【枠にとらわれず公教育改革に「ガチ」で取り組む、ヘンタイ】

株式会社FoundingBaseに入る前

(書き手:FoundingBase社員 福井) 2年前、島根県津和野町で高校魅力化に取り組んでいた自分が、後任として赴任してくる方について尋ねたところ、耳を疑うような返答が返ってきました。 「SFCで大学院に飛び級入学して、2年連続で学外活動で優秀な成績を収めた学生に送られる『SFC STUDENT AWARD』を受賞したやつが来る。」 どこの秀才が、どんな理由で、なにをしにこんな辺鄙な田舎にくるんだろう。率直にそう思わずにはいられませんでした。

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<賢いのか、あほうなのかわからないはちゃめちゃな人> 一般的に「秀才」と言えば、固いイメージで、インテリで、真面目な顔をしていて・・・。しかし、津和野に現れた彼は、そんな秀才に関するあらゆるイメージを覆すようなヘンテコな人でした。どちらかというと、「あほうの血」が流れているのかしらん、と感じる程に間抜けに見える表情も持ち併せた人でした。

頭脳明晰や、意志の強さを表す言葉として「眉秀でたる」という言葉がありますが、その言葉に従うと、彼は「秀才」とは真逆の人間だ、と評されるかもしれません。彼が高校に入学する朝、彼の両親は眉墨を手に金色になってしまった彼の眉毛を修復していました。校則が全くない高校に入学することを良しとし、意気揚々と髪を金髪に、勢いそのまま眉毛も脱色。恐ろしい人相になってしまった彼を見て「せめて眉毛くらいは」と、息子のハレの日に親に眉墨を持たせるような人、そんなはちゃめちゃな人が、津和野に現れました。

<返報性を求めて大学院から津和野へ> そんなはちゃめちゃな彼ですが、大学に入学してからは割と真面目に過ごしていたようで、在学していた慶應義塾大学SFCで飛び級するほどの成績を収めたり、優秀な学生に贈られる賞を2年連続で受賞したりと、彼の持つ秀才っぷりを遺憾無く発揮していました。

当時の彼は「研究者として世の中に貢献したい!」という想いを胸に、大学院まで進学し、経済や政治の専門書を読み漁り、政策系学会の学生政策コンペや大手シンクタンクの小論文コンテストで賞をもらったりもしていました。

比較的真面目な日々を過ごす様を見て、かつての眉無し金髪はなりをひそめ、大人しく生真面目な人間になったんだなあと思う人も居たことでしょう。しかし、そんな期待を裏切り、おもしろく生きるのが、この松原真倫という男です。

研究の世界における時間の流れの遅さに、彼は段々嫌気がさしてきました。仮説を立てるのに時間をかけ、調査に何年も費やし、論文を執筆し認められる頃には既に世の中は変化していて、仮説が時代遅れなものになっている。こんなやり方で、世の中に貢献するのは難しい、と感じ始めると同時に、彼には「自分は誰かの役に立っている」と感じながら仕事ができる環境が必要だと気付いたのです。本当に、人間らしくて、素敵。

彼が博士課程まで進んだ研究の道を外れ、大学や大学院で学んだことが活かせるような新天地を探していたときに、友人づたいに大学時代の同期から島根県津和野町で行われているプロジェクトについての話を聞きました。そのプロジェクトは、小さな町に大学生や若手社会人を送り込み、地域活性化の文脈で成果を上げていました。元々彼は、政治について研究していたこともあり、地域活性化は分野としても重なるところがある上、直感的に「彼となら自分の理想としていた仕事ができるかもしれない」と考え、その日から津和野で仕事をするイメージを妄想ベースでどんどん膨らまして言ったと語ります。

現在

<決断。町の高校の行く末を担う> 当然、津和野に赴くとなれば、これまで進んできた研究の道をドロップアウトすることになる。彼はそのことを考える度、ずっと研究を応援してくれていた研究者である両親、心から尊敬していた大学の指導教授に本当に申し訳ないという思いで押しつぶされそうになりながらも、「自分の直感を信じて自分が生きる場で働きたい」という思いが勝り、結局彼は誰にも相談せずに一人で島根行きを決めました。 こういう経緯で、彼は私の前に現れました。津和野に来た初日から町の人たちとけたけた笑いながらお酒を飲み交わし、とんでもなくおもしろい人が来た、と感じたことを強烈に記憶しています。

そんな彼は、島根県立津和野高校の魅力化を担当するコーディネーターとして、町役場・高校・地元の人たち・外部の人たちとの橋渡しをしながら、キャリア教育の授業を構築したり、高校内に無料で通塾可能な公営塾を設置したり、入学者を増やすために高校のウェブページをオシャレなものに変えたり、パンフレットを作ったりと、八面六臂の活躍ぶり。実際に彼が赴任してから、高校に対する入学志願者数は増加しました。数字以外の面でも「あほうの血」が流れ始めた津和野では、おもしろいことを、と動き出す高校生が増えてきて、町の行事に自分たちから積極的に参加したり、好きなことを突き詰めてその一点で大学に進学したり、なんだか以前に比べて町が陽の雰囲気に満ちていて、わくわくするようなニュースが増えた気がします。

今では津和野町での経験と実績を基に、津和野町以外の地域の高校魅力化事業にも携わり始め、地域で頼りにされる存在になっています。「小さな町だからこそ、自分の一挙手一投足が誰かの何かに影響することが実感しやすい」と語る彼は、きっと津和野で「自分は誰かの役に立っている」と感じられる場面に出くわすことが多いのでしょう。

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<なんでもガチで取り組む、ヘンタイ> 金髪眉無しで高校の入学式に臨み、高校入学後も自由すぎる程のびのびと先生たちにご愛嬌の迷惑を掛けていた、かつてのはちゃめちゃな秀才が、島根県津和野町という小さなまちで高校の行く末を担い、今日も生徒と向き合っている事実、人生は何が起こるかわからないし、おもしろいなあと感じずにはいられません。

どんなことにでも、ガチで。そんな言葉が似合う彼は、勤務先の高校の文化祭を盛り上げるためという、ただただその理由のみで、一人で100キロ歩くという企画を持ち込み、見事文化祭期間中にやり遂げた、なんとも、あほうの血を感じる、ヘンタイな方なのです。

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