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連載①リトリートと仕事は両立できるのか~プロローグ~

【リトリート】
隠居。避難。また、隠居所。隠れ家。避難所。
仕事や家庭などの日常生活を離れ、自分だけの時間や人間関係に
浸る場所などを指す。
(デジタル大辞泉より)

突然ですが
日本を支えるビジネスマンの皆様、あなたの脳内はクリアですか?

毎日の会議やメール・チャットへの返信、社内営業、顧客メンテナンス、部下の悩み相談やスマホから流れてくる情報の波に溺れそうになってはいませんか?

集中して仕事がしたいときに限って、上司にランチに誘われたりしていませんか?
ルーティンワークに追われている現状を、環境のせいにしていませんか?

そして、「この40分間があったらあの業務が終わるのに」なんて思いながら、スマホの画面をただ
瞳に映しつつ満員電車で帰宅していませんか?

そんな悩み多き現代ビジネスマンの課題解決のために、このたび株式会社Flucleが恐ろしい人体実験
を企画しました。

それは

「社員を6日間、会社から隔離したら生産性が上がるのか」という

一般企業では絶対にチャレンジしえない恐怖の企画です。


何故このような企画が可能なのかと言うと、株式会社Flucleは「人の力を最大化する」を
ミッションに掲げる人事と教育のベンチャー企業だからです。

私たちは日頃から
「インバウンド施策を成功させるために日本文化の体験をおすすめします」
「チーム力アップ、組織の活性化のために非日常の環境で研修をしてみましょう」
と提案しています。

実際に寺院の宿坊を利用して研修をプロデュースすることもあります。

IT企業にはデジタルデトックスの必要性を説いています。

それは、私たちが
人の持つ可能性を信じているからです。

「社員ひとりひとりの生産性が高い企業」

いい響きですね。実現できたらどんなに良いでしょう。
しかし残念ながら、生産性の名のもとにいまだ古い価値観の押し付けと「パワハラ・長時間労働」
が横行している組織も数多くあります。

また日本人の価値観も昔とは大きく変わりました。たとえ破格の給与であっても、心身をすり
減らす業務には就きたくない…そう思う人も増えてきています。

では、日本人の生産性は「お金で釣る」「上から押し付ける」ことでしか上がら
ないのでしょうか。

逆です!

私たちはそんなにやわではありません。

私たちの脳は、もっとしなやかで、もっと野性的です。

今は「情報インプット神話」と、1日中デジタル機器が身近にある生活のせいで、脳の容量がいっぱいになってしまっているだけなのです。

この「脳の空き容量」を増やし、日頃は容量の関係で遮断している「五感を使った結果のナチュラルな情報」

例えば

鼻の奥をつんと刺激するような朝の森林の空気、
ゆっくり舌で転がして感じるお茶の柔らさと甘み、
遠雷に耳をすませば一緒に入ってくるかすかな雨音

なんかを

もっと素直に受け入れることができたら。

思考のシンプル化が進み、アウトプットに鋭さが生まれます。

「リトリート」とはまさに、日頃の環境から離れて五感を開放し、「いっぱいいっぱい」な脳に
思いっきりフルスイングで遊んでもらうための、現代人のための仕事コントロール法でもあるのです。


ことの発端は、2018年はじめの経営会議でした。

弊社の経営会議は毎度なかなかに白熱します。
この会議で言いたいことが言えなくなったら終わりだな、と思うくらいの熱量です。
恐らく、これが創業期のベンチャーの面白い部分でもあるのでしょう。

その会議で、詳細は大幅にはしょりますが、社員・本田が「今やっていることを完結させないまま、次の業務に移行したくない!」と主張する一幕がありました。

それに対し、取締役・三田が「山ごもりだ!」「やり切って下山!」と即断即決。

恐らく10秒くらいの間に、「社員を会社から隔離して仕事させてみる」という経営決断が下りました。

皆さんは、目の前で自分のGoogleカレンダーが、自分の意思に反し「山ごもり」という文字とともに赤く染まっていく光景を見たことがありますか?

私は、あります。

その期間はなんと6日間。

この記録は、「リトリートと仕事」という一見正反対のことをまとめて行ってしまうと、社員の生産性は上がるのか?という問いに真正面から立ち向かう、とあるベンチャー企業の闘いの記録です。

ソフトコンテンツを扱うがゆえ、「効果効能が測りにくい」「データが無い」という難題に日々頭を悩ませている小さな会社の、身体を張った実験です。

この記事を皮切りに、数回にわたってレポートをアップ致します。
もしかしたら効果が無いかも知れません。
スタート前から、様々な問題点が浮かび上がっています。

その試行錯誤も含め、赤裸々にレポートします。

ぜひ、次回の更新を楽しみにお待ちください。

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