。自分でブランドを生み出した人、創業からその会社にいる人などと比べて、自分は事業に向き合う本気度に差があると感じてしまったんです。そこから、自分もより本気でコミットできる、自分事化できる会社で働きたいと思いました。

「ゆいちゃんは、社長や代表ではなく『経営者』になりたいんだと思った」

——転職中、様々な企業からお誘いがあったようですが、その中でFinTを選んだ理由はどこにありましたか?

ゆいちゃんの影響が大きいですね。新卒の時から仲良くしていたので、転職を検討していた時も親身に相談に乗ってくれていました。当時の自分はブランドのマーケティング担当をしていたので、「どうやって広告運用しているの?」とか「どうやってユーザー数を伸ばすの?」といった目の前の手法のことを聞いてくる人が多かったのですが、ゆいちゃんだけは「サイバーのカルチャーってどうやってつくるの?どうしてサイバーで働いている人はそこまで本気で事業を伸ばそうと思えているの?」という、組織軸やカルチャー系の質問をしてくれていたんですよ。

——なるほど、質問の視座が一人だけ違っていたと。

はい。事業成長をするためのカルチャーの重要性は、サイバーエージェントが大事にしていることなので、前職の代表である飯塚さんからもずっと聞いていたことなんです。ゆいちゃんの目指す会社も、サイバーエージェントと重なる部分を感じました。

売り上げの前に、組織文化づくりという長期目線で本質的な質問をしてくるあたり、「この人は、社長や代表じゃなくて『経営者』になりたいんだな」って思ったのです。これから先、数十年続いていく会社をつくろうとしている姿勢をみて「助けたい」と思いましたね。

あとは転職活動中にPOSIWILLというサービスで相談に乗ってもらっていたのですが、そこで自分の成果が出せる発動条件を整理してもらったのです。

——成果が出せる発動条件......? 気になります。

私の場合、発動条件は心理的安全性が担保されていること、自己表現ができること、マイクロマネジメントされずに自由にできること、というのがわかってきました。そう考えた時に、人を大事にしていてひとりひとりの裁量が大きい、ゆいちゃんがつくっているFinTは私にぴったりだったんです。


自分の頑張り次第で、会社の天井は突き破れる

——FinTに入ってからはなぜ広報を始められたのですか?

当時、会社にとって一番レバレッジが効くものが広報だったからです

最初は前職経験もあったので、FinTの自社マーケに少し関わっていました。その時にリスティングだと他社と比較して、安い方にお客さんが流れてしまったりなどと金額負けしてしまうから、FinT指名できてもらうしかないと思ったんです。

そこで、指名して頂くためには、FinTの「今まで出せていなかった様々な実績と強み」を外に出していく必要があると考えて、広報に行き着いたんです。選んでもらうための広報を創る、そんな想いでスタートしました。

——始めてから約2年。かなりの成果が出ていたと思います。振り返ってみてどうですか。

そうですね。ありがたいことに、今は毎月6~7本、メディアさんに露出機会をいただくことがあって当たり前になっていますが、当時はお問合せ数3倍になったり、テレビ露出やメディア掲載が商談の時の信頼になったりと、かなり貢献実感がありました。特に最初の1年はめちゃくちゃ実感しましたね。ゆいちゃんの認知が上がるのに付随して、FinTの認知も上がっていきました。当時、それが正しいかなんてわからなかった。でもメディアに載ったことで、みんなが喜んでくれていたし、みんなの頑張りを世の中に届けられることにもやりがいを感じていました。

——テレビに出たり、連載が決まったり、他社さんからも「FinTさんは自社PR・広報が強い」と言われるまでなりましたもんね。印象的に残ってる露出はありますか?

