スマホの“マスメディア化"時代に、動画サービス「30サーティー」 が実現したいこと

今や動画元年と言われて久しく、スマートフォンによる動画視聴は一般的になった。そんななかFIREBUGは、約30秒で視聴できる縦型の動画を随時配信するサービス「30(サーティー)」を2017年9月にリリース。30(サーティー)を通して、FIREBUGが実現したいこととは何なのか。また、無数の動画があふれるこの時代に斬り込み、視聴者を増やしていくための戦略とは。30(サーティー)の事業責任者を務める阿久津幸平に聞いた。

動画サービスがエンタメ業界のこれまでの体質を変える

――まず、現在の動画市場について教えてください。ここ数年でウェブ動画の数は劇的に増加していると感じますが、実際のところ視聴者側のニーズも高まっているのでしょうか?

阿久津:そうですね。動画は視覚的、感覚的に情報を取り入れやすく、テキスト(文字)と比べて気楽に閲覧することができる。動画元年と言われてから数年経ってはいますが、視聴者が増えているのは間違いないと思います。SNSも動画を優先して表示する仕組みになるなど、視聴されやすい環境が整ってきているということもありますね。

――制作側、視聴者側もともに盛り上がってきているんですね。そんななか、30(サーティ)をリリースされた理由は何でしょうか?

阿久津:前提として、FIREBUGは人を売り出すための戦略を考えるコンテンツプロデュース会社。あくまでもクリエーターやタレントさんを発信する手段として、動画サービスを立ち上げたにすぎません。というのもエンタメ業界は習慣が古く、タレントさんが売れるか売れないかはマネージャーさんの働きにかかっているなど、とても属人的な業界なんです。FIREBUGに入社してそれを強く感じました。

そうではなく、ウェブのサービスなどを通して取得したデータからユーザーのニーズを分析し、根拠を持ったプロモーションをすることで、その属人的な仕組みを変えられるのではないかと考えました。そしてその際に提供するサービスとしては、エンタメ業界ではまだまだ遅れている動画コンテンツがいいのではということになったんです。

――なるほど。動画の中でも30(サーティー)は30秒で縦型という特徴がありますが、それはなぜでしょうか?

阿久津:そもそもいま、若い人たちがテレビを見なくなりました。接触時間でいうと、テレビよりもスマホの方が圧倒的に長いんです。以前はテレビを“マスメディア”と定義しましたが、もはやスマホがマスメディア化しつつある。そこで何ができるか?を考えました。

テレビのように長時間見てもらうコンテンツは既にありますし、スマホで動画を長時間見るのって正直しんどいんですよね。大抵は横型なのでスマホを横にしないといけないし、移動中は面倒だったりもします。

スマホは日常的に使うツールなので、その隙間時間にアプローチしたいと考えたときに、短尺縦型が有利だと感じました。「日常の隙間に入り込んでいきたい」と日々話しているのですが、1日1分からでも毎日アクセスしてもらい、かつ、たくさんの人に使ってもらえるサービスにすることを目指しています。

――短尺動画だけを作るとなると、制作側も0からノウハウを蓄積していかないといけないですよね。

そうですね。制作チームにはこれまでテレビ制作などを経験してきたプロたちが集まっていますが、テレビはご存知の通り「長尺横型」。短尺で縦型という動画は作ったことがない。ただ、これまでとは真逆のお題を設けるからこそ、新しいクリエイティブや面白さが生まれてきているのを実感します。


動画への没入感がユーザーの心を捉える

――ほかの動画サービスと差別化する上で、30(サーティー)の強みは何ですか?

阿久津:決定的に違うのは、自分たちで制作しているかどうかだと思います。一度にたくさんの量を提供できるわけではありませんが、ユーザーが求めているものや、こういった企画が刺さるのではないかということを考えたうえで提供していける。改善点があればすぐに反映させていけるというのも強みです。また、キャスティング力もがあるので、そこを活かして多様なクリエイターやタレントさんに出演いただけることも強みになるかと思います。

――ユーザーのニーズはどのようにリサーチしているのですか?

阿久津:SNSで再生回数やシェア数が伸びている動画を見て、なぜ伸びているのかを考えたり、どのような構成になっているのかは分析しています。最近参考にしているのは、インスタグラムのストーリー。例えば、芸能人がプライベートな内容を自撮りしているものが伸びる傾向にあるのですが、自撮りだと距離が近く、視聴者は自分に話しかけられているように感じるのが人気の理由なのではないかと考えました。

そこで、芸能人に限らずインタビュー動画を制作する際に、自撮りのような近い距離感で撮影した映像に変えたところ、再生数および視聴時間が伸びたんです。その人自身や企画に興味を持ってもらうことができ、動画への没入感を高めることができました。またほかの動画への回遊につなげることもできました。

なので、動画への「没入感」をいかに作り出すかは常に考えていますね。僕は前職では女性向けメディアの「MERY」にいたのですが、MERYはユーザーファーストで、世界観に合わないことはしないということを徹底していました。それはいま僕の中でも強く生きていて、30(サーティー)でもユーザーが何を求めているか、どうしたら世界観に没入してくれるのか、ということを一番に考えています。没入感を作り出せれば、自然とユーザーの視聴時間や回数は増えていきますから。

――30(サーティー)としての今後の戦略はどのように考えていますか?

阿久津:先ほども少しお話ししましたが、最終的には、マスに近い媒体にしたいと考えています。そのために、まずは今出演してもらっているベッキーさんや私立恵比寿中学さんなど、それぞれのタレントさんのファンが楽しめるコンテンツを制作し、またコンテンツ自体のクオリティも上げていくことで、コンテンツと客層の幅を広げていきます。また、これまでファンではなかった人たちにも使ってもらえるような機能も考えています。

ベッキーさんや私立恵比寿中学さんなど、一部有料コンテンツも始めていますが、この動画の課金システムは個人的にも注力していきたいと考えています。テレビはもちろん

YouTubeやインスタのストーリーなどは無料で動画を観れてしまうので、動画コンテンツに課金しようという人が生まれづらい傾向があります。

無料が何でもかんでも良いわけではなく、良いものにはちゃんと対価を払う文化を動画業界にも作りたいんです。

――最後に、阿久津さんはどんな人と一緒に働きたいと思われますか?

阿久津:動画やエンタメに興味があり、サービスへの思いを共有できる人がいいですね。あと、今はまだサービスを立ち上げたばかりで、方針が一気に変わることもあり得るため、そういった場合にも柔軟に対応していける人がいいのでは。日々カオスな状況ではあるので(笑)、それすら楽しめる人が向いていると思います。

僕がFIREBUGに入社する前に考えていたのは、新規サービスの立ち上げができて、かつ自分の裁量をもてるところで働きたいという思いがあり、それがFIREBUGではマッチしていたことが入社の決め手です。実際にいまそういう働き方ができていて、やりがいもあります。ただ、一人では前には進まないので、チームで価値あるサービス、コンテンツをつくり、エンタメ業界の未来を変えたいですね。

取材・文:三ツ井香菜+YOSCA 宮嵜幸志、写真:栗原洋平

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