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セレクトショップの近未来


こんにちは。やまもとです。

今月のブログは、オンラインセレクトショップ
の近未来について考えていることです。

家具・インテリア業界のオンラインショップは、僕の
知る範囲ではありますが、多くの会社が楽天市場を
主戦場にしています。

多くの会社が、楽天で売上の5~7割を取っていて、
残りの3割はyahoo!ショッピングやWowma!、Qoo10
やポンパレなどのモールに複数出店したり、
自社サイトなどで売り上げています。

つまりは長い間、楽天が一強的に売上をとるので、
いろんな会社が楽天に向けて力を注いできていた
わけです。

それに加えて、ここ最近はAmazonがモールとしての
シェアを強力に伸ばしてきていて、ユーザーも
どんどんと増えてきているので、各社Amazonにも
出品し始めているという状況です。

端的にまとめれば、モールの強弱はあれど、ほぼ
すべての家具・インテリアのオンラインセレクト
ショップは、人が集まる「ショッピングモール」に
お店を出して、モノを売ることで成り立っている
といえます。

まぁ、リアルの世界と同じですね。

セレクトショップは、基本メーカーの商品を仕入れ、
自社の利益を取ったうえで販売価格をつけて、
販売しています。

「セレクト」ショップですから、基本発想は、
MDではなく、バイイングです。

「セレクトの妙」と、製品の魅力の伝え方・捉え方
(写真や文章、目の付け所)によって、他店と
差別化をして、同じ商品であっても、自社で買って
もらうという流れを作るのがセレクトショップです。

究極的にはセレクトショップは、どこか他のお店
でも売っているものを売っています。

リアルの世界では、お店の広さは決まっているので、
「何を扱って、何を扱わないか」はバイヤーのセンス
によってアレンジされているわけなので、まさに
「セレクト」されたショップなわけです。

ただ、ネットの世界では売り場の広さに制限がなく、
いくらでも商品を並べることができます。

「じゃあ、セレクトしなくても全部並べれば」と
なるところですが、今日までセレクトショップが
各々生き残ってこれたのは、いくら売り場に制限が
なくても、商品を売り場に並べるためには、いわゆる
ささげ業務もありますし、価格や在庫管理業務なども
あります。

そのため、現実的に1日で1万商品を一気に売り場に
並べることはできないため、優先的に売り場に並べる
商品を「セレクト」する必要があり、そのセンスや
方法によりお店の色が立っていることで、いわゆる
人気のあるショップと、そうでないショップが生まれ
てきたわけです。

(まぁとはいえ、1日で1万商品を並べるショップは
実際は存在していて、メーカーから画像とテキストを
もらってそれを加工せずにそのままシステムを使って
売り場に並べるわけです。

お店の独自目線的な特徴は出ないけれど、数打ちゃ
当たる理論であり、これはこれで強力なショップに
なっている事例もたくさんあります。)

さて、話を戻しますが、今回のブログの議題は
「セレクトショップの近未来」です。

僕はこう見ています。

Amazonが楽天に迫る勢いで「モール」としての
存在感を出してきていますが、Amazonと楽天の
最大の違いはUIでもUXでもなく、実は非常に明快な
「JANコードによる商品出品の統一」です。

Amazonに出品する際には、商品のJANコードの登録
が必須なので、同じ商品であれば、必ずAmazon内で
同じページに統一表示され、価格比較がばっちり
されます。

以下はAmazonと楽天で「バルミューダ トースター」
と検索した結果のキャプチャです。

▼楽天


▼Amazon


 Amazon商品ページ


見てのとおり、楽天ではいろんなお店が売っている
バルミューダがたくさん並びますが、Amazonでは
色ごとに1つずつだけが検索結果です。

そしてAmazonでは、販売ページに入ると、価格順に
ショップ別のカートが並んでいます。

デフォルトは最安値ショップなので、「安い価格」
で出品しているショップが圧倒的に売れる仕様です。

ユーザーにとっては乱立しないので見やすく、
最安値が担保されているので損をしない安心感も
あります。シンプルな設計は、ある意味ECの最終形です。

このAmazonの仕様であれば、大企業がパワーゲーム
を仕掛けてくると、中小企業では太刀打ちの
しようもなくなってしまいます。

楽天は、現状ではJANコードでのページ統一はされて
いませんが、それとイコールのカタログIDというもの
が仕様にありますので、ユーザーファーストで考える
と、Amazonの仕様に変わっていく可能性は十分に
あると思われます。

家電などのメーカーブランドがしっかりしている
ものは、価格比較で安いところで買うことに心配が
ほぼないですし、価格.comなどでもそうなっています
よね。

家具・インテリアについては、家電ほどのナショナル
ブランドがあるわけではないですから、まだ緩やか
ではありますが、とはいえ、家具メーカーから
仕入れる商品が多いですから、やはり現在でも、
価格競争の側面があります。

となると、近未来のオンラインの世界では、
バイヤーが「こだわって商品をバイイングして、
独自の商品説明、撮影、目の付けどころで商品を
売り場に並べた」・・・けれど、いざモールのショップ
に並べると、メーカー画像とテキストだけで
売っているショップでお客様は買っちゃった・・・
なんてことも冗談ではなく、起こってしまうわけです。

長くなってきましたが、つまりはセレクトショップ
の近未来とは「セレクトすることの価値が薄れ、
大企業が大手モールですべてのお客様をさらって
いく」ということが現実味を帯びてきます。

セレクトショップは、いままでの価値観の延長線で
運営していくと、本当に存在価値がなくなって
いきそうですね。

ちなみに僕の会社は、創業当初からオフィシャル
サイトでの売上が圧倒的に高く、オリジナル商品の
売上も年々シェアを広げてこれています。

オフィシャルサイトが強いため、社内の業務も
モールへの対策の時間は少なく、業務や議論の中心は
常にオフィシャルサイトの発展に向いています。

今後はより自社の強みと特徴を生かして、大勢に
飲み込まれないブランドになっていくように、
さらなる努力を重ねようと思います。

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