はい。1番インパクトがあった、報道番組のNEWS23さんに密着で取材していただいた時のことです。FinTでは、マーケティングの施策として、ウェビナーという未来のお客様向けに、SNSマーケティングの講座などをさせていただいているのですが、テレビ露出後のウェビナーはオーガニックの申し込みが多く、通常よりも桁違いに応募や問い合わせが増えました!
また、今お取引しているクライアントもNEWS23さんきっかけの企業も多く、1つの露出から中長期のお付き合いができることは本当に嬉しいですね。

——なぜそこまで成果を出すことができたのでしょう。

レバレッジの効く施策かどうか、を常に見ているからかもしれません。

学生時代に起業していた時から、少ない人数とリソースでどうやって売り上げを立てていくか?という思考をしていたので、自分の頑張りがそのまま会社の売り上げの天井を超えていくことが好きなんですよね。逆に、そういった環境でないと頑張れないかもしれないです。

それから、何よりもFinTが持ってるネタがよかったのも大きいです。スタートアップなのに大手の企業様と何件も成果の出ている取引をしていたし、持っているネタが時流にあっていたので、調理する材料はたくさんあるけど調理方法がわからないという状態だったんです。なので、ネタを発見する作業にかなりコミットしましたね。また、経営陣が広報の重要性を理解してくださって、私を信じて大胆に任せてくれたのも大きかったですね。

——前職のマーケティング経験も広報に繋がっていますか?

そうですね。ターゲットとなる記者さんやメディア関係者の方に向けて、その方に刺さるような企画を持っていく、など。一緒にしたら怒られるかもしれませんが、思考法やアプローチ方法などマーケと通ずる点はたくさんあると思います。ただ、マーケと違った広報のおもしろさだなと思うのは、莫大な予算をかけずとも、ひとつのアクションで会社の認知度や信頼、商談の進みやすさ採用など複数のKPIに対して効果が出てくるところ、ですね。

スタートアップ広報は希望やモメンタムを配る仕事

——激動の日々だったと思います。この2年振り返ってみていかがですか?

まずゆいちゃんを信じなければ良かったって思う瞬間は一度もないことが本当に幸せですね。あの時にFinTに入社する意思決定をして良かったなって毎年思っています。前職と比べても頑張れている実感がありますね!

——そんなりなさんにとって、FinTの広報はどんな仕事だと思いますか?

事業で日々頑張っているメンバーに、希望やモメンタムを配る仕事!(笑)

みんなの頑張りをさらに拡張することができて、それを会社全体で喜んでもらえるのが私も楽しいのです。そして事業成長のために、あらゆるところで波及効果を感じるのもやりがいの1つです!

——「希望を配る仕事」、素敵ですね。最後に、今後はどうしていきたいですか。

最近、広報と採用が密に繋がっているんだな、と感じる瞬間がありまして、FinTへの応募者さんが月600人、年間7000面接実施などの成果が、同規模ベンチャーの2~3倍に相当すると聞いたのです。それで、広報が影響している、繋がっている、と。それもあって、人材の育成や採用広報にも興味が出てきました。私自身あれだけ「事業成長こそ正義」とうたってきたはずが、事業成長をうながす人とカルチャーの重要性を強く意識するパラダイムシフトが起きてるんです。

FinTにはすでに良いカルチャーが醸成されているので、それだけですでに競合優位性になると思うんですよ。それに、採用広報の記事を読んで、ビジョンに共感してくださった方が入ると、カルチャーにマッチして、いい循環が生まれる。活躍人材をコミュニケーション次第で増やせると思いました。全部繋がってると感じていて、採用広報で正しく企業を認知させられると事業も伸びてく。

なので、これからは広報からはみ出した、コーポレートコミュニケーションとして、人材の採用と社内カルチャーをつくることにも注力していきたいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

▽より興味を持ってくださった方は是非こちらもご覧ください

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FinTに入って、9ヶ月が経ちまして。|石原 里奈|note
昨年、本当はもっと発信したいと思っていたものの、転職してからは職種的にも、文章や企画を考えたりと対外的にアウトプットする機会が結構多く、プライベートでの体力と根気のいる文章を書くという行為を、言い訳でしかないがだいぶ先延ばししていた笑。振り返ると、仕事ではいろんな方々と記事やイベント、テレビなどで携わる機会が多く、社内や社外の方々と一緒に作り上げて、アウトプットさせていただく機会にたくさん恵...
https://note.com/caron128/n/n0911c19a42ad
